夏の「にほんごの本を読む会(8月26日、9月2日)」報告

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夏の拡大版「にほんごの本を読む会」の後半2回を、8月26日と9月2日の2時から4時まで、しんじゅく多文化共生プラザで開きました。

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8月26日には『このあいだになにがあった?』、9月2日には『パンダ銭湯』を使って、一緒に絵を見て、気づいたことを言ったりしてウォーミングアップ。絵を読むことに慣れたところで、本を読み始めました。


参加者は8月26日は2人、9月2日は5人でした。初めての人は9月2日に2人いましたが、あとは4回目5回目の人で、それぞれの人が今までと選ぶ本や読み方が変わってきたように感じました。

Aさんは、今まで知らない言葉が出てくると気になってメモをしたり、調べたりして何度も止まっていましたが、今回は『ハチの話』や『浦島太郎』をCDを聴きながら、知らない言葉も読み飛ばして、話を楽しんでいました。

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Dさんは昔話を好んで読んでいましたが、今回は怖い話を読みたいと言って、『むじな・幽霊滝』『吉備津の釜』などを読みました。

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Kさんは、知らないことや知らない言葉が出てくるようなレベル2の本を好んでいましたが、今回は良さんシリーズ(以上、すべて「レベル別日本語多読ライブラリー にほんごよむよむ文庫」アスク出版)を読んで、本を読む楽しさを感じたようでした。

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7月に来日して日本語の勉強を始めたばかりのIさんは、7月29日の会のとき、ようやくレベル0が読めるようになったぐらいでした。「本を読む会」がお休みだった4週間、大久保図書館で本を借りてどんどん読んで、レベル3も読むようになりました。ブックトークも上手になり、信じられないほどの上達ぶりです。

続けて参加してくれると、その人の好みや求めているものがだんだんわかってきて、その人に合った支援ができるようになり、効果も上がるように思います。一人一人がステップアップしていく様子をみると、とてもうれしくなります。

9月9日からはまた、通常の「にほんごの本を読む会」をします(3時半~)。場所は今までと同じ、しんじゅく多文化共生プラザです。
多くの方の参加をお待ちしています。

(白石)