珍獣「キキツヨミツツ」の分類学上の問題点について

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またしても理科クラブ系の話題です。理科クラブ生物系ですね。

「fiona」さんから「キキツヨミツ(ツ)」とはいかなる動物かについて質問をいただきました。果たしてシマウマの一種なのか、それともキリンとパンダを掛け合わせた、まったくの新種なのか?

考えてみれば(考えなきゃいけないのか)もっともな質問です。

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酒井先生、今晩は。

最近、「ききつよみつ」が話題になっていますが、「ききつよみつ」はシマウマ読みの一種との話。

でも、私はここにちょっと引っかかっています。
と言うのも、私の頭の中では、
「シマウマ読み」=2言語(もしくは3言語以上)で同じ作品を読む。
となっているためです。
「ききつよみつ」の場合は、言語は一つですので、私の頭の中の定義(?)からは外れてしまいます。

なるほど・・・ もっともな疑問です。
「キキツヨミツ(ツ)」はまだ名前も一定していない新種の動物で、一つの作品を聴くのと読むのと同時並行的に行うことを言います。

「シマウマ読み」は、交互に別の部分を読むのか、同じもの(同じところ)を読むのか、形はどうれあれ、英語と日本語の2言語で同じ作品を読む、と言うのが基本的な形であったと思います。
「ききつよみつ」は、違った方法で同じ作品を読む(聴く)のですが、言語は1つ(英語だけ)です。

「Whiskers」さんがたまたまアフリカ奥地を散策中に「キキツヨミツ」を
発見するまでは同一言語の中でこんな混交がありうるとは
誰も予想していませんでした。

「ききつよみつ」も「シマウマ読み」に入れるとするなら、「シマウマ読み」は、
1. (原義) 2つ(もしくは2つ以上)の言語で、同じ作品を読むこと。
2. (転義) 2つ(もしくは2つ以上)の方法で、同じ言語の同じ作品を読んだり、聴いたり、シャドーイングなどすること。
となるのでしょうか。
(さらに、このいろんな変形があるのでしょうね。)

それとも、「ききつよみつ」は、「シマウマ読み」とは別の「○○読み」と言う何か名前を付けたほうが、混乱しなくて良いのでしょうか?(○○に入る、適切な動物名が浮かばない)。

命名した分類学者も、きっとそこで悩んでこれまで一頭しか発見されていない「オシツオサレツ」をヒントにしたのではないでしょうか? (いや、単なる連想でしょうね、いい加減だからあの「学者」は)

よく考えてみたら、楽しく読めればどうでも良いのですが…気になったので。

はい、気にしはじめると、やめられません。とめられませんね。

どなたかうまい学名を提案してくださるといいのですが・・・