NPO多言語多読監修の多読本が「読書バリアフリーセット」に入りました!

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2019年に「読書バリアフリー法」という法律ができたことをご存じでしょうか。だれでも読書ができる社会の実現を目指すためにできた法律です。
このたび、この法律を実施する公益財団法人「文字・活字文化推進機構」が提供する「読書バリアフリー体験セット」に私たちの作った日本語多読向け図書「レベル別日本語多読ライブラリー」と「にほんご多読ブックス」を入れていただきました!
このセットには、他に点字図書、布の本、大きな文字の本、やさしく読みやすい本LLブック、多言語絵本などが入っていて、実際に手で触って試し読みができるように希望する学校図書館や公立図書館に無料で貸し出されています。みなさんのお近くの図書館にもいま「読書バリアフリーセット」の展示コーナーがあるかもしれません。
日本語多読の本は、日本語学習者はもちろん、聾の子どもたちや特別支援学級の子どもたちにも読まれており、まさしく読書のハードルを下げる読みやすい本です。この機会に読みやすいやさしい日本語の多読本の存在を学校図書館や公共図書館に知っていただけたらうれしいです。

また、9月から全国12箇所で開催されている日本出版販売株式会社主催の「図書館のためのブックフェア2024」でも、読書バリアフリーセットとして、「レベル別日本語多読ライブラリー」と「にほんご多読ブックス」が紹介されています。

(11/20の「ブックフェア」会場:さいたま市ソニック)

(読書バリアフリー図書の棚で日本語多読本が紹介されています)

このところ、「やさしい日本語」や読書バリアフリーに関するイベント、ルビを推奨するルビ財団による「ルビフル本の選書フェア」(丸善丸の内店)などが相次いでいます。多様な「読書のカタチ」に対応する基盤づくりが少しずつ始まっているようです。私たちもさらに読書のハードルを下げ、また読書の楽しさを伝えられるような多読本を目指していきたいと思っています。
(粟野)