11月12日(日) 第4回シンポジウム「図書館多読への招待」基調講演 報告

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JLA図書館実践シリーズ25『図書館多読への招待』の刊行を機に始まった図書館多読シンポジウム。第1回が愛知県豊田市、第2回は東京四谷、第3回が岐阜県多治見市と順調に回を重ね、今回第4回の会場は2017年1月に東京の西、国分寺市に移転・オープンした都立多摩図書館でした。大きな公園に隣接し、ベーカリーカフェも備わった最新の図書館は、雑誌の収集保存と青少年サービスに特化し、一般貸出は行われていないにもかかわらず、大勢の利用者で賑わっていました。

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参加者は多読に関心のある主に図書館司書や学校司書の方など70名あまり、遠くは岡山、鳥取からも駆けつけてくださいました。

基調講演は「英語多読への招待~図書館の森に多読の木を植えよう」と題して、NPO多言語多読の酒井理事長が行いました。多読とは結局のところ読書を楽しむことであり、やさしい本をたくさん読むという多読の基本にとっては、図書館が果たす役割はとても大きい。図書館に多読図書が充実すれば、学校英語では絶対に足りない量の部分を補える。それも無味乾燥な検定教科書ではない、生きた英語が使われるている本に出会えることで、より自然な英語に親しむことができる。
何よりもまず、図書館司書や英語の先生自ら多読を実践してもらいたい。

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そこで午前の後半は、ORTを使ったワークショップを行い、実際に多読の最初の一歩を体験してもらいました。皆さんメガネ探しに真剣に取り組み、あちこちからうれしそうな声が上がりました。どこの図書館でも大量の多読用の本が普通に置かれている、そんな多読の森をを目指した植樹祭。図書館多読の苗木が大きく育つことを願ってやみません。

午後の部の実践報告についてのリポートもどうぞお楽しみに。
(当日スタッフ/Owly)

図書館多読への招待 (JLA図書館実践シリーズ 25)