6月1日(水)文京学院大学の日本語多読授業見学

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東京の本郷にある文京学院大学S先生の日本語多読授業見学に行ってきました。
これから多読導入をお考えの某大学の先生とご一緒しました。
図書館の中の部屋を使っての図書館多読です。
まずは、書架から多読用の本を運ぶところから。

われらが「よむよむ文庫」と「にほんご多読ブックス」、その他絵本などが並んでいました。
さらに目を引かれたのは、英語多読用図書の充実ぶりでした。

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マンガもたくさん!
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きっと英語多読の授業もあるのでしょう。
ひたひたと押し寄せる多読の波?を感じました。

それはさておき、日本語多読の授業は6人履修のスモールクラス。この日は電車の事故があったこともあり、集まりは3人でした。二人が中国、一人が台湾からの留学生です。
机は二つあるけれど、なぜか皆固まって読みたがるそうです。この日も3人同じ机を囲んで黙々と読んでいました。
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S先生は、だれずにより多読に楽しく取り組んでもらえるよう、読み聞かせを取り入れたり、ブックトークをさせたり色々工夫をされているとのことで、とても参考になりました。

さて、レベル別読みものの「クリスマスキャロル」「幸せな王子」などを静かに読んだ授業の最後の10分ぐらいで、「印象に残ったシーン」について語り合いました。
いつしか話はだんだんそれて、どんなものが読みたいかの話へ発展。語るうちに
「もっと意味のあるものを読みたい」(作者のメッセージ性の強いものの意味?)
「日本語能力試験1級もとっている自分としては、これ(レベル別読みもの)はやさしくて物足りない」
「本を通して日本文化を理解したい」
などなど本音が飛び出しました。
素直でまじめな学生さんたちなので、とりあえず、レベル別読みものを読まなければ、と思ったのでしょうか。
「レベル別読みものを無理して読むことはない。どんどん自分が読みたいものに挑戦してみて」というのが私の答え。物足りなければ、途中で放り出して!もっともっと「わがまま」に読んでね!!と檄を飛ばしてきました。

(粟野)