5月14日 木曜多読講座(英語)の報告

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講座の内容は順調に深まっています。
わたしが話す場面は少しずつ減っています。

受講生同士で伸びています!

学研から出る本の全面書き直しが始まってしまいました。
(今もお風呂で原稿を書いていたのですが、茹だってしまって出てきました。)
bitesize writing/speaking についてだけ報告します。(いつも全面書き直しを始めてしまうのですが、下手なのでしょうがないのです。)

bitesizeはことばの獲得の、当然の一面だという気がします。
赤ん坊のbitesizeは最初は 一音 だけです。それも母音だけ?
次に唇を合わせる子音 p や b や m で始まる 一音 だけになるのかな?
(孫の場合、そんな風なようです。)

それを「をさなごのやうに」と呼ぶなら、bitesizeから始まる
聞く、話す、読む、書く は、赤ん坊から始まる ことばの獲得 をなぞろう
というわけですね。
NPOの英語講座はおとなが赤ん坊の真似をできるか? という壮大な実験
なのです。

で、この日のbitesize研究は講座の最後の30分に、みなさんのBite-Size
Book Talk のメモと、Mさんがアメリカ行きに備えて作った想定問答集の
英訳とを、検討しました。

くわしくは記録しませんでしたが、みなさんの検討がすばらしかった!
互いに鋭い意見が出て、単に短い文章を書いたり言ったりするだけではなく、
状況や相手との距離で何を言うか、書くかが決まってくる、という結論になり、
それを考えながら次回また検討の続きをすることに・・・

たとえば、Mさんは「ひさしぶりだね」 を It’s been a long time. と訳してきました。
これはもちろん英作文としては申し分ないわけですが、いくつも代案が出て、
最後は 何も言わなくていいからぎゅっとハグすればいいんじゃないの?
という提案まで出ました。

みなさん、Mさんとアメリカ生まれ、アメリカ育ちのお孫さんの再会を
具体的に思い描いて、その場でどういう気持ち、動き、ことばになるかを
考えたのでした。

特定の人との再会を想定してもこんなにいろいろな場合がありえるわけです。
巷のフレーズ・ブックや、パターン・プラクティスや、例文集などがどれほど
実際の場面で役に立たないか、それをみなさんはすでに分かっているという気がします。

もう一つ・・・
みなさんのRead/Aloud がうまくなってきて、わたしは英語だけではなく、表現にも
注文をつけたくなってきました。そこで、声の出し方を日本語を話す場合に近づけ
ましょう、という提案をしました。英語になるとふだん日本語を話しているときとは
ちがう声の出し方をすることがあります。そうなると、表現力は落ちます。
日本語と同じ声の出し方の方が声の大きさも、音程も幅が広がって、
表現力が豊かになるはずです。これも実験ですね。