10月28日(土)大久保図書館で開催された第4回ビブリオバトルに参加してきました。
雨にもかかわらず、30人くらいが集まりました。
発表者は12人、外国人6人、日本人6人。うさぎ組とくま組に分かれ、館長の開会宣言、趣旨、ルールの説明後、バトルが始まりました。今までで一番発表者が多く、心配されていた外国人のエントリーも順調に集まってインターナショナルビブリオバトルという名前にふさわしいイベントとなりました。
このビブリオバトルは、外国人と日本人が参加する珍しいイベントです。
米田館長から「
先攻のうさぎ組
1番 日本 「ワールドカップで国歌斉唱」(いとうやまね著)
2番 ネパール「Shirish Ko Phool」(Parijat著)※書影なし
3番 日本 「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」(神田佳一・菊池良共著)
4番 日本 「今井舞がゆく!気になる「あそこ」見聞録」(今井舞著)
5番 ベトナム「はなちゃんのみそ汁」(安武信吾 千恵 はな 著)
6番 U.A.E「イノセント・デイズ」(早見和真著)
ネパールの国歌が歌われ歓声が上がったり、ネパールの本が日本人監督の映画「カトマンズに散る花」だとわかったり、U.A.Eの方が、巧みな日本語で作品の結末を言わずに上手に興味を引き出すのに笑いが起きたり、盛り上がりました。
結局チャンプ本は、5番「はなちゃんのみそ汁」に決定しました。発表者が自分に引き寄せて、大切なものって何だろう、子どもにとって本当に大切なものは、独立自立だと思う、と語ったのが印象的でした。
後攻のくま組
1番 日本「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎著)
2番 日本「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」(マーゴット・シェタリー著 山北めぐみ訳)
3番 韓国 「アンドロイドは、電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳)
4番 スリランカ 「私は天国を見た」(ロバーツ・リアドン著)
5番 アメリカ「Reading Real Japanese Fiction by contemporary writers」
6番 日本 「通勤電車で座る技術!」( 万大著)
変化に富んだラインナップでした。天国やら、アンドロイドやら、バッタやら、通勤電車のなかの人間模様やら、私が唯一知っていたのは、現在封切られている映画の原作本「ドリーム」だけでした。チャンプ本はこの「ドリーム nasaを支えた名もなき計算手たち」に決定しました。コンピューターのない時代、人種差別の厳しい時代にアポロ宇宙開発計画の扉を開いた黒人女性たちの高い能力を描いたというところに惹かれました。
日本人も外国人も参加して、本について語り合い、つながるーー来年はより多くの人が参加して、楽しい集まりになることを願っています。
(川本 記)