多読はここまで来た! その六 暗記はいらない!


こども式サイトの新装開店日程も発表されたことだし、これまでの多読の成果をまとめる
このシリーズは先を急がなければなりません。新しい村のはじまりと同時に、
未来の夢を語りたいですからね。みなさん、サイトのお休みの間に、みなさんの夢を文章にしておいてください。夢の募集をします。掲示板への投稿でも、新しい村のそんちょ宛てメール・フォームを使っても結構です。すでに「カイ」さんのスレッドに投稿してくださった夢はそのまま応募してくださったことにして、ブログに掲載します。
で、前回に続き「語彙」の話題で、多読では意識的な「語彙増強」がいらないようだ、つまり暗記はいらないという話です。
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「意識的語彙増強」はいらないどころか、知っている語の数がとてつもなく早く増えるのではないかと考えられます。
話を二つに分けましょう:
一つは意識的に暗記しなくてよいということ、
もう一つはとんでもない早さで語の知識が身につくらしいということ、
です。
*意識的に暗記しなくてよい。
これはもう数限りなく例があり、一々列挙する暇はありません。
実際に多読してきた人たちは「じわじわ」語の役割がわかったり、あるとき「パッ」と意味がひらめいたりという経験をお持ちでしょうから、それを思い出していただけばよい。
もし「じわじわ」も、「パッ」とひらめくも経験ない人は、多読初期に読んだ本を
再読すればすぐにわかるはず・・・ 「あれ、こんなに楽々と読めたっけ?」
という感触は、まさに「意識せずに」語の知識が増えたことを示していると思われます。(もちろん文法の知識もあるし、文化的歴史的背景の知識が深まったことも理由でしょう。でも、そういうことすべてが「語の知識」とも言えるのです。)

*非常な短期間で語の知識が増えるらしい!

これはまだはっきりしていないとも言えますね。というのは、どのくらいの数増えたかを測る方法がないからです。「読めるようになった、楽しんで読める」ということは簡単に言えますが、「知っている語が非常に短期間で増えた」ということをはっきり言うにはさまざまなことがらをはっきりさせる必要があって、なかなかむずかしいのです。たとえば、「語の知識」をどうやって確かめるかとか、「知っている語の数」をどうやって数えるか、といったことはなかなかたくさんの人に納得してもらえる決め方が見つからない。
けれども、そうした「学問的正確さ」を放っておけば、「非常な短期間で語の知識が増えた」としか考えられない例は、これまた枚挙に暇がありません。
古典的な例では、中学1年生がスティーブン・キングを読んだ例があります。また小学校4年生がSuperfudgeをけたけた笑いながら読んだ例、さらにはほぼゼロからはじめた大人が数年で大人向けのペーパーバックを楽しむようになった例などは、多読する人の数だけあると言ってもいいでしょう。
どの場合も8ヶ月から数年で数千語を獲得した(そうした語を使った本を読めるようになった)と言えます。学校教育では中学3年間で約1000語、高校3年間でさらに1000語から4000語くらい獲得することを想定していると思われます。
学校教育で「覚える」語数を最大の5000語としましょう。それだけ覚えるには、いま「はじめまして」の掲示板で「なかいかずあき」さんが縷々語っているような、涙ぐましい努力が必要でしょう。そして、そこまで6年かかります。
多読では、覚えるともなく、それとおなじくらいの数、あるいはそれ以上の語数を8ヶ月から数年で獲得します。
これが、語彙獲得について多読が到達した地点です。