去る6月、2週にわたって、日曜日の午前中2時間、支援者養成講座を開催しました。首都圏だけでなく、宮城県から兵庫県まで、様々な地域から、中学、高校、大学、英語教室と、様々な環境で英語教育に携わっている方たちが集まりました。アメリカで日本語を教えていらっしゃる先生も、飛び入り参加してくださいました。
このように様々な状況のもとに、言語を習得しようとする人たちは存在しています。参加者の多様性は、「多読」が多くの学習者に広く有効な方法であることを、図らずも示しているように思います。
Part 1: 6月7日(日) 10:30~12:30
「多読」とはどのような言語習得方法なのか、言語習得の観点からどのようなメリットがあると考えられるのか、学習者は具体的にどのような読み方をするのかといった概論からはじめて、「多読」に適した図書の紹介、そして多読がうまく行かない場合の典型的なケースへの対応について話をしました。
熱心にノートをとる方も多く(さすがは先生方です!)集中した雰囲気の2時間の後、この日は、引き続き皆で、酒井先生の講演会「映画でTADOKU」に参加しました。
Part 2: 6月14日(日) 10:30~12:30
「多読」と組み合わせて効果を発揮するアクティビティをいろいろ紹介しました。2時間はあっという間で、そのあと質疑応答、ディスカッションとなり、予定を大幅に延長して盛会となりました。
学校では、「多読」をやろうとする教員は孤軍奮闘の場合が少なくありませんが、知識・情報もさることながら、何よりお互いに元気をもらうことのできた2日間でした。
秋の部は、(秋と呼ぶには少し時期が早いのですが)、8月31日(日)と9月6日(日)で実施します。今回は時間を延長して、両日とも参加した皆さんが実際に「多読」をする時間を設けます。NPO多言語多読の蔵書を読みたい、というのが目的という先生方も、どうぞふるってご参加ください。時間は、10:30から15:30を予定しています。詳細は、近々ちらしをこのサイトにアップしますので、ご覧ください。
(伊藤幸子)