はじめての方を対象とした英語多読講座が新宿区四谷図書館で行われました。参加者は約10名。これから多読をはじめたいという方から、仕事で英語を使って いる方、多読に何度も挫折した方など様々でした。今回は2回連続講座の初回ということで、「読む」ことを中心に話が進みました。
まず、講師の繁村理事から「どんな背景の人間が、これから皆さんに多読の話しをするのか知ってください」ということで、英語が非常に苦手だった高校時代から、社会人になって多読に出会い英語を獲得していった様子が語られました。
多読は学習法ではありません。英語に慣れるための方法です。
水に慣れるのに根性はいらない、無理はしないで欲しい、と楽しみながら英語に「慣れる」多読と、他の英語学習法との根本的な違いが、わかりやすく説明されました。おなじみ「多読三原則」については、辞書や文法を使わない理由や、わからない言葉の飛ばし方、わかるようになっているか確かめたくなった時の対処法など、実践者が一番最初にぶつかるであろう疑問について、丁寧に解説がなされました。休憩を挟んで、後半は実際に多読を体験してもらいました。
おもいきって簡単な絵本からはじめてほしい。
「騙されたと思って」と前置きをして、まずはORTを字を隠して読んでみることからスタート。「何か不思議なものを見つけた人?」という声掛けから「めがね探し」が始まって、その後も、絵本から始めることの意味や、やさしい言葉の大切さを、実際にORTを使いながらじっくり味わってもらいました。参加者の目の輝きから、絵本を楽しんでいる様子が伝わってきました。講座終了後には、「やさしい言葉の大切がよくわかった」「これまで何度も多読で挫折したが、あらためてORTからやり直したい」などの感想が聞かれ、繁村さんのメッセージは参加された方にしっかりと伝わったようです。
(会員 katobushi)