2018年度、1回目となる4月6日(金)の体験会は1名の参加で行いました。
お一人だけの体験会ということで緊張させてしまわないようにと思うこちらが(少し)緊張するなか、とっても気さくなご様子で参加してくださいました。ORT(Oxford Reading Tree)をはじめ、絵本や、アニメまで、いつもの体験会とはちょっと様子は違いながらも、たっぷり Tadoku 体験していただきました。
またこの日は、初の夜19時から21時までという時間帯に挑戦だったのですが、告知期間が短かく、十分なお知らせができなかったことが残念です。今度はしっかり準備をして、あらためて平日夜の「ゼロから始める英語多読無料体験会」に挑戦したいと思います。
続きまして講師スタッフのRuiRuiさんより、5月6日(日)に開催した体験会の報告です。
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5月の回は大人4人と中学生の男の子1人、計5人の方が参加してくれました。GWの最終日だったせいか、いつもの月よりは少なめでしたが、その分アットホームな雰囲気で進めることができたと思います。
講師スタッフは、フジオカさん、Yosshiyさん、そして私RuiRui。3人はかつてNPOの多読講座で一緒でした。講座を卒業した今でも、月に1度「たどくらぶ」で顔を会わせています。私は、多読は最初から楽しい、でも楽しむためにはちょっとしたポイントがあると思っています。たくさんの人に多読の楽しさとコツを教えてあげたいという気持ちで体験会を受け持っています。うまく伝わるといいのですが・・・。
まずは、フジオカさんによる多読の説明。「好きこそものの上手なれ」「千里の道も一歩から」などの標語を交えながら、
- やさしい絵本をたっぷりじっくり見ること。
- 好きなものだけを選ぶこと。
という大事なポイントを皆さんにお伝えしました。
続いて YosshiyさんによるORT(Oxford Reading Tree)の説明。イギリスの90%の小学校で使われているとか、低学年のうちは家に持ち帰り家族の人に読んでもらうのだとか、私も知らなかった情報も聞けました。ORTの中には、日本の学校英語では使われない単語がたくさん出てくることを、crossや messなどの具体的な例をあげて紹介しました。
さらに、「絵をよく見る」ことについて自分の体験を交えながら話してくれました。多読講座に通いだした頃に読んだ、文字のないORT “Getting Up”。はじめはパラパラと見ただけだったので、最後のページまで来ても、ちっともストーリーが分からなかったそうです。絵だけからストーリーを読み取るとはどういうことなのか、その場面の空気や音や匂いや気持ちと一緒に英語を吸収すると、どんなステキなことが起こるのか、などなど。多読を始めるうえでとても大切なポイントを伝授してくれました。
「大人なのに、なぜ絵本なの?」
「こんな簡単なものから始める必要があるの?」
たとえこんなふうに思う人がいたとしても、これまでの話を聞いたら、文字なしORTを覗いてみたくなったはずです。
というところで、参加者の皆さんにORTを手に取っていただきました。CDの音声も聞きながら、たっぷりと時間をかけて読んでいただきました。感想を聞いてみると・・・
- 分からない言葉が出てきても、絵をみると想像できた。
- 表情(特に視線)が豊かで、気持ちが伝わってきた。
- 肌の色が違う人が出てきて、イギリスっぽい感じがした。
- 短い話なのに、1冊ずつオチがあっておもしろい。
- 同じ言葉が何回も聞こえてきて耳に残った。
- 簡単な文を読んでいても、ついつい日本語で意味を考えてしまう。
続けて、ORT以外のやさしい絵本も見てもらいました。動物もの、おばか系のもの、科学もの、芸術的なものなど、いろいろなタイプの絵本を用意しました。
ここでのお約束は、
- 読みたいものだけをわがままに選ぶ。
- おもしろくないと感じたら、読むのをやめる。(例えば絵が嫌いだったら、投げてOK。)
「好きなことだけしていい」だなんて最高ですね。多読のモットーは、とにかく「楽しく!」です。
最後に、私RuiRuiが絵本の読み聞かせをしました。読み聞かせが大好きなので、3冊も読ませていただきました。いっぱい時間をとってしまい、ごめんなさい!
1冊目は、hop (by Jorey Hurley)
各ページ1語だけで進むお話。大きめの絵本なので、うさぎの表情もよく見えます。snuggleのページでは、体温が本当に伝わってきそうです。
2冊目は、Me…(by Emma Dodd)
おさなごを膝に抱えながら読みたい小さなボードブック。繰り返し出てくるsmallという言葉が耳に残ります。
3冊目は、THE QUEEN’S HAT (by Steve Antony)
キャサリン妃の第3子ご出産を祝し選びました。ロンドンの観光名所満載。(多読を始めてから、イギリスのことがどんどん好きになった私です。)
絵本は誰かに読んでもらうと、もっと楽しめるということを感じていただけたら嬉しいです。
このあと参加者の方から質問をお聞きしましたが、次から次へと実にたくさんの質問が出ました。
多読にとても興味をもたれた様子を見て、講師スタッフ一同ほっとしました。ご参加の皆さん、ありがとうございました。
(事務局、会員/多読講座卒業生 RuiRuiこと山下千絵)