8/11(月・祝)英語多読ステップアップ講座「『読む』 から『観る・聴く・話す』へ」@稲城市立中央図書館 報告

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8月11日(月・祝)に東京都稲城市立中央図書館で、英語多読ステップアップ講座「『読む』 から『観る・聴く・話す』へ」が開催されました。
講師は、NPO多言語多読の酒井邦秀理事でした。報告は、担当の高橋さんにお願いしました。

酒井先生の講演に「Oxford Reading Tree」を使ったワークショップなどを交えた講座となりました。
酒井先生には“英語多読とは”というスタートから、動画の視聴やシャードイングなどの次のステップへの進み方などをお話しいただきました。

2時間の講演会はあっという間で笑いの絶えない楽しい時間となりました。先生のお話には言語(英語)を獲得するとはどういうことなのかという本質を聞かせていただいたように思います。
お話の中に大学で学生たちに英語を教えていた頃の話がありました。酒井先生の講義ではテストをしないつもりが、テストをせざるを得なくなり、それを伝えた学生から自然ともれた言葉が“Oh,No!”だったという逸話には、英語を話すとはこういうことかと教えられました。

「Oxford Reading Tree」を使ったワークショップでは初めて顔を合わせた参加者同士がORT片手に楽しく語らう様子を見て“本”の素晴らしさ、“読書”の楽しさを感じ、図書館で働く者として感動を覚えました。ワークショップのおかげで楽しい雰囲気が広がり、酒井先生からの問いかけにたくさんの参加者が積極的に意見を述べてくれました。稲城市立中央図書館の英語多読サークル「いなぎ多読らぶ」に参加されている方や、また別の図書館で英語多読をされている方の経験談などは英語多読を初めて知る方にとってきっと参考になったことでしょう。


私も先生からおすすめの英語絵本について話を振られ、Mo WillemsのElephant & Piggie Bookより「Waiting Is Not Easy!」を熱く語ってしまいました。

まだまだ酒井先生の話を聞き足りないところではありましたが、残念ながらお時間となり講演会は終了してしまいました。講演後も先生を囲む参加者や、会場に用意していた英語多読資料を熱心に手に取る参加者がたくさんおり、会場内だけでも70冊近い本が貸し出されました。さて今回の多読講演会にはボランティアとして市内の中学生2人が参加し、イベント運営を手伝ってくれました。最後に酒井先生の講演を聞いた中学生たちの感想をご紹介して、今回の報告書とさせていただきたいと思います。

「堅苦しい講演よりも、笑いがあって楽しかったので2時間集中できた。少しずつ多読をやってみようと思う」
「“勉強しなくていい”はおどろいたけれど、英語が苦手な自分にはオススメの動画を毎日15~20分見るだけならできると思った。数カ月続ければ変わるなら自分もやってみようと思った」

稲城市に新たな多読の木が芽吹くのを感じた貴重な2時間となりました。酒井邦秀先生、NPO多言語多読の皆様、ありがとうございました。

稲城市立中央図書館
高橋 仁