2008年 3月 の投稿一覧

多読で語彙は増えるか? 辞書という麻薬

先日紹介した「aiai」さんから、辞書引きについてメールをいただきました。
前にも書いたことがありますが、辞書は麻薬に似ていると思いますね。
依存症状とか、禁断症状とか、習慣性とかね・・・
aiaiさんを麻薬患者のように言っては申し訳ありませんが、
うまく抜け出せたので、許してもらえるかな?
やっぱり喩えが悪いかなあ・・・ ごめんね、aiaiさん。
いやだったら書き直しますから、遠慮なくおっしゃってください・・・
(樽の穴みたいなたとえでしょうかね、みなさん?)

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多読と語彙 辞書引きについて??「パピイ」さんから

ストレート・トークの得意な人が何人か多読仲間にいます。
「どこどこの魔女三人組」なんていうのは大体そうですが、
中でもパピイさん本人はまったく当たり前に話しているだけなので、痛烈です。
そのパピイさんは多読村(仮称)の「ロマンスの館」(仮称)の下男だったかな? 
これだけストレートな下男がいたら恐いですね・・・

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多読と語彙 辞書引きについて

この話題、ほんとに永遠のFAQですね。横綱です。東の横綱。
幕内付け出しで登場して以来一度も負けたことがないという横綱。
当然です。「外国語の勉強に辞書はいらない」なんて言ったら、
世界中の人がみんな「まさか!」という顔をするはず。
それなのに、みなさんは「辞書を引かない」という原則を当たり前のように考えている! 
よくいうのですが、みなさんは千人に一人、一万人に一人もいない
くらいの変人奇人なのです。
(よく考えると、1万人に一人くらいはいるかな?日本の人口は1億人、その1万分の1は1万・・・ということは多読人口のうち、本当に辞書はいらないって思っている人はそのくらいはいるかもしれない。)
なお、辞書がなんであるのかを忘れたら辞書を引いていいですよ、念のため・・・
で、「aiai」さんがメールくださいました。
こういう体温と心臓の鼓動が伝わってくる報告は何度でもブログで取り上げます。
実際、読んでいてワクワクしてくるのです、こういう報告は。
ありがとー、aiaiさん!

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多読と語彙:増殖を高速度撮影!

「ako」さんが多読により語彙菌が増殖する過程を面白可笑しく解析してくれました。
いや、本人はいたって真面目、ただ説明しているだけのつもりなんでしょうが、
正体のよくわからない「語」なるものを相手に、シャドー・ボクシングならぬシャドー・柔道でもしているような格闘を語って血湧き肉躍る大冒険さながらであります。
で、ただ面白く書いているだけと思ってはいけない! 
akoさんの描写は語彙獲得の心理的な面をも忠実に映していると思われます。
微に入り細を穿つ描写はまさに顕微鏡的、高速度撮影的精細さ!
そこに、ストップモーション的にわたしの解説もいれ、
最後に研究社の英和辞典の話なんぞも、真面目に付け加えてあります。
なお、わたしはSSSの掲示板を離れましたが、その直前にakoさんに転載許可をもらっています。

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SSSの掲示板を去ることについて

もうご存知の方もたくさんいると思いますが、わたしはSSSの掲示板を去ります。
そのことをSSSのメール・マガジン「多読通信」であしたの夜お知らせします。
SSSの掲示板ではすでにそのことが話題になっていて、「寝太郎」さんはじめ
いっぱいの人にお世話になりました。
わたしの独立(?)を応援してくださる方がたくさんいらっしゃいます。
その方たちにはなんともお礼のしようもありませんが、
きょうは「カイ」さんのメールをご紹介します。
異例のことですが、カイさんへの返信を一緒に・・・
I will arise and go now, and go to Innisfree.
というW.B. Yeats の1行が何度も思い出されます。
(思い出させてくれた「ひまわり」さん、ありがとう。
 SSSの掲示板を去るわたしの気持ちにぴったりなのです。)

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来週の社会人クラスはお休みです!

来る人を拒まず、去る人を引き留めずというので、
大変評判がいい?)社会人クラスですが・・・
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* 来週の水曜日12日は後期日程の入試があるので、お休みです! *
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間違えていらっしゃっても、門から入れません・・・
(もっと早く知らせるべきでした・・・ ごめん・・・)

多読と文法

いまwww.seg.co.jp/sss/の「英語のことなんでも」という掲示板が
「多読と文法」という話題で盛り上がっています。
まあ、外国語に関する掲示板だから「文法」が話題になるのは当然ですが、
それにしても例の synchronicity (時間的偶然の一致?)とでもいうのか、
なんと、わたしがきのう発売の「多聴多読マガジン」第7号で、ひっそりと書いた「GI、GII、GIII」という話題そのもの!
「acha758」さんが提起して、いろいろな論客がリンクに躍り込んできて
いまや乱闘必至という雲行きです。
で、わたしはというと、いまのところ静観です。雑誌に書いたばかりだし、
そこで書いたことをほぼそのまま書いたら雑誌の売れ行きに暗雲が・・・
(んなこたぁ、ないか・・・)

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答えが一つ出てしまった? こども式とは何か?

「バナナ」さんがなんと落書き用の絵本を発見して、
「Chico」さんが賛同してやりとりしているうちに、
「こども式」とは何かという英語教育界の「フェルマーの定理」に
答えが見つかってしまった!
なんと安易な問題(酒井の責任です)
そして
なんとすっきりした解答!(掲示板のみなさんのおかげです)
けれども、まだ英語教育界の「四色問題」すなわち「こども式」とは何か、
という問題もあるし、
ほかにも英語教育界の「一筆書き問題」すなわち「こども式」とは
何か、
という問題もあるので、みなさんそれぞれのイメージを語ってください。
(メール・フォームでも、掲示板でも・・・)

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こどもは常におとなを裏切る・・・

おとなも昔はこどもだったなんて、信じられないでしょうけれど・・・
というのは何の本のはじまりだったか? 忘れてしまったけれど、
The child is the father of the man.
と書いたのはイギリスの詩人ワーズワースでした。
こどもはおとなになるときにすべてを忘れてしまうのですね。
(それはJames M. BarrieのPeter Panの中心テーマです)
バリーよりちょっと前のEdith Nesbitは、
「汝、汚れなき無知を去らざりしかば」
という決まり文句を書いておりましたね。
わたしは、還暦を過ぎたのでしきりにこどものころを思い出したいのかな?

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