英語育児はいかがなものか・・・ 匿名母のつぶやき

2009年12月12日
カテゴリ : 多読
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英語育児という話題はわたしを含めてかなりの数の人を一瞬立ち止まらせ、
自分のこと、こどものことを考えさせるようです。まだ反響は消えていません。

つい最近いただいた匿名母さんのメールです・・・

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英語育児の先生の警鐘も、子育てを終えた私にはなんとなく
分かりますよ。

英語育児はやってこなかったし、そんな人も回りにいなかったので、
どんな影響なのかはわかりませんが・・・

幼児期から小学校まで、素直な子だと中学になっても、けなげなくらい
親の期待に応えようとするというのは、自分の子育てや周りの子どもを
見てきた経験から解ります。
でも、その渦中の時は、懸命になっている親には見えないんですよね。

「うまく行っている方が心配だ」というのはただでさえわかりにく言い方でしょうか。
わたしは喉元過ぎて暑さを忘れただけなのか? (このたとえでいいのか?)

子どもを野球の選手にしたいと思い、リトルリーグに入れ、巨人の星の
星一徹顔負けに子どもに期待をかけ、
「○○ちゃんはプロ野球の選手になるんだよね」
といつも親が子どもに言っていると、子どもも無意識にそうだと思いこみ
「将来はプロ野球の選手になる!」と言って親を喜ばせます。
親はそれにすっかり良い気になり、ますます子どもに過剰期待をします。

小学校まではそれでも良いのです。
でも、だんだん親の期待に応えられない子どもは親の期待がプレッシャーに
なってきます。
中学進学し、部活選びでも、野球部以外に入るとは親に言えず、とりあえず
入りますが、自分ではない自分、親を喜ばせるための自分に不満を感じ
ついに爆発!!
すべてのヤル気も失い、成績も下がり、学校にも行かなくなり・・・
なんて例は知ってます。

ありますか、匿名母さんのまわりにも。
わたしの回りには何人もいます、褒められ続けておとなになった例が。

それと、英語育児はちょっと違うかもしれませんが、結局

My life is my life, and yours is yours. I'm just gald that we get to run side by side for a few years, that's all。

なんでしょうね。

自分が野球をやりたかった夢を子どもに託してしまっては行けない。
自分が英語で苦労したからといって、子どもの英語に期待しすぎてはいけない。

酒井先生も、世の親が、多読が良いからと言って、子どもに過剰になる事を
恐れているだけですよね??

はい、その通りです。

子どもは子どもの人生があるわけで、親ではないのですから。
子どもに期待をかける暇があったら、自分が今出来る事をやってみるのも
良い事で、野球選手には年齢制限があっても、多読なら始めるのに
遅いという事はないし、子どもはさておき、自分が楽しんじゃえば、
いつか親の背中をみて、子どもも真似をするはず??

私も2人の子どもを育てました。とりあえず成人し、学校も卒業し、
就職もし、なんとか自活させる所まで行きました。
今のところ、子育ては成功したのかな?という気もしますが、でも、
この先何があるか?幼児時代にやった子育てが、もっとずっと後に
なって悪い影響が出てくるという事だってあるかもしれません。
人生最後にならなきゃわからないのですから、私もけっして堂々と
偉そうな事は言えないので、匿名母のつぶやきです(苦笑)

いまのところうまく行っているけれどもいつか悪い影響が出てくるかもしれない--
それはまさにわたしが言っていることなのだから、わたし自身も偉そうなことは
もちろん言えないです。