Fluency/Accuracy 反響?

Pocket

「いづこ」さんからも早速反響がありました。
(実は「近眼の独眼龍」さんより早かった)
独眼龍さんとおなじ主旨のメールです。
Fluency/Accuracyとはどういう意味?


***************************

酒井せんせー、fluencyって?
いづこです。
Fluency/Accuracyと、その続編、いい記事でした??!!
企業の採用担当者氏の、せんせーも何度も引用なさっている、以下の言葉、泣けました!
(ホントに涙がにじみました。)
>「確かに英語は得意でないことがわかった。他の人は正しく難しい英語を必死でやっていたが、間違っていても君の方が伝えたい事がよく分かり、今日の中で1番良いプレゼンだった」
いい方ですね!この採用担当者氏。

いいでしょ!
でも、TOEIC全盛のこの時代にTOEIC400点台のXXXさんをどうして採用したのか?
TOEICの点数よりプレゼンテーションの方が重視されたということでしょうね。
でも、でも、なぜそうしたのか?
わたしの察するに(ほかにも例があるので)外資系企業だけに、
TOEICの点数の虚しさを知っているのではないでしょうか?
あんなものは言葉の大きく複雑な全体の、あちこちをちょこっとだけ
つまみ食いしたに過ぎない・・・
しかも選択式の試験である以上、対策が効く。
したがってTOEICの点数だけで言葉としての英語を身につけているかどうかは
判断できない・・・
(対策をしていない人が自分の英語の全体的大きさ、密度をサンプリング風に
知るには意味がある)

私は、まずaccuracyを得る勉強をして、それからfluencyをつけるために多読するっていう考え方は好きじゃありません。

同感です。
accuracyというのは日本人の骨の髄に染みこんでいますからね。
accuracyから入るとほとんど永遠に「正しいか、間違っているか」、
「読めているか、いないか」「理解度」という観点に縛られ続けます。
これはわたし自身が身を以て実証できることです。
抜け出すには本当に七転八倒の苦しみを伴う。

>「正しく」よりも「伝える」ことのほうが、はるかに大事なのです。
はい!
> Fluency Over Accuracy
あの、でも、せんせー、「Over Accuracy」には、すっと共感できるんですが、
「Fluency」(Over Accuracy)なんですか?
「fluency」に、私のつかめていない意味の広がりがあるのかな・・・
英語、ことばのfuluencyさ、英語を獲得しつつある段階の人にとって
大事ですか?

ここが独眼龍さんと同趣旨の点ですね。
わたしは「流暢さ」を意味したつもりはなかったのですが、
たしかにそう解釈される可能性はきわめて大!
そこで、もう一度この比較関係は考え直しますが、
適切な用語が見つかるまでは、このまま fluency/accuracy で行きます。

fluencyとaccuracyの2つを比べた場合に、ということでしょうか。
それならわかるかな。
英語教育界の常識がAccuracy Over Fluencyだから、そうじゃない!と主張するため?

そうです!

「たどたどしい」から出発して、そのまま止まらず押してけー!という
含みがあるのかな。

まったくその通り!
でも、昔からわたしの言い分を聞いてくださっているいづこさんだから
そこまで想像がつくのだと思います。
fluency=流暢さ と考える人は多いかもしれませんね。

・・・など、いろいろ理解する努力(=想像)をしてみました。汗
わたしにとっては、「Over Accuracy」は、否定するために必要ですが、
「Fluency(私につかめる範囲で)は、必要じゃありません。
しいて言うなら、「Feelings Over Accuracy」かな。
あ、変えてください、というのではありません!滅相もございません!
自分の理解を説明するために言ってみました。
と、いうことで、こんな状態の私、
>さて、ここから「こども式」の新しい話題がはじまります。
>それは Fluency Over Accuracy というテーマです。
>実にこども式にふさわしい主題ですが、徐々に、何週間かかけて、
>浮き彫りにしていきます。楽しみにしてください。
はい、とっても楽しみにしています!
きっと、上記の私の疑問に答えてくれる記述があるのでは?、
とも期待しています!(寄り道強要?)
私と同じように「fluency」を理解/誤解している人もいるかもしれないので
思い切ってお伝えいたしました。

fluencyは、独眼龍さんへの返事でも書きましたが、
どんどん言葉が出てくるということです。
その際に、正しいかどうかは二の次です。
端的には南南南会でみなさんが5分も10分も続けて好きな本のことをしゃべる、
それがまさにfluencyです。
でも、どうしても「流暢さ」と受け取れますよねえ・・・

続編の方の、次のお言葉で、ある程度納得いきかけてます。
>「正しい」よりも「流れること」に注意を移せば、肩の力が抜けて
>言葉はまず出てきます。それで相手の様子を見て、伝わっていなければ
>違う言い方やジェスチャーや物で伝えてみる・・・
やっぱり、「止まるな?!」「躊躇するな?!」「遠慮するな?!」
(相手の様子も見つつ、ですね。笑)
っていうことかな?

もう何度も書きましたが、まったくその通りです。
これ、多読的おしゃべり三原則と名付けましょうかね。
「止まるな?!」
「躊躇するな?!」
「遠慮するな?!」
って、みんなおんなじこと?
でも、おなじことを三度言ってもいいくらい、この意味のfluencyは大事ですね。
このfluencyが多読的おしゃべり会で実現したことが、
fluency/accuracyを言い出す大きなきっかけです。
そして、日本の外国語獲得を変えるかもしれない!

末筆ではございますが、
XXXさんのご就職内定、おめでとうございます!
YYY社でのご活躍、世界でのご活躍をお祈り申し上げます!
・・・と、お伝えくださいね!

伝えますよ。
XXXさん、とっても喜んでいるのです。
で、もちろんぼくもfluency/accuracyの好例として、
XXXさんのプレゼンテーションを授業で再演してもらおうと
考えています!
いづこさん、また質問、意見、感想を送ってくださいな!