多読が(?)育てた英語力 3/3 (英語力っていうのはどうも・・・)

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「ぴっぴ@40’s」さんを存在の根底から揺るがせた中学2年生の話、その3にして最後のメールです。
この話から読みはじめた人はかならず「1/3」もお読みください!
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最後です。
お母さんの話によると、小学校2年生から4年生までの2年間は、集中的にかなりの量の児童書の読み聞かせをしていたそうです。けれど、彼女が英語の本を再度読み始めたのは、中学に入ってからだそうです。つまり、その2年間で、お母さんと楽しく、ゆるゆると進めた多読によって、この驚愕な英語運用力が形成されたのでしょう。ただし、ここで強調しておきたいのは、お母さんという人は、決して目を吊り上げて何かを強制する教育ママとは対極にいるような、極めて放任主義的な方です。放任というと語弊があるのですが、とにかく子供に合いそうな事、合わなそうな事を知っていて、子供の自由意志を最大限に尊重していると思える人です。何度かしかお会いしてないので、実際はわかりませんが、「当たらずとも遠からず」な印象だと思います。彼女が、今世紀の大女優/大ボラ吹きでない以外は。(笑)やはりこの成功の陰には、親子の揺るぎない絆とか信頼関係があると思うのです。母は娘を、娘は母を信頼し、尊敬し、絵本の読み聞かせを通じてお互いのシェアする時間を純粋に楽しみ、戯れた結果が彼女の英語運用能力という実を結んだのだと思います。それは、そうしようとしてそうなったというより、ひたすら二人で楽しさを追っていたら、いつのまにやらそこで使われた共通言語=英語がわかるように、話せるようになっていたということだと思います。この親子のおかげで、言語習得ってのは、人それぞれ微妙な違いはあってもそういう事なのだと確信が持てました。その環境、状況をどう提供してあげるかが、今後の私の課題です。私自身も味わった事のある「熱狂」するような、ひたすら夢中になる気持ちを抱く「きっかけ」はどうすれば作れるのでしょう。今後は、そこを常に念頭に入れて、観察眼を磨き、私の教室に集まってくれる子供たちやそのご家族と共に、試行錯誤しようと思います。そこでは、「アカ」のたまったある児童英語講師の目を開いて、大切なことを教えてくれた少女に感謝し、シャアする喜びと楽しみをpriorityにすることを覚えていきたいと思っています。
Ladies & Gentlemen, boys & girls
Happy sharing!!!

2年間の読み聞かせのあと、2年間のほったらかし、そのあと1年半で、児童英語教師のぴっぴ@40’sさんを震撼させる魅力的な英語・・・!
2年間、英語の本を読まなかったときに一体なにが起きていたんでしょうね?
うーん、本当はもうその中学2年生の頭の中を調べるために、山のような質問をしたいのですけどね、それは人間を相手にしてやっちゃいけないことだろうと思うのであきらめます。
でも、おなじような多読育ち(島育ちみたいなもの?)があちこちに出てきているはずです。そういうこどもたちと何気なくつきあうことで、すこしずつ「多読は一体何をするのか? 多読でこどもの何がどう変わるのか? おとなはいかにおさなごぶりをわがものにできるのか?」といった疑問に答えが見つかっていくでしょう。
焦っちゃいけません。保護者も、わたしも・・・
ぴっぴ@40’sさん、ありがとー!
このところとんでもない「驚き」が続いているけれど、
これはまた超弩級のショックだったよ・・・
また視界がひらけてきたよ!