6月29日(日)「英語多読指導入門」(第2回)の報告

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6月29日(日)13時半~15時、『英語多読指導入門』(第2回)が開催されました。

講師は都立国分寺高校英語科教諭(前都立大田桜台高校)の鈴木徹さん。講座の参加者は、多読指導を始めてみたい中学・高校の先生方を中心に15名でほぼ満席でした。
鈴木さんは、前任校の大田桜台高校の多読授業がテレビ朝日で放映された映像を紹介し、多読授業の実践結果を基に次のようにお話をされました。
「日本の英語教育に足りないものは『量(experience)』と『経験(meaningful use)』であり、多読ならこの両方を同時に達成できる」
「太田桜台高校では、多読多聴によってGTEC等の外部試験でReading, Listening, Writingすべての分野において全国平均以上の伸び率で生徒が伸びている。文法問題集等は一切生徒にやらせていない。大田桜台高校では多読しても英語の成績に加算されないのに生徒は3年間読み続け、しかも年を追うごとに生徒の集中度が高まっている。これは楽しくなくてはできない。楽しく、自分の意思で、たくさん読むことが大切」
「いま、“多読”と称して、“Tadoku(やさしいものからたくさん読む)”とは全く異なる授業をしている中学・高校があちこちで見られる。いきなり難しいレベルの本を読ませたり、各学期や長期休暇に課題図書として強制的に読ませたり、試験範囲に入れたりして縛るのでは“多読”とはいえない」
参加者の皆さんは鈴木さんの話に熱心に聞き入り「生徒はどのように多読した結果を振り返っているのか?」「多読の時間を捻出するには?」「どのように多読図書を選定しているのか?」など質問が続き、講座終了後も鈴木さんを囲んで活発な質疑応答が続きました。
上記と同一内容の「英語多読指導入門」(第3回)が7月13日(日)に開催されます(参加費無料)。参加を希望される方は当NPOまでFAX又はメールにてご連絡ください。

さらに具体的な多読授業の運営については、当NPOで9月以降、開講が予定されている「多読支援者講座」で紹介いたします(開講が正式に決定次第、当NPOのホームページにて告知いたしますのでお楽しみに!)。
(伊藤)