発音練習 対 シャドーイング 三

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「Hyde」さんからメールが来ました。
(実はまたしても記事を消してしまって・・・
 この記事のこの部分は同じタイトルのきのうの記事とは違います)
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こんにちわ。Hyde です。
 Hくん、OくんのシャドーイングのBlog記事を読んですぐメールを書いています。
 何故なら、私もシャドーイングによって、お二人とはちょっと違う体験をしたものですから、すぐに報告しようと思いましたので。

ありがとうございました! 
ブログや掲示板をご覧になれば一目瞭然ですが、わたしの多読・多聴・シャドーイングに関する知識はすべてみなさんの体験談から得たものです。これからも、どなたでも、なんでも、知らせてください!

 最近は多読にハマり、聞く・話す方面はサッパリ・・・で、今はシャドーイングはお休み状態です。
 …が、二ヶ月前、いつも風呂あがりなど、ぼーっとしている時、何気なく契約しているBBC放送のニュースTV番組を見て、「まあ、騙されたと思って、

引用の間に横入り、失礼します・・・
こういう「騙されたと思って」っていうのが大事なんですよね。多読の初期はだれもかれも「騙されたと思って」(でも、そう簡単に騙されるものか、と思って)多読をはじめたのでした。逆説的ですが、「騙されるものか」ではじめたから、みなさん自分の道を見つけた。最近ははじめるときに疑いを持たず、その代わりたくさん読んでいるのに自分の道を見つけられない人が少しずつ出てきているように思われます。そういう人はぜひぜひ、「読むのは俺だ!」とTシャツに書いてほしいものです。
「騙されたと思って」は、いま大事な曲がり角にある多読にとって、一つのキーワードだなと思ったものだから、横入りで長々と真情を吐露してしまいました。Hydeさんのメールに戻りましょう。

しばらくシャドーイングでもやってみるか。」と軽く思い立ち、

このね、「軽く思い立って」っていうのがいい! あ、また横入り

一日30分ほど、時間をみつけて、BBCのニュースのシャドーイングを 2-3週間続けたことがありました。例によって、イラク戦争の話が多く、また基本的にシャドーイングが元来嫌いなので、この期間でまた give up・・・。確か、2-3日経って、風呂上がりに「パチッ」とBBC放送のTVをつけて見始めたところ、あまりによく聞こえるので非常に驚きました。

ここまで劇的な体験談はいままでそうはないですね。
ということはだれでもそうなるということではないかもしれません。
たまたま、このときに、Hydeさんには、有効だっただけかもしれない。
シャドーイングはかならずだれでもやらなければいけないというものではないと思います。「こども式シャドーイング」なんぞなかったころから、英語独特の音で英語を話せる人は数限りなくいたのですから。
ただ・・・
発音練習よりはいいよ! ということです。
というか、発音練習はやらない方がよいのではないかな?という
提案です。

いつもなら、「何を言っているか聞き取るぞ」と思って、どんどんTVのヴォリュームを上げ、家人が「いいかげんにしてくれよ。あんた、何時だと思ってんの? うるさいよ。」と怒って、しぶしぶ音量を下げてました。もちろんボリュームのせいではありませんでした。
 明らかに以前よりもよく聞き取れるのです!
このとき私は「シャドーイング」の効果を確実に実感しました(なんだかこの言い方、美容整形とかダイエットのCMみたいでアヤシイかなあ)。

怪しいですね。
でもね、音声素材の再生音量は、聞き取りが楽になると下がっていくのではないかと
わたしも前から思っていまして、この機会にみなさんもちょっと頭の隅に留めておいてくれませんか?
ちなみに、わたしの場合、テレビドラマを英語で聞くときと、日本語で聞くときでは、1割から2割くらい音量を上げます。(これがまったく日本語とおなじ音量になったら、日本語とおなじ聴き方ができていることになるかな、などと思っていますが、確かなことは言えません。)

 ひとつ申し上げておきたいのは、私の場合、BBC放送とは既に4-5年契約し、気が向いたときに「聞き取り」に集中するようにしていました。
 いや、シャドーイング、なんだか『劇薬』かなあ、と先生のBlogを読んで思い返しています。
 ただ、「楽しんでシャドーイングが続けられか?」が本当に問題ですよね。
 では、また!

意味に集中しないで、あくまで音に集中してシャドーイングをやった結果が
前便の学生HくんとOくんですね。Kくんもそうだった。
でも、言葉から意味をとってしまうと少なくともおとなにとっては楽しみが半減しますね。
(つまり劇的な効果を感じたけれど、Hydeさんはその後楽しくなくて続けていないようですね。そこがシャドーイングの大問題ですねえ・・・)
で、シャドーイングにもいろいろあって、「絶対ついていけない素材をもごもごシャドーイング」から、「何気なくしかし余裕を持ってシャドーイング」から、「極端形を使った大わらわシャドーイング(わたしはこれの少し余裕のあるタイプかな)」から、「素材の中身をゆったり味わいつつシャドーイング」から、「なりきりシャドーイング」とまあ、さまざまです。
本当はいったいどのくらいのタイプがあるのか、まだわかりませんが、
結局は「一人一人の道」ということになるのでしょうね。
だれでも自分のシャドーイングをみつけやすいように、こども式サイトでは、
たくさんの例を集めて、参照しやすく整理しようと思っています。
これからもみなさんの体験談をお待ちします。
Hydeさん、ありがとー!