こどもシャドーイング:Rose と Noseの勘違い(三重投稿)


もう何度も登場でしているボストンのトオルさんからかわいい写真とともに「こどもシャドーイング(?)」の極致のような例が送られてきました。
まずはご覧ください。

こんばんは、酒井先生。
トオルです。
先日、面白いことがあったのでメールします。
高校生のロボットコンテストを観にいったときに、
息子の小トオル(酒井のつけた仮名です、2才半)が隣に座っていた女の子と仲良くなりました。
その女の子が「名前はローズマリーよ」っていったら、
小トオルは自分の鼻を指差して、noseって言ってました。
小トオルはまだroseは知らないので、自分が知っているnoseだと
思ったんだと思います。
自分が知っている音に変換するのは大人だけでなく、
こどもも変換するんだと思いました。
ちなみに、添付した写真は小トオルとローズマリーちゃんです。
小トオルとローズマリーちゃん

自分が知っている音に変換してしまう・・・たしかにこどももおとなもやっているわけですね。
そうすると先日「多聴・シャドーイング」に投稿した「こども式・おとな式シャドーイングの定義」は修正しなければ行けないのかな? たぶんそうでしょう。でも、もうちょっとあのままにしておきましょう。シャドーイングを大きくつかむにはわかりやすいと思うので。
でも、細かくつかむとこどもも「変換」はやっていると、ではどこがちがうのか? 
いま思いつくのは2点です。
一つは こどもは聞いた言葉が自分が知っている言葉に近いときだけ変換するのではないか? したがって、おもしろい、心地よい、自分の生存に大切な言葉であれば、未知の言葉でも変換せずに繰り返せる・・・
もう一つは、rose を nose と思ったのは当然、まちがいです!
でも、こどもはそんなことは気にしませんね。まちがいだと意識すらしません。
そこでいちいちチャックされたら、言葉が出にくくなるかもしれない・・・ 
おとなもそうですよ。
最初は他人にチェックされ、そのうち自分でチェックするようになる・・・ 
そして、言葉が出にくくなる。
(こどもが自分でチェックするようになったら「おとな式」の第1歩といえるのかな? そうやって、正しい言葉や正しい作法(の文法)を身につけていくのでしょう。)
「書く」のも「話す」のも、このチェック機能をオフにするところからはじまるのではないでしょうか? チェック機能をオンにしたまま書いたり話したりするのは、とんでもなく「重いコンダラ」を引きずって散歩に出かけようとするもの? 
チェック機能全開の学校英作文、受験用英作文はまったく実用にならないわけです。学校のテニス・コートの中だけで使っていればいいのですね。重いコンダラを公道に持ち出したらほかの人の迷惑になるだけ・・・
注:「コンダラ」とはテニス・コートの整備に使うローラーのこと、という説があります。原典は劇画「あしたの★」のアニメ版と伝えられています。
・・・それにしても、たまたま隣りに座ったお姉さんをぎゅーっとしているとは! 凄腕!! しかもおしゃぶりを加えて! 末恐ろしいとはこういうこどものことをいうのでありましょう・・・
なお、この投稿は「話す」、「書く」、「多聴・シャドーイング」への三重投稿(!)です。