4月4日(日)第26回「多読授業とリライト」入門講座 報告

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神田川の桜が見ごろとなった4月4日に「多読授業とリライト入門講座」を行いました。

参加者は10人。浜松からいらっしゃった4人を含むボランティア教室の先生6人、日本の大学の先生2人、日本語学校の先生2人でした。

sakura

まず、受講生に自己紹介とこのリライト講座に参加なさった理由は何か、を話していただきました。
「この4月から多読授業を始める」「すでにボランティア研修で当NPOの多読講座を受講した上でなお一層、多読と読みもの作りに興味を持った」「友人から 勧められた」「子どものクラスでは多読を取り入れているが、今度大人のクラスにも取り入れたい」などさまざまな理由が上げられました。

【午前中】
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①    多読とは?
多読を始めるきっかけや授業をやっていくうちに学習者に気づかされたこと
・「語彙と文法」で読む力をつけることの限界
・大量のインプットで、多くの場面と結びついた言葉が体に染みこむこと。
・読み手とテキストの関係・・・面白ければ読める、つまらなければ読めない。ひとりひとり読みたいものは違う。

②    読み方のルールとその意味
多読の4つのルール
1 やさしいものから読む・・・・・・・・・・・・・・・・訳読をしない。
2 辞書を引かない・・・・・・・・・・・・・・辞書に頼る癖をなくす。
3 わからない言葉は飛ばす・・・わかるところだけで楽しむ。
4 進まなくなったら他の本へ移る・・・・・・・・・・・大量に読む。

③    教師(支援者)の役割
・多読の環境を作る
・多読のルールを守らせる
・主役は学習者と本・・・・教師は教えない、テストしない。
・ひとりひとりへの指導

④    授業風景、授業の進め方、効果
授業の準備の仕方、多読授業の始め方、多読の効果についてDVDを見ていただき、多読の効果が読むことだけでなく、話すことにつながることも理解していただきました。

⑤    多読体験
やさしい英語の本ORTを使って、「絵を読む」英語多読体験をしていただきました。
初めに文のない本、次に短い文のある本。絵だけでもストーリーがわかること、わからない単語があっても絵からストーリーを楽しく読み進めることができることがわかっていただけたでしょうか。

【午後】
⑥    「多読用読みもの」を作ろう!  リライト体験
・多読にはどんな読みものがいいのか?
配布した語彙表・文型表と「リライトのポイント」のプリントについて簡単に説明し、その資料を参考にして、リライト開始!

まず、3グループにわかれました。「うさぎとかめ」「北風と太陽」の班。そして、浜松チームは持参した「十二支のはじまり」をリライトしていきます。
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(語彙表と照らし合わせながら言葉を決めていきます。「あれも言えない、これも言えない」でこの作業がなかなか大変です)

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(浜松チームはすばらしいチームワークで分業作業が進みました)

「うさぎとかめ」はレベル0、なかなかおもしろくできていました。
「北風と太陽」はレベル0、北風を風として「風と太陽」とする。風が吹くとどうなるかが工夫されていて、絵もダイナミックでストーリー展開がわかりやすくなっていました。
「十二支のはじまり」はレベル2、普通の読み物とは視点を変えてのリライトでした。

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(「風と太陽」は場面をきっちり考え、絵で表し、それに文字を載せていっていました)

次は、グループの組み方を変えて、「羅生門」「注文の多い料理店」「走れメロス」をリライトしていただきました。3作ともレベル4でリライトをしました。

レベルでの語彙や表現の規制があり、各班が四苦八苦していたようでしたが、リライトできたところまでを発表していただきました。そのあと、よむよむ文庫、多読ブックスからの読みものとも比較し、2作品はCDで紹介しました。「走れメロス」は、原作の場面を組み替えて時系列に、「羅生門」は、最初に時代、場所を読者に分からせる工夫がありました。

⑦    質疑応答&感想

今回も皆様、熱心に受講してくださいました。まだ多読授業、多読支援をなさる予定がない方、なんらかの形で多読を始められるといいですね。

(田中 記)

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