音から絵!?

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きょう、掲示板で「じゅんじゅん」さんの投稿を見つけました!
日付を見ると、わたしのノートPCが壊れて焦りに焦っていた日だ・・・
で、よく見るとホログラフィック・アプローチ(仮称、まだ思いつきだけ)を
思わせる・・・
(音の人って、ほんとに不思議です。わたしはきっとずいぶん文字寄りの人?)

1926. Re: わたしの場合
ユーザ名: じゅんじゅん
日時: 2008/3/28(20:26)

この日、この時間くらいにわたしは立川駅前のビックカメラで80GBのノート用ハードディスクを購入していた。

はまこさん、酒井先生、みなさんこんにちは!
じゅんじゅんです。
酒井先生とはまこさん、みなさんのやりとりを読ませていただき、
自分のことを書いてみようと思います。
まずはプロフィール!
2003年1月20日に多読を始め、紆余曲折しつつも何とか100万語を
2004年8月11日に通過。1年と7ヶ月くらい。
英語学習歴は全くなし。学校の記憶も全くなし。
掲示板で見かける「○○詞」「××形」なども、耳にしたことはあっても、
どれひとつ、今も昔も、それが何だか分かりません。
他にも、フォニックスとか、各種ハウツー本とか、なんとかマラソンなどなど、
世の中に、こういう英語学習素材、教材、通信販売があることも掲示板で知りました。
(人ってアンテナが立つ/立たないで、こんなにも違うのかと思ったのは、
 こうやって知ったあと、自分の会社の自己啓発教材紹介の冊子を見ていたら
 なんとかマラソン講座がどかーんと特集されていることに気づきました・・)
(興味なかったから、全然気が付かなかったよ・・)
こんな感じだったので、わたしの英語できない自慢は、
多読を始めてから、生まれて初めて、
これだけ多くの人が英語を勉強していることを知ったことです。
多読の掲示板を読み始めて驚きました。圧倒されました。
こんなに頑張っている(いた)人たちの「英語できない」という言葉を聞くごとに、
こんなに何もない(してこなかった)自分がここに居ていいのか、
と感じるようになりました。ばかばかしいくらい本末転倒だけど、
「みんなと同じゼロ(スタート地点)」になるために、
勉強しないといけないんじゃないかって、
unlearnする知識のない自分を恥ずかしく思うようになりました。
なんともまあ、うじうじした話しでスミマセン(笑)。
でもここから始めないと、この話しは終わらないのです。

どうもみなさん控えめで、「わたしは英語ができません」とおっしゃいますが、
実はかなり勉強した人も少なくない。そんな中で何人か、正真正銘「フレッシュな出発点から多読をはじめた人」がいます。

わたしは英語の文章に触れたこともなく、ほとんどの英語の音が分からなかったので、
多読を始めた頃、本にあるのは、ただのアルファベットの固まりの羅列のようでした。
でも、後日、映画などで、音に触れると、
あ、これ、あの時のアレだー、というのは感じるんですよね。
とはいえ、不自由なのには変わらないです。
このあたりなんとかならんかなー?と、手を出したのがシャドーイングでした。
きっかけは、2005年のタドキスト大会での酒井先生のお話しです。
とにかく、その時の話しで目からウロコだったのが、
シャドーイングって、そのまま真似するだけで「理解」は論外らしい!
これはとても魅力的でした。分からなくてもいい!だなんて、サイコー!(笑)

究極の敷居の低さですね。
むしろ「敷居がない」といったほうが近くて、そのために怪しい感じは否めない。
さあ、入ってお出でと誘って餌食にされそう・・・

こんな感じで始めたシャドーイングだったので、
発音をよくしよう!という本来の目的(?)は毛頭なかったです。
ただ口ずさむことで、英語に触れられる(触れている)ことが嬉しくて、楽しかった。
いつもと違う顔の筋肉を使うので「美顔エクササイズ!」なんて言ったりもしてました。
最初はホント、口が疲れるし。これがまた気持ちよくて、楽しかったです。
こんな風に正当派(?)シャドーイングとはほど遠い動機・方法でしたが、
あるとき、シャドーイングしている自分の声が、頭に伝わるような感覚があり、
音が言葉になり、どんどん景色が目の前に広がっていくのを感じました。
これにはオドロキでした。
だって何を言ってるか分からないハズなのに、
自分がいつも持っている、言葉の感じ方をしていたからです。
言葉が、音が、イメージになる。そして動き出す。

上の数行が、字寄りのわたしにはわからない・・・
じゅんじゅんさんと同じようなことをいい出す人は何人かいますね。
でも、わたしにはわからない境地(?)です。

多読を始めて、初めて、英語を英語のままってこういうことかもな、と
実感を伴って感じた瞬間でした。
そのうち口を止めて、ゆったりと聴くようにもなりました。
そう思うと、(音がないから)自分の中で言葉が言葉として成さず、
イメージできないことが、楽しめない原因だったのかもと思っています。
(原因は文法とか、お勉強じゃなかったのよ)
そして、英語を英語のまま感じることに、必要なものは何もない、と、
心にストンと落ちてきたのもこの時期です。
ただ楽しく、触れていればいいんだ、と思うようになりました。

おお、そうですか・・・ 
わたしはよくおなじことを言っていますが、よくよく考えると自分はそういうことを体験していないのだな。

こうしてシャドーイングを通して音に触れたことで、
読むだけでは紙芝居のようだったわたしの映像も、鮮明に、躍動感をもって動きだすようになりました。
読むだけの時に感じていた、言葉のバラバラ感も少なくなってきました。

言葉のバラバラ感というのは、英語学習経験のある人にはない感覚のようですね。
わたしも含めてそういう人は「単語?意味(実は訳語)」と結びついていて、
なかなか「単語・音?映像」という風には結びつかないようです。
じゅんじゅんさんの場合、バラバラな言葉(人によってはバラバラな文字)をくっつけるのに音が役立ったのですね!

そして、わたしは、本を読むとき音読(脳内音読)はしないほうで、
ざくっとまるまる1文をごっくんと見て、イメージする感じなので
意識したことがなかったのですが、
言葉って、言葉(文章)まるまるを目にしたときって、
ひとつひとつの音とも違う、その文章の息づかいというか、
リズム(旋律?)みたいなものがあるように思うんです。
(こういうのを母語では、生活の中で自然に身につけていくのかな?)
いまはこういう感じをもっと感じられたら楽しそうだなー、
もっとまるごとの音を感じたいなーと、思ってます。
最近は、シャドーイングはやったりやらなかったり、
気が向いたら本を読んだり、海外ドラマにめっちゃはまったりしつつ、
自分らしく、英語に触れています。
その中で、先月、ハリポタ最終巻を読みました。(LRでした)
あの厚さに、ちょっと尻込みしつつも、
話しが分からなくなったら止めればいいやと手に取りました。
最終巻だから、余計に読みたい気持ちがあったと思います。
最初はドキドキだったけど、聴いているうちに、
鮮やかに、躍動的に彼らを感じられることに感動しながら、
最後まで聴き終えることができました。
思い入れの強い作品だったこともあるけど、
あの世界を感じている自分が嬉しくて泣けてくるほど楽しかった(笑)。

これは(最近の言葉でいうと)なにげにすごい!
第7巻はハリー・ポッターの中でもいちばん読みにくいのでは?
すごいね、あれを聞き読み? すごい! 

ちなみにわたしのLRは、なるべくムラ気を起こさずに聴くために、
ちょろっと本を開いている感じです。
比重はほとんど「聴く」にかかっているように思います。
だから、Rはあまり意識していません。
(ゆったりLする環境作りのための、LRかな?)

ほー!

むしろ読むだけの方が、分からない言葉は分からないままなだけというか、
飛ばすことで、イメージが掴みづらいです。
同じ分からないなら聴いている方が、飛ばしているのに、飛ばしている実感がなく、
わたしは楽しめるみたいです。
といいつつ、LRした本を思い出したりするときは、目からの記憶が発動し、
どこの章のあのあたりっぽいという、ぼやーんとした本そのものの映像がでてきます。
自分で意識してなくても、どこかで記憶しているようです。不思議ー。

うーん、不思議・・・ この辺これからもちょっとだけ意識しておいて、
そのうちまた報告をお願いします。

というわけで(!)、5年と1ヶ月くらいで、200万語通過しました。
通過本は「Harry Potter and the Deathly Hallows」です。
長いこと足し算しないまま読書記録をつけてたんだけど、ハリポタが楽しかったので、
ここは記念にと、久しぶりに足し算してみたらこの本で超えました!

この長さもいいなあ!

いろんなことがあったけど、それら全部抱きしめていまはとっても楽しいです。
うじうじしていたわたしをいつも励ましてくれた掲示板のみんなには、
言葉にならないくらい感謝しています。
(さりげなく?報告してスミマセン・・)

さりげないけど、えらいこっちゃ・・・

多読ではよく、「量(語数)が解決する」っていうけれど、
わたしは「楽しい気持ち(量)が解決する」というような気がしています。
最後にはまこさんへ。
わたしがシャドーイングをやろうと思った発端には、
過去、たくさんのはまこさんの報告があったからだと思っています。
それが思わぬ、自分自身の気づきになり、あらためて楽しむことを体感しています。
たくさんのことを気づくきっかけをありがとーー!!
I feel in my heart.
The start of something new.
って感じです。
それでは、どなたさまも Happy reading!!

かっこいいセリフですね! かっこいい!
ではね、じゅんじゅんさん、5年経っての3周目、
また、楽しさを貯めこんでください!
Happy reading!
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元の投稿のURLは
http://tadoku.org/kb/kb7.cgi?b=yayakoshiki&c=e&id=1926
です。