寄贈ORTの貸出6号:東久留米総合高校定時制の英語多読授業

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9月21日、東京都立東久留米総合高校・定時制の英語多読授業を見学しました。

授業を担当する教師の小沢和晃さんは、NPO多言語多読の準会員です。
小沢さんが、今年度、多読授業を実現したいと考えたとき、学校には英語多読の導入に最適なOxford Reading Tree (ORT)がありませんでした。相談を受け、NPO多言語多読から、公共図書館での多読普及のためのプロジェクト「Oxford Reading Treeをお譲りください!」で寄贈されたORTを貸し出すことになりました。

これまで寄贈されたORTは、東京都大田区立羽田図書館、稲城市立中央図書館をはじめとし、公共図書館および多読サークルで活用されています。東久留米総合高校・定時制での英語多読授業は、図書館ではありませんが、社会公共性が高いケースとして貸与が決まりました。

小沢さんは導入にあたって、NPO多言語多読の英語多読講座にも通い、自ら多読経験をし、多読素材の研究にも務めていらっしゃいます。


見学した高校1年生のクラスは、通常は3名のクラスですが、この日は2名の生徒がORTを読んでいました。授業では先生の絵本の読み聞かせと、本の感想の共有の時間以外は、たっぷり静かに多読に浸る時間が確保されていました。

生徒たちの1冊ごとの感想の記録はとてもていねいで、絵をよく見て楽しんでいることがわかりました。別のクラスの記録からも、生徒たちが抵抗なくORTの世界に入り込み、観察していることがうかがえました。

授業後に、東久留米総合高校の図書館で、小沢さん、一緒に授業見学した酒井理事と多読授業について意見を交換しました。多読にはさらに多くのやさしい本が必要なので、主に、今後に向けて本を増やしていく手立てについて話し合われました。生徒が多読を継続できるよう、これからも応援したいと思います。

(理事・小川記)