4月17日(土)「オンライン・多読的シャドーイング案内」報告

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昨年9月に続き2回目となる「多読的シャドーイング案内」を開催しました。参加者は19名。今回は、「シャドーイング講座」で半年間シャドーイングを続けてきた「1期生」の方たちが大活躍。シャドーイングの実演から体験談まで、さまざまな場面で手伝ってくださいました。


一般的なシャドーイングは、いくつもステップがあってとてもハードルが高いのに対し、「多読的」シャドーイングは、「発音」や「意味」など考えずに聞こえてきた音をただ繰り返すだけです。実際にその肩の力の抜けたシャドーイングを1期生の方が、披露してくださいました。

その後、事前アンケートで質問の多かった「文字で読むと簡単なのに、なぜ聞き取れないのか?」という疑問を出発点に、「日本語の音と英語の音に同じ音はない」こと、「文字からイメージする英語の音は、実際の英語の音とは違う」ことが、ドラマやYouTubeの動画の実例を使って示されました。

詳しい解説は、講師の酒井さんの新著を待っていただくとして… 

従来のようなボトムアップでの音の獲得は不可能、音について習ったことは全部忘れてトップダウンの多読的シャドーイングへ、と締めくくられました。

参加者の声を紹介します。

  • 同じ単語が文脈によって全く違う発音がされていることが分かったり、全部発音しているわけではないということが分かったり、具体的で面白かったです。シャドーイング講座1期生の方の意見もとても参考になりました。
  • 英語は発音記号通りに読まなくてはならないと思い込んでいました。また、(Korea/career、guerilla/Gorillaなど)綴りが違っても同じ発音になると言う事もわかりました。今までやってきた勉強は何だったんだろうと言う思いです。
  • (印象に残ったのは)英語の音が、思っていた以上に全然日本語と違っていたところです。だからドラマや映画、ABCニュースをいきなり字幕なしで観ても、わかるようなわからないような、なところが多かったんだ!とまさに耳から鱗でした。
  • シャドーイングしながら、脳内で自分がかつて習得した発音に変換してしまっていたんだと知ることが出来たことは、大きな収穫でした。
  • 「劇薬シャドーイング(※)」について、英語以外の言語であれば、分からなくてもそのまま聞いた音をだすことに抵抗感はなかったのですが、英語は音が聞き取れていないとだめではないのか、ただ耳に聞こえてくる音、英語になっていないような音を出していいのかと不安でした。しかし、「日本語と英語の音は一致しない」という今日のお話を伺ってようやく聞こえた音をそのまま出す勇気がでてきました。
    (※英語以外など、知らない言語でするシャドーイング)
  • 聞いて話すためには多読だけではダメで、シャドーイングも必要というのが印象的でした。
  • 過去にやったシャドーイングは修行のようでしたが、多読的シャドーイングならまたやってみようかなと思えました。

(事務局 katobushi)