報告が遅れました。港区立みなと図書館では、7月9日に英語多読講座「楽しくはじめる英語多読」が開催され、NPO多言語多読副理事長の繁村一義が講師を務めました。
報告は、みなと図書館の担当、藤原さんです。
繁村一義先生をお招きし、「なぜ多読なのか?」というお話と実際にOxford Reading Treeを一緒に読み解くワークショップを行いました。
まず先生がどうやって多読と出会ったかをユーモアを交えながら話していただき、次に多読三原則の説明をいただいたあと、みなさんに1冊ずつ“Oxford Reading Tree”を手に取ってもらい、作中に隠された「めがね」や「靴を片方履いていない男性」を探しながら、セリフを読まずとも絵を見てストーリーを捉えていくことの重要性についてお話しいただきました。
言葉を覚えてから文法を勉強する日本語とは違い、英語は言葉を知らない状況から文法を教わるから、いざ、会話をしたり本を読んだりしようとすると訳す作業になってしまい、時間がかかる。多読は読めない文は飛ばして良いし、話の意味が理解できなくても、登場人物の表情からそれらがどのような場面で使う言葉か自然とわかり、始めから文を追おうとする必要はないそうです。
なにより、面白く楽しく接するのが良いという先生の言葉にみなさん頷いていらっしゃいました。
本講座にご参加いただいた方にも、講座を通して絵がいかに重要かということと、なにより多読の楽しさが伝わったものと感じます。
みなと図書館では、2階多言語学習コーナーに“Oxford Reading Tree”をはじめとする多読図書を多数所蔵しております。
レベルごとに7色に色分けされたラベルと、YL(読みやすさレベル)の表記もありますので、ご自身の好みに合う資料をぜひご活用ください。担当 藤原 朋望