3月17日ハワイ大学で多読ワークショップ!

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3月17日(木)、ハワイ大学の多読ワークショップに招待されて行ってきました。

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企画してくださったのは、MS先生。日本語多読に関する博士論文をお書きになった数年前からのおつきあいです。日本語多読のためのレベル別読み物を作っていることをとても高く評価してくださってありがたい存在です。
今回は大胆にも!?英語多読の父と呼ばれるハワイ大学のリチャード・デイ先生と私をkeynote speakerとして並べた多読ワークショップを企画してくださいました。ほかに大学院生や研究者による中国語・英語・日本語の多読実践の報告や研究の発表が6本ありました。
聞きに来てくれたのは、日本語や英語、その他の語学の先生方、大学院生など20~30人ぐらいというところでしょうか。学期中だということもあり、みなさん、時間をやりくりして覗きにきてくれました。
プログラムは以下の通りです。

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デイ先生のお話は、あの有名なExtensive Reading principlesをもとに会場の参加者にreadingについて考えさせるアクティビティを含んだ楽しいものでした。わかるもの、やさしいものを読む、読む力は読むことでつく、教師が何かを教えたとき、学習者に残るのはその教師のことであって、教えられた内容ではない、多読で話す力や書く力もつく、など大いに共感しました。

私のプレゼンテーションは、「Graded readers作成と多読授業から見えてきたもの」と題し、この14年間の読みもの作成の成果と多読授業の活動を紹介する内容でした。時間が30分と限られていたので、私たちと多読との出会い、読みもの作成、多読授業実践について駆け足でお話ししました。最後に、日本語学校の学生たち、ボランティア教室の生徒さん、海外の社会人、中学生の成功例を紹介し、アメリカのノートルダム大学の学生さんの多読授業の最後に提出された作品をみなさんに見てもらいました。
文法や語彙など問題にせず、本の面白さに十分没頭した学生たちがどんなふうに変化したのか、どんなアウトプットをしたのかをお見せすることによって「tadoku」の一番大切な部分を感じてもらいたかったのですが、通じたでしょうか。デイ先生には、とてもinspiringだったと言っていただけましたが・・・。

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(お茶目なデイ先生と発表者と一緒に:目をつぶってしまった!)

前日、MS先生の研究室であの有名な「Hitosugi and Day 2004」で使われた日本語の本のワゴンに遭遇しました!! へえ~これが!ととても興味深かったです。
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(粟野)