オンライン・英語多読講座だより(はじめてクラス・2021年春季)

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オンライン「はじめてクラス」は昨年6月に始まりました。「多読の最初の3ヶ月」を体験するこの講座は、多読をどう始めていいかわからない、または英語が苦手だけれど必要があってイチからやり直したい、という方を想定していました。この1年を振り返ると、まさに想定通りの方も、そうではない方も、さまざまな動機で参加されています。

少し意外だったのは、普通なら「英語ができる人」と言われるはずの方々も、字がほとんどない Oxford Reading Tree (ORT) の stage1+ から始めるこのクラスに参加していることです。仕事の英語は問題ない、論文なら読める、ハリーポッターは7巻全部読んだことがあるという方々や、多読歴が長いベテランの方でも、それぞれの目線でORTの絵と音、やさしいことばをたっぷり吸収できることが、新鮮に楽しんでいただける理由なのかもしれません。

※やさしいことばをたっぷり吸収することについては下記の記事をご覧ください。

やさしいことばをたっぷり

例えば、対策をしないでTOEICを受けたら930点だったEさんと、TOEIC200点台でスコアを上げたい、と話す同じクラスのSさんは、普通の英語スクールなら「レベル分け」されて違うクラスになってしまうかもしれませんが、ここでは一緒に気に入った本や動画を紹介し、多読/Tadoku体験を報告し合う仲間です。

ORTを以前に読んだことがある、という人も、他の人と感想を話しているうちに、登場人物や町に愛着がわいてくるようです。多読に使える時間は人それぞれなので進むペースは違いますが、同じシリーズを読んでいることで、共通の知り合いのことを話すようにブックトークが進みます。2週間に一度、集まって面白かった本や動画を紹介し合う、という場と時間があるから続けられた、というご感想を多くいただいています。動画といえば、受講生の方々は実に様々なジャンルの動画を見つけてきて紹介してくれます。この「はじめてクラス」では、本はやさしいところから、動画は好きなら何でもどうぞ、とお伝えしています。

事後アンケート(抜粋)より皆さんの声を紹介します。

多読の本を読んで、この講座を受講してみようと思ったのですが、受講前は多読についてもっと難しく固いイメージを持っていました。 ですが、実際に講座を受講して感じたことは多読ってそれぞれの個性で沢山の道がある、自由で面白いということです。多読へのハードルはこの講座を受講したことでググッと下がりました。 私は真面目に継続するということを昔から一番苦手としているのですが、真面目でなくても良いということで(笑)楽しみながら少しずつこれからも続けていきたいなぁと思っています。

講座の受講前にも自分で少し多読をしていましたが、絵本で絵をよく見る、ということはやっていなかったので、そこは新しい視点で、なるほど~と思いました。絵をよく見ると楽しいし、知らない単語があっても、絵を見たら分かることもあるし、イギリスの文化も絵で伝わってくるところがよかったです。多読講座、という名前だったので、受講前には思ってもいなかった多観やシャドーイング、ライティングと幅広い方法を教えてもらえて、英語に触れる幅がとても広がりました。特に多観。Youtubeにこんなにいろんな面白い動画があることを知らなかったです。

今まで、4技能の中でリーディングだけが苦手でした。 だから必要性は感じながらも、ずっと読むの疲れるなぁ…と思っていました。 今回、たった2つのこと(夢中になれるものを選ぶ、多読三原則)に気をつけるだけで、こんなにも英語が楽になるなんて思ってもみませんでした。多読三原則ってすごいです! 特に日本語翻訳を頭の中でしなくなったのは、感覚としてものすごく大きな変化です。

講座で定期的にメンバーと会えるのがよかったです。多読のやり方がみんなそれぞれ個性的で、話を聞くのが楽しかったです。読んだ本とか動画を紹介しなければ、と思うとモチベーションにもなったし、おかげさまで、生活の中に英語に触れる時間をつくることが習慣になってきた気がします。

秋季の「はじめてクラス」が10月から開講予定です。
みなさまのご参加、お待ちしています。

詳細・お申し込みはこちら

(理事、オンライン多読講座担当 小川)