11月20日(日) 第23回「ゼロからはじめる英語多読無料体験講座」報告

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2016年11月20日日曜日13時半より、NPO多言語多読事務所にて、ゼロから始める英語多読体験講座が行われました。担当は山谷麻由美講師でした。

うす曇りの昼下がり、男性1名女性3名が参加されました。友人を通してこの体験講座を知った方、英会話の先生から多読を勧められた方、先月の新宿区のお祭り「ふれあいフェスタ2016」にいらした方などでした。

1万冊の多読図書が並ぶ当事務所にお越しいただいたこともあり、NPOと多読講座の紹介からスタートしました。多読支援者として火曜、水曜の午前クラスを受け持つ講師ならではのお話でした。現在、様々な年代の皆様が楽しく講座に通っています。自分では手に取らないような本でも、仲間の紹介を聞くと、つい読んでみたくなることも多いそうです。

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続いて、講師自身の多読体験が語られました。
多読を知る前は、学習者として、教師として、英語とのつきあいの中で何度も挫折を感じていたそうです。難しい英語の専門書が読めずに困っていた頃、文字がほとんどない絵本から読み進めていくことを勧められ、楽しく読んでいくうちに、気づけばその専門書すら苦もなく理解できるようになっていた、多読を続けてようやく英語でも自然な感情表現ができるようになったとのことでした。
これから多読にとりかかる方々にもなかなか興味深いお話だったのではないでしょうか。

多読の説明に入りました。
まずは、多読に向いている絵本の紹介です。
ORTなど英語ネイティブの子ども向けのレベルドリーダーズをご覧いただきました。
さらに、講師自身が楽しんでいるもの、講座で人気の本など、多くの素材もお見せしました。
文字だけでもイメージがわくようになるために、「絵を読む本」をたくさん読むことが大切です。

いよいよ、「多読三原則」に従ってのORT体験です。
日本語に訳さずに読みます。
絵によってわからない言葉が理解できる感覚を味わいます。
ORTの仕掛けアイテム探しを楽しみながら、絵本の世界に入り込みます。
さらに、CDも使って、聞く、見ながら聞く、シャドーイングする、3つの方法を体験していただきました。

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多読はいまや多聴、字幕なし多観へと広がり、言語と楽しくつきあう方法Tadokuとして認知されつつあります。絵本を読むばかりでなく、字幕なしで英語音声のドラマやアニメを見ることからも、それに近い効果が期待されます。
参加者の中にはすでに実践されている方もおられました。

教師として多読支援に興味のある方々、英語で自由にコミュニケーションを図れるようになりたい方々と話に花が咲きました。
仕事や趣味で英語を使い、たくさんの人と関わりたいという同じ思いがあったからかもしれませんね。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。

(会員/フジオカ鶴子)