11/26(日)多治見市図書館「英語多読で手に入れるホンモノの英語力」参加報告

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報告が遅くなりましたが、11月26日(日)に岐阜県の多治見市図書館で開催された多読講座「多読実践者が解説 英語多読で手に入れるホンモノの英語力」にオンライン参加しました。対面・オンラインのハイブリッド開催で、合わせて74人の申込があったそうです。

講師の鈴木美紀さん(以下、Mikiさん)は2003年に英語多読を開始し、多読歴20年を超えた地元の実践者です。多治見市図書館では2014年の英語多読コーナー開設以来、多読三原則の提唱者である当NPOの酒井邦秀理事はじめ、全国的に知られる講師を迎えて多読講座を開催してきました。この日は「これまでの多治見での講演と大きく違うのは、(講師が多読)実践者ということ」という講師紹介から始まりました。

Mikiさんは「元英語嫌い」の英語学習者としての経験を交えて、英語多読で「ホンモノの英語力」を手に入れる方法を紹介していきました。参加者は、Mikiさんから出されるお題を考えたり、手を動かしながら(絵も描きました)、多読三原則や絵本の絵をよく読む効果を納得していくことができました。

まだ音声が今ほど自由に手に入らない時期に、音声なしの「読むだけ」の多読でリスニングも「爆上がりした」というMikiさんの体験談を聞いて、参加者の方々はすぐに英語多読コーナーに向かって多読図書を借りていかれたのではないでしょうか。

多治見市図書館の「たじみ多読を楽しむ会(T.T.T.)」のメンバーとして、Mikiさんはブックトークで紹介された本を毎回記録し、イラストをつけて配布していました。その記録は館内の英語多読コーナーで閲覧することができ、多読をはじめる人の手引きにもなっています。多読で英語力を上げてアメリカの大学院に進学し、応用言語学の学位を取得して今年5月に帰国されたMikiさんは、これからも多治見市の多読実践者のロールモデルとしてますます活躍されることと思います。

図書館の多読クラブに参加する地元在住の図書館利用者が、多読のしくみを紹介する多読支援者となり、地域の生涯学習を豊かなものにしていくケースがこれから増えていくのではないかと期待がふくらんだ講座でした。

(NPO多言語多読理事・小川)