多読的スピーキング 絵本の読み聞かせ


一つ前の記事で M♪さんとプさんの読み聞かせを聞いてもらいました。

で、このお二人の音をもう少しくわしく説明して、学校で習った「英語の音」とどれほど違うか、
その一端をお見せします。

なお、これは英語をたくさん学習した人向けの記事です。
英語をたくさん学習した覚えのない人は読まなくていいですからね!
いや、読まない方がいいかもしれない・・・ M♪さんとプさんもね!!

************************************

M♪さんとプさんの読み聞かせをよく聞くといくつかのことに気がつきます。

そこでそれをここに書き並べますから、英語を学習した経験のある人は、
読みながらじっくり聞き直してください。

その心は

「ほーら、日本で言われている「発音」とこんなところが違うでしょ、だから
「発音練習」などやめて、シャドーイングで学習した発音をごっそり洗い流しましょう!」

という提案です。

それではプさんの読み聞かせから・・・

はじめ緊張していますね。それですこしつっかえています。けれどもすぐに調子が出てきます。

0:27あたり He was nicknamed Chibi. が聞こえますが、
was のあと、nick のあと、named のあとに ウ などの母音が入っていないので、
とても滑らかなリズムが感じられます。続いて small もいいですね!

0:50あたり He was always で始まる二つの文、それに続く長い文、まだ緊張が
残っているようで、すこしリズムがふらつきますが、意味の区切り、気持ちを表すメロディー、
どちらもしっかりしているので、からす太郎の様子が眼に浮かんできますね。

0:30あたり これも長い文ですが、意味の区切りがきれいに出ているので、
聞く人に気持ちよく意味が入ってきます。意味の区切りがきれいに出ているのは、
子音のあとに余計なところで母音が入らずに、意味のかたまりを一息で言っているからですね。
意味のかたまりが途中で切れると、聞いている人はつながりがわかりにくくなります。

(では、意味のかたまりを一息で言うためにはどうするか、それはこの話題のどこかで
出てきますから、お楽しみに!)

1:50あたりから、かすかにひっかかるような気がするのは、
子音のあとにわずかに母音が入っていたり、消えるまたは弱まるはずの子音が少し
強く出ているからでしょう。

でも大丈夫!これはこのまま聞き読みと読み聞かせを続けていけば
きっとひっかからなくなると思われます。

2:17あたりから、ずいぶん長い文です。2:29まで続きます。直前の文よりも
ひっかかるところが少なくて、滑らかですね。

そのあたりからペースが落ち着いてきて、ゆっくりだけれどもその分語りが心に
沁み込むように感じられます。ここで、わたしはプさんのこの絵本に注ぐ気持ちが
前面に出てくるような気がしました。丁寧に、しっかり物語の中に入り込んでいるので、
聞いている方はからす太郎と小さな命の関わりをそのまま目の前のことの情景を描くことができます。

「正しく」を意識せずに「楽しく」浸ることで文章のリズムやメロディーがにじみ
出た例だと思います。ここでもまた、本の世界に入り込むことで、意味も、リズムも
メロディーも、吸収もすべて出てくるのだという気がします。

さて、M♪さんの読み聞かせをこの調子で解説すると、あしたの講座、そしてあしたの
午後からの岩手県訪問に差し支えるかもしれないので、それは岩手県から帰って
きてからにします。看板に偽りあり、でしたね、ごめんなさい! また!!

 

わたしには、こんな風に読めないと思う。