3月19日(日) 「第10回オンライン多読祭り」報告①

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例年東京の桜が咲く頃に行ってきた多読祭りですが、回を重ねて10回の節目を迎えることができました。毎年のように参加くださるリピーターの方も多く、改めて続けることの大切さを感じました。オンラインでの開催も既に3回目となり、海外や遠方からの参加者が年々増えているのも心強いです。

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※お申し込み134名中、北海道・東北から8名、関東から72名、中部から23名、近畿から9名、中国から5名、四国から1名、九州から2名、海外から13名の申し込みがありました。

午前の部は、「Tadoku案内:体験者に聞いてみよう」と題し、多読実践者のみなさんに多読の案内をしてもらいました。最初は、バナナさんによる初めての方に向けた「多読三原則」の紹介から入りました。続いて、Takoyakiさんから多読の入り口であるやさしい絵本、ORT(Oxford Reading Tree)の紹介があり、その後、Oxford Owl を使って実際に皆さんにそれぞれお好きな電子ブックのORTを読んでもらいました。

そこから先は少人数のグループに分かれ、ひとまず自己紹介を兼ねて、先ほど自分が読んだ本の感想を一言。一回りした頃合いで全体に戻り、「多読との出会いと今」のテーマで、二人の多読実践者の体験談を聞いてもらいました。一人目の井上さんは、多読を始めて三年半、「これまでは、日本語の木に英語を接ぎ足していたのが、今は、英語の木が芽から少しずつ生えてきている感じ」と語ってくれました。二人目のShaniaさんは、多読をしているお母様の影響でそれと知らずに小学生の頃から好きなものばかりをたくさん見たり聞いたりした結果、イギリスに留学してもことばに困らなかったこと、でも日本の「学校英語」は苦手だったことを話してくれました。

続いてもう一度小グループに戻り、今度はじっくりと同じメンバーで語り合う時間となりました。多読経験の長さを考慮した上での振り分けでしたので、これから始めようという方、始めて日の浅い方も、色々と参考になる話が聞けたのではないでしょうか。個人的には「多読はとりあえず、だまされたと思ってしばらく続けてみましょうよ」という、かなり身も蓋もないアドバイスしかできませんでしたが。
(Owly)

参加者の声(アンケートより抜粋)
  • (バナナさんが体験談としてお話されていた)スタバで児童書を読みながらウルウルしている姿を想像してクスッと笑えました。たこやきさんの(絵をじっくり見る)ORTの読み方は、そういうところを見たらいいのかと勉強になりました。
  • ORTは子供向けで大人には物足りないかなと思っていましたが、想像に反して面白く楽しめました。
  • ばななさんは、趣味のカメラの実用書をお読みになるとのこと。それを聞いて、やっぱり実用書もOKなんだ!と、とても嬉しくなりました。多読というといわゆる「読み物」の話題が多くなりやすいとは思うのですが、ばななさんの「好きなものなら何でもOK」なスタンスに、なんだかとても解放感を感じました。
  • たこやきさん(がお話されていた)わからないけれどどうしても気になる言葉は「画像検索」。これ、とても素晴らしいアイディアだと思います!取り入れます!
  • (井上さんの体験談にあった)日本語と別に英語の木があるというお話が印象に残りました。
  • 多読体験者お二人の体験談は、自分が到達したい英語世界に近かったので、多読を続けたいと思いました。
  • (小グループに分かれての語り合いで)多読未経験者の人がいたので、経験者3人それぞれの多読経験を話しましたが、三人三様で、多読の幅広さや自由さを感じました。未経験の人にもそのあたりが届くといいなと思います。