「パッチ」さんからのメールです。

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先日名古屋で多読の話をしたときに、いろいろお世話になったパッチさんから
メールが来ました。さわやかに多読を楽しんでいる様子をしらせてくれています。
この際よいかなと・・・ 

わたしのコメントはなしにします。
風鈴のようにみなさんの心に響きますよう・・・

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酒井先生、こんんにちは
パッチです。

ここ1週間は本当に楽しかったです!
名古屋オフ会にも出れて、みなさんの熱っ~い情熱のあるお薦め本のお
話や、本の趣向などの力説(笑)、そしてまた新しい方との出会い。

そして7月21日は酒井先生や多くの多読仲間に会えて、それが力になって、
またこれから先に進めます。ありがとうございました。

多読って、やはり仲間の力:レベルも経歴も、趣向も違うけれど、でも、
「ある視点(核)はみな同じ」で、でもそれぞれがいろいろで多義に渡っていても、やはり「核の部分」はまとまっていてちゃんと共有している・・・
不思議な存在の集まりですね!

これは最近になって思うのですが、多読って(もちろん酒井先生の三原則にもありますが)どれだけ語数が増えて、厚いPBが読めて、試験の点数がよくなることよりも、もっと深い所に「良さ」があると思います。

私は最高な環境で多読をスタートできましたが、その後の紆余曲折で語数は少ないし、個人的な事情から本には恵まれずに数年が過ぎましたが、でも、それでも多読が嫌にならないのです。

数日前にタドキストの方にお借りして観た映画「マチルダ」がとても印象的で、
その後もう一度原著本が読みたくなり、昔学生の頃に力ずくで読んだ振りをしていたことが懐かしくも思い、しかしその時よりも確実に成長してる自分に驚いています。

今回の愛知サマーセミナーの講演の話題の中で
「みなさんは、HEADと言うとどの部分ことを指すと思いますか?」
の酒井先生のお話も、実はあの場で「Harry Potter and the
Philosopher’s Stone DVD #1」の中に“headless Nick(Nicholas”)の
場面が浮かんだり・・・本や英語のことで楽しくなれるのが、その本を
愛する人たちに会えるのが本当に楽しいですね!これが急いで先に行く
よりも、私には大きな楽しみであり収穫であると思っています。

多読で長い時間を過ごしていると、いろんな過渡期(その時にはそれが
ベストと思っている時)があり、それにはまれば、その先に行き、そう
でなくまた新たな枝分かれ道に光が差していたりと、それぞれの世界観
が、それでまた新しく素敵なところ」だと思います。

金子みすずさんの詩に、

 『みんなちがって みんないい』

と言う言葉があります。

多読にはそんなもっと深いものがあるなぁ~と思います。
私自身では自分の身の丈に合わず、例えば背伸びして分厚いPBを読むことではなく、今の自分が楽しいと思う道を自ら選択できる楽しさ…言葉には表しにくいですが、しかし、「それがいいんです」。

英語の試験で高得点を必要とするときはあるでしょう。
でも、それは実は英語ではなく、試験通過のための道具の使い方に必死になっているだけで、その英語はツールであり、しかしツールと言う言葉でありながらツールの役割を果たしていないものになってしまっています。その英語は車の免許と同じで「通過点」なんですね。

免許取得後はペーパードライバーになる人も、軽自動車を運転する人も、
スポーツカーに乗る人も、ベンツに乗る人も、その先のバスに行く人も・・・
いろいろな道があるけれど、その時の試験問題なんか覚えちゃいない。
必要が無いからですよね。
(試験問題は覚えていなくても、交通法規はちゃんと覚えていて下さいね)

なんて、まとまりの無い話になりましたが…

今日はここまで。

パッチさん、またお会いしましょう。
猛暑の折、くれぐれもご自愛を!