多読的おしゃべりへ・・・

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みなさんの背中を蹴りたいと何度も書いてきました。

そのうちの一つが「話すこと」です。

しかしこれについては多くは言いますまい。
100のスローガンより、1つの実行であります!

いつものように、わたしが口を挟むのがわずらわしいという方は
引用部分だけをお読みください・・・

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みなさんの背中を蹴飛ばしたいいちばんの方向は 話す ことです。

 さかい先生、こんばんは!
たんぽぽのわたげです。

わざわざ先生にメールするほどのことでもないのですが、
先週、私としてはめっちゃカルチャー・ショックなことがあったので
お話したくなりました。

たしかにカルチャー・ショックでしょうね。
わたげさんが知っている「英語仲間」とはまったく違う人たちに遭遇したわけです。

多読と出会って以来、「英会話学校」のたぐいには全く興味がなくなっていた私が、あろうことか、ある「英会話のセミナー」に自分から参加してしまったのです。
(自分でも驚いてます(^^;)

みなさんもそういう場に出かけてみるといいかもしれません。
いわゆる英語学習をしてきた人たちがみなさんとどれほどちがうか、
目の当たりになされば、「もう一歩前に!」という気持ちになるかも・・・!?

1ヵ月ほど前にmixi内で、たまたまイムランさんという方の
「英語1日一言」というコミュに出会いました。
「Q」のトピックで英語の問題が出され、みんながどどーっと答えを考えて書き込みます。
程なく「A」のトピックが立って答えが書かれます。

見ていたらおもしろかったので、携帯に毎日1コずつ届くように登録しました。

イムランさんは、世の英会話学校というのが
あまりにも
「生徒が英語を話せるように」なんて考えられてないということをよーく研究していて
そうとは知らず一生懸命まちがった勉強をしている人を救うべく
日々がんばっていらっしゃる方です。

「とりあえず、学校で習ったことは忘れてください」
「この場合、文法は忘れてください」
とおっしゃるので、なんか親近感も覚えたりして。
とにかくユニークな方です。

おもしろい人ですね!
つまり、文法がみなさんの足枷になっていることをよくご存じなのでしょう。

毎日携帯に届くイムランさんの「英語1日一言」を読んでるとときどきおもしろい事が起こります。

例えば、

「行くのをやめました」は、英語でなんというでしょう。

という問題の日。
とりあえず答えは見ないで考えます。
パパッとは答えは出てこないのですが、じわ~~っと
「I  decided …、、、not to go」が浮かんできて、他には思いつかなくなりました。

I  decided not to go.

答えを見たら合っていました。
解説を読むと、なんと 「この言い方を思いつく人は実に稀なんです。」ですって。

そうそう!
みなさんは「稀な人たち」なのです!!

また、
「The restroom is right down the hall.」も、 「右」とも「階下」とも思わなかったけど、
それも珍しいそうで。

はは! 

そう言われてみれば、 右にある とか 階下にある とか、誤解しそうです・・・

タドキストにしてはすごくゆっくりしか読んでないけど、私の樽にもすこーーーーしずつなにかが貯まってきているのかなぁ。

わたげさん、ゆーっくりのほうが熟成するのかもしれません。

これはまさにわたしのたくさんある研究課題の一つですが、
じっくり、ゆっくり、休み休みというのは、食事の時だけではなく、
外国語の消化にもいいかもしれないのです。まだわかりませんが・・・

こうして毎日これを読んでるうちに
このイムランさんに直接会ってみたくなりました。
で、ちょうど募集されていた「イングリッシュ・ブートキャンプ」という、セミナーについ申し込んでしまったのです。
が、
それが「初中級」だったのですね~。やばい、中級の人もいるとこだったんだ!
なんだかみなさん、こういうところに慣れている感じ。
私なんて、人と英語なんか話したこともないし、人のいうことだってどれほど理解できるやら(^^;;
行ってみて「しまった!もう一つ下のクラスに申し込むんだった;;」と思っても後の祭り。
始まるまでどきどきしながら待ってました。

結果は、私がしゃべれないことはさして問題ではなく(しゃべれればそれなりに質のいい練習になったと思うけど)
イムランさんのお話はすごくおもしろくて、とても中身の濃いセミナーでした。

で、私が なににカルチャー・ショックを受けたかというと…。

参加者のみなさんは、6時間ものセミナーにやってくるくらい英語が好きで、
けっこう勉強していらっしゃるようだし、
英会話学校にも何年も通ってるという方もいらしたし、、、
この方達がペラペラしゃべり出して、私、取り残されたら6時間もどうしよ~ と思ってました。

だけど。

その方たちの口から出てくる英語は、
「単語、単語、単語…」と、ブツブツに切れてて
まっ平ら (抑揚とか、表情とかなんもないかんじ) なんです。

このごろ「流れること」が大事だと思うのです。

多読なら 辞書を引いて流れを止めないこと
多聴なら 一時停止や「巻き戻し」をせずに先へ先へと聞き続けること!

多読的ライティングなら 間違いは気にせずにどんどん書くこと
そして多読スピーキングなら 間違いも何も気にせずにとにかくしゃべり続けること!

すぎにはできませんが、「流れること」をいつも頭の隅に置いておきたいと
思うのです。

私が使うのはすごくやさしい音源ばっかりだけど、ずーっとシャドーイングを楽しんでたり、映画やドラマ観てて英語が聴こえてくるのがすんごくたのしかったり。

はなほーで ときどき誰かが、絵本を読んでくれるのだって、
自然に声に表情がついたりするのをきいたり、、、
そんなふうに私がふだん接してる英語が、ふつうの英語だと思ってました。

でも、
さっきまですごくできる人たちに見えてたこの方たちの口からは
ぜんぜんちがうものがでてきたのでした。

(ちがうーー。ぜんぜん英語にきこえないー。 そんなとこで切ったら意味もなにもわかんないじゃん!)
と、口に出せないストレスが生まれたりして(^^;;

わたげさんは多読やシャドーイングで、その大事な(と思われる)「流れること」を
体験してきたのだと、わたしには思われます。

そして、それはわたげさんにとっての 英語のリズムやテンポ でもあるのでしょう。

わたげさんの頭の中の 英語 は、そのリズムやテンポに合っていなければ
気持ちが悪いことでしょう。

私自身がしゃべれるわけでもなんでもないんです。
だけど、その人たちの英語を聞いて「それはちがうー!」 ってすごく思ってる自分にびっくりしたんでした。

私、「多読」とすごしているうちに、知らない間に世の人たちとはちがうところに来ちゃってるみたいです。。。

それなのです、わたしがここ何年か、みなさんに説き続けて、それでもちっとも
納得してもらっていないと、じりじりしていることは!

みなさんはいわゆる英語学習をしてきた人とは「ちがうところにきちゃ」ったのです!

どうしてみんなそれがわからないのだろう?とわたしは焦るのですが、
今回のわたげさんの報告で、やっとわかりました、みなさんがなぜわからないか。

みなさん、どんどん出て行って、フツーの英語学習をした人たちの英語が
どんなものか、確かめてください! そうしたら、ご自分がどこまで遠く来てしまったか
骨身に染みるでしょう。

そうしたら、もういままでの英語学習にまとわりついてきた 恥ずかしい とか、
わたしの英語でいいのだろうか といった余計な感情は洗い流せるでしょう。

長々、すみません;;;
それだけのことなんですが、私には び、び、びっくり!!な出来事だったんです。

☆たんぽぽのわたげ☆

わたげさんの報告を読んでいるうちに、わたしはどんどん気持ちが高ぶってしまった。

そうなのです、みなさんは

  「思えば遠くきたもんだ」

なのです・・・ 

ここまで来たのだから、もうちょっと先まで言ってみなければ、
生きてきた甲斐がない・・・ それはおおげさか?  

でも、ここまで来た甲斐がない!!!! 何をためらっているのか!!!!

なにはともあれ、たんぽぽのわたげさん、ありっがっとぉーーーー!