講演

2014年10月5日(日)北海道オホーツク大空町・酒井邦秀多読ワークショップ開催への道のり(3)

eek

北海道オホーツク大空町・酒井邦秀多読ワークショップ開催への道のりの続きです。今まで1度も自治体へ補助金の申請を行ったことのない当NPO会員の方による体験記です。

「自分たちの地域でもワークショップ・講演会を!」と思っている方がいましたら、ぜひ参考にしてください。そしてこちらでお手伝いできることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
過去の投稿はこちらからまとめて読むことができます。

この報告は当NPOが運営する「多読フォーラム」に先行投稿されており、それを少しだけ編集して紹介しています。原文や、続きが気になる方は多読フォーラムをご覧ください。一連の投稿は「おりひめ」という名前で投稿されています。

**************************************

Re: 【お知らせ】10月5日(日)酒井先生多読ワークショップ 北海道オホーツク大空町
by おりひめ » 2014年7月28日(月) 14:14

こんにちは。

本州の皆様、酷暑のようですね。お見舞い申し上げます。今日の大空町、最高気温16℃の予報です。 :eek: スミマセン、、、、。

さて、行政との交渉顛末の続きです。 今回は「申請書入手までの道のり」

4月の広報で、町民対象の「補助金のお知らせ」が掲載されました。研修旅行やら、なにやらいろいろな項目があったんですが、自分がやろうとしているものが、どれにあてはまるかわからず、また、その問い合わせ先に、教育委員会もあったので、懲りずに、また教育委員会を訪問しました。

前回の訪問で自分は、、

「行政の仕組みについてよく知らないのだから、謙虚な気持ちで、どうすれば自分がやろうとしていることがうまくいくのか?を教えてもらう」

立場だと気付いたのと、

「ワークショップを招致しようと思うあまり、相手を説得しようとすると、どうしても距離ができてしまう」

と感じたので、まずは、仕組みについて学ぶことが大事だなあと痛感。そして、ワークショップの具体案については、補助金の申請書類の中身を見てゆっくり検討しようと考えました。検討した上で、生じた質問を行政側にたずねてみることからスタートするのがよさそうだったからです。

そこで、教育委員会に赴き、「補助金の申請をしたいので、書類をください」とお願いしたところ、、、、

「まあ、座ってください」

と、お客さん用の椅子に案内され(前回とは違う担当の方でした)、そこで、始まったのは、、、ちょっとした「面接」 :odoroita:

「どんなことに補助金を申請したいのか?」
「どんな内容のものか?」
「会場の予定は?」
「参加者の人数規模は?」

え~っ?そういう内容を、「申請書」に書いてアピールするために、「申請書」をもらいに来たんですけどおおおお。これって、事前スクリーニング?もしかして、この「面接」で、「ごめんなさい。その内容じゃ、受けられません」って、「申請書」を出す前に「却下」もアリなの???と、またまた、しどろもどろで応対しながら、脳内は、ワンワンしてきました。

。。。こんなことなら、もっと資料を持ってくればよかった(涙)。
。。。。念入りな準備をしてくればよかった(涙涙涙)。

このときは、申請書類をもらったら脱兎のごとく帰宅して、それを吟味、戦略を練る予定が、崩壊、、、。しかも、もしかしたら、これが天下分け目の天王山なのかも?と、思うと余計に心臓バクバク。担当してくれた方は、終始、難しい顔をしていて、

「う~ん、、、そういうケースはね~、今まであったかな~」

(そうか~、前例主義か~。)

「お話を伺っている限りは、この『元気つくり事業』っていうのに、あてはまりそうなんですけどね~、私はそう思うんですけどね~。」

(お!あてはまりそうか?)

「とりあえず、担当が役場の○○課なんですよ。」

じゃ、そこに行けばいいんですね?

「いえ、その前に、私が、そちらの担当に連絡をとって、確認してみます。確認がとれたら、ご連絡さしあげます。 私は、大丈夫だと思うんですけどね~。」

(?)
(どうして、私が直接行ったらいけないんだろう?ま、やってくれるっていうんだから、お任せするしかないかなあ。。。もうね、逆らわない。逆らわない。)

わかりました!よろしくお願いします。

ということで、文字通り「手ぶら」で帰宅。すると、帰宅してすぐに電話が鳴りました!さっきまでお話していた教育委員会の方です。

「あ、おりひめさん!今ですね~。役場の○○と連絡をとりましたところ、、、、『まさに、その案件は、この補助金が対象としている内容なので、ぜひ申請してください!』とのことですっ!!すぐに、申請書をもらいにいってくださいっ!!」

ありがとうございます~(ほっ)。電話の向こうの声は、お会いしたときより、数段テンションが高く、明るかったのが妙に印象的でした。

というわけで、「申請書」の「申請」の「許可」が下りたことで、今回のミッションは終了。(ほんとうは、「申請書入手」が目標だったんですけどね。とほほ。)

今回のこぼれ話。

あの問答は事前スクリーニングだったのでしょうか?そんなにたくさん補助金の申請が来ているんでしょうか?などなど、いろいろお尋ねしたかったんですが、一番無難そうな質問を教育委員会を後にする前に伺ってみました。

「みなさん、どういうイベントに補助金申請をなさるんですか?」

すると、、、

「そうですね、、、、演歌歌手を呼びたいとか、そういうご希望がほとんどですかね~。」

酒井先生、演歌歌手と同列の扱いです。 :applause:

10月5日(日)「サカイクニヒデ・オン・ステージ」、皆様のご来場、お待ちしてます。

事前申し込みは、bigskytadoku2014★gmail.com(★は@に変えてください。)まで。

twitterアカウントは@okhotsktadokuです。

to be continued…..

「やさしい絵本からやさしい英会話へ」
★絵本を使った英語学習ワークショップ★
日 時: 2014年10月5日(日) 13:30~16:00
参加費: 1,000円(高校生以下:無料)
場 所: 北海道網走郡大空町女満別研修会館大会議室
対 象: 英語に興味がある一般 (小学生以上)(託児については応相談・調整中)
内 容: 絵本をスタートとした英語多読についての紹介と、体験ワークショップ
主 催:オホーツク英語多読を楽しむ会 (「大空町元気づくり応援事業」補助対象事業)
お申込&連絡先: bigskytadoku2014★gmail.com (★を@に変えてください)
twitterアカウント @okhotsktadoku
facebookページ オホーツク英語多読を楽しむ会

**************************************

全て手探りでどきどきの様子が伝わり、最後の、役場の方の親切な言葉にホッとひと安心!

それではみなさま、「サカイクニヒデ・オン・ステージ」にてお会いしましょう!お近くの方もそうでない方もお待ちしています!

次回もお楽しみに!(大賀)

2014年10月5日(日)北海道オホーツク大空町・酒井邦秀多読ワークショップ開催への道のり(2)

tongue

北海道オホーツク大空町・酒井邦秀多読ワークショップ開催への道のりの続きです。今まで1度も自治体へ補助金の申請を行ったことのない当NPO会員の方による体験記です。

「自分たちの地域でもワークショップ・講演会を!」と思っている方がいましたら、ぜひ参考にしてください。そしてこちらでお手伝いできることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
過去の投稿はこちらからまとめて読むことができます。

この報告は当NPOが運営する「多読フォーラム」に先行投稿されており、それを少しだけ編集して紹介しています。原文や、続きが気になる方は多読フォーラムをご覧ください。一連の投稿は「おりひめ」という名前で投稿されています。

**************************************

Re: 【お知らせ】10月5日(日)酒井先生多読ワークショップ 北海道オホーツク大空町
by おりひめ » 2014年7月23日(水) 23:48

酒井先生 皆様

今日、正式に補助金「交付」の連絡が届きました!

10月5日(日)のワークショップに向けて、またひとつ階段をのぼった気分です :tongue:

それにしても酒井先生もお書きでしたが、個人のお教室やグループで講演会を企画し、招致した皆さんの熱意、実行力には、ほんとうに頭がさがります。そういう先達の皆さんがあっての今回だなあとしみじみ思います。

これからもここに至るまでのあれこれをこちらで書いていくつもりですが、「私もワークショップ招致したい!」の方や、「掲示板で書き込むのは気がひける。。。」などの方がいらっしゃいましたら、bigskytadoku2014★gmail.com(★は@に変換してください)まで、ご連絡ください。

あ、ワークショップ参加ご希望の方も上のメールにお申し込みくださいね。事前申し込み制です。先着50名です。

さて、今回は「教育委員会とのファーストコンタクト」の巻です。

2007年の旭川の酒井先生講演会以来、ずっと「妄想」していた大空町への招致。ただ、その「妄想」の中身が、、、

「酒井先生がいらっしゃったら、どこでお食事しよう」
「講演会にはどんな服装で行くのがいいのだろうか?」
「きっと自分は前フリをしなければいけないだろう。何を言おうかな~」

など、中身ではなく、瑣末なものばかり(汗)

そんな「イタイ妄想」の中にあっても、「自治体の補助金受けたい」のイメージがあったのは、近隣の市町村で、映画監督を招いて映画上映会を企画したり、絵本作家さんをお招きしての講演会をしたりなどの活動をしている知合いがチラホラいて、どうやらそういうイベントに「補助金」を出す制度があるらしいとわかっていたからです。

ただ、具体的にどこにどうお願いすればいいのか?のやり方については、何もわからないままでした。

そんな折、町の年度初めの広報で、町民の研修旅行や町民が企画するイベントに補助金を出す制度があるということを知り、「もしかしてこれを使えばいいのかな?」と、漠然と思っていました。そして、ちょっと自由になる時間が増えた今年、なんとなく「今でしょ!」の天啓(?)がくだり、「英語教育のことだから教育委員会かな?」と、そんなアバウトな感じで、今年の2月、教育委員会を初訪問しました。(3月になると年度末で先方も忙しいだろうから、相手にされないかも、、と思ったのと、年度初めの公募に間に合わせるには、2月がギリギリだと思ったからです。

実は、小さい地方の町だと、皆さん「地縁血縁」のネットワークが濃く、3人くらい人を介したらそれなりの部署にたどり着くらしいのですが、私の場合、そういうルートがほとんどないので徒手徒拳でした(とほほ)。

ただ、「英語多読なら、ゼロ歳児からシニアまで、幅広く楽しめるもの」という中身のコンテンツの強さには、メチャクチャ自信はありました!

「いいものだから、絶対受け入れてもらえる!」の確信です。

結果、、、、

「はい、出直し!」( :sweatdrop:

だいたい、何をどうたずねていいのかわからないままの訪問だったんで、相手に「あれ~、ヘンなおばちゃんが来たよ~」と警戒されても仕方ないですよね。いくら「英語多読は素晴らしい!」って強調しても、まるでそれこそ外国語を聞いているような顔を最初にお会いした方は、ずーっとしていました(汗)。

私自身もしどろもどろで、何言いたんだか、自分で途中でわからなくなる感じ(汗汗)。

なんとなくギクシャクした話合いになりましたが、そこでわかった補助金申請に関わるあれこれが以下。(これは、どの自治体でも似たような状況だと思います。)

補助金申請にあたっては、、、

1)個人では無理。実行委員会方式が望ましい。
2)利益誘導になるような活動はNG
3)申請は教育委員会ではなく役場の別の部署にいくこと。
4)実行委員会のメンバーは成人の町民が大半であること。

たしかに、巷のいろんなイベントでは「実行委員会」ってのがあるなあと、お話しながら考えていました。そして、シドロモドロで説明しながら気づいたのが、、、

あれ?私ってば、まだ

「いつ」
「どこで」
「どんな対象で」
「何時間くらいの講演会を」
「どのくらいの人数を相手に」

やるのか?すら、あんまり考えていなかったかも?ということでした。無料なのか有料なのか、さえもね :doh:

ということで、このファーストコンタクトをきっかけに、ようやく具体的に「酒井先生をお招きする会」についてのひな型作りに取りかかることになりました。
「妄想」が「構想」にレベルアップ。

この行政とのファーストコンタクトは、実りあるものだったとはいえ、かなりキンチョウしたものでした。正直、「次に行くのも楽しみ~♪」という気分になるものではなかったので、その旨、おりひめブレーンのAさんにもらしたところ、「こやつは、凹んでしまったのか?」と思われたようで、ありがたいことに、行政との交渉の経験が豊富なBさんに状況を伝えてアドバイスをもらってくれました。

Bさんから

「行政側は、とても慎重に物事をすすめるけど、基本的に住民が何かをやろうとすることは応援する組織だ。紆余曲折はあるかもしれないけど、簡単にあきらめないで、粘り強くいくべし」

というアドバイスを頂き、凹んでいたわけではないのですが、なんだか、とても勇気をもらえました。

あれこれ相談できる知合いがいるというのは、ほんとうに大切です。

そして、この2月の訪問から2ヵ月後の4月。待ち望んでいた「補助金あるよ~♪欲しい人(団体)おいで~♪」の告知が広報に掲載されたのです!

To be continued…..

「やさしい絵本からやさしい英会話へ」
★絵本を使った英語学習ワークショップ★
日 時: 2014年10月5日(日) 13:30~16:00
参加費: 1,000円(高校生以下:無料)
場 所: 北海道網走郡大空町女満別研修会館大会議室
対 象: 英語に興味がある一般 (小学生以上)(託児については応相談・調整中)
内 容: 絵本をスタートとした英語多読についての紹介と、体験ワークショップ
主 催:オホーツク英語多読を楽しむ会 (「大空町元気づくり応援事業」補助対象事業)
お申込&連絡先: bigskytadoku2014★gmail.com (★を@に変えてください)
twitterアカウント @okhotsktadoku
facebookページ オホーツク英語多読を楽しむ会

**************************************

Aさん、Bさん、そしてオホーツク英語多読を楽しむ会のみなさま、ありがとうございます。
いよいよ申請への一歩が始まりそう!次回もお楽しみに!

(大賀)

2014年10月5日(日)北海道オホーツク大空町・酒井邦秀多読ワークショップ開催への道のり(1)

doh

ウエブサイトでも告知していますが、10月5日(日)、酒井邦秀理事長による英語多読ワークショップが北海道オホーツク青空町で行われます。

この企画は「大空町げんきづくり応援事業」という補助対象事業として企画・運営されています。これは、オホーツク英語多読を楽しむ会の発起人であり、当NPO会員の「オホーツクでも多読を紹介したい」という気持ちから始まりました。

そこでここまでの道のりをこのブログでご紹介します。「自分たちの地域でもワークショップ・講演会を!」と思っている方がいましたら、ぜひ参考にしてください。そしてこちらでお手伝いできることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

なお、この報告は当NPOが運営する「多読フォーラム」に先行投稿されており、それを少しだけ編集して紹介しています。原文や、続きが気になる方は多読フォーラムをご覧ください。一連の投稿は「おりひめ」という名前で投稿されています。

**************************************

Re: 【お知らせ】10月5日(日)酒井先生多読ワークショップ 北海道オホーツク大空町
投稿記事by おりひめ » 2014年7月18日(金) 23:18

今回のワークショップに関しては、自治体からの補助を受けることができました。この点について、全国で、「酒井先生や、NPOの皆さんに来てもらって英語多読について一緒に話しをしたいなあ」と思っている皆さんの活動のヒントになることがあるかと思いますので、少しずつその経緯についてこちらで報告いたします。

おつきあいいただければ嬉しいです。(すっかり「続き物」の気分になってます :doh:

えっと、今日はまず、今回のワークショップを開く場所の紹介と、開きたい!と思ったモチベーションがどこから来たか?について

皆さんにとって、「北海道網走郡大空町女満別」っていったいどこ?だと思います。

世界遺産の知床まで車で1時間半。流氷で有名なオホーツク海まで車で20分。北海道の端にある、はい、かなり小さい町です。人口は、女満別地区で6000人くらい。基幹産業は、農業です。じゃがいも、麦、豆。あ、コメの北限地域でもあります。女満別地区の面積は東京23区をあわせたくらい、そして、その面積中のコンビニ数は、、、、、

2軒。

はい、2軒です。

実際、今回のワークショップのお願いをしたときに、NPOのOさんは、「あの~、人は集まるでしょうか?」と(言いにくそうに)心配してくださいました。無理もありません。。。実際、どうなるかは、今後次第なのですが、私自身は、なんとかなるかなあと思ってます。

理由は、、、

北海道って、東京都内と違い、自家用車での移動が中心。近隣の中核都市である北見市(車で50分くらい)や、網走市(同30分くらい)が、余裕で通勤圏内だったりします。また、羽田とオホーツクを結ぶ女満別空港までは、町の中心部から車で5分です。空港があるので、北見や網走よりも東京に近い場所として意外な穴場です。つまり、近隣の市町村からも人を呼びやすいし、酒井先生にも時間のロスを少なく動いていただけるかも、、、と考えました。(羽田ー東京間は110分のフライトです。)

そして、そもそも、こんな(!)田舎に酒井先生をお招きできちゃうかも??ってうっかり思ってしまったのは、上の投稿で酒井先生もお書きでしたが、北海道の児童英語講師の皆さんが、かなり「あっさり」お招きしている様を見てきたからです。(実際は、いろいろなご苦労や念入りな準備がおありの上で、、でしょうが。傍目には、ほんとうに「軽々」やっているように見えました。)

あれ?意外と簡単に(失礼!)来てもらえちゃうんだな、だったら、私もお呼びしたいな。

と、思ったのが、私の構想(妄想)のはじまりでした。それは、2007年の旭川講演のときです。実行力と熱意がある「センパイ」の皆さんがいたからこそ、私も一歩を踏み出せた感じです。ただ、そのときから去年まで、自分自身の家庭の事情で、あれこれ手配することができなかったのと、なんと言っても羽田ー女満別間の交通費(片道正規運賃約30000円)をどう工面するのか?が課題でした。

そこで、補助金もらえないかな~!のアイディアが生まれました。

to be continued…..

「やさしい絵本からやさしい英会話へ」
★絵本を使った英語学習ワークショップ★
日 時: 2014年10月5日(日) 13:30~16:00
参加費: 1,000円(高校生以下:無料)
場 所: 北海道網走郡大空町女満別研修会館大会議室
対 象: 英語に興味がある一般 (小学生以上)(託児については応相談・調整中)
内 容: 絵本をスタートとした英語多読についての紹介と、体験ワークショップ
主 催:オホーツク英語多読を楽しむ会 (「大空町元気づくり応援事業」補助対象事業)
お申込&連絡先: bigskytadoku2014★gmail.com (★を@に変えてください)
twitterアカウント @okhotsktadoku
facebookページ オホーツク英語多読を楽しむ会

**************************************

次回もお楽しみに!

(大賀←報告にでてくる「Oさん」です)

英語多読:ビジネスパーソン向け連続講義報告

ビジネスパーソン向け講義

ご報告が遅れましたが、3月より、1ヶ月に一度、ビジネスパーソンが多く集まる英語サークルで、出張英語多読講義を行っています。この英語サークルは、10年以上前から酒井理事長とつながりがあり、当時も出張講義を行っていたそうです。そのくらいサークルのみなさんは長く多読を楽しまれているとのこと。

そこで今回は、当NPO英語多読講座で行われている「絵からはじめる多読」「絵を読む多読」から始まり、酒井理事長のブログでも報告されている「一口大、一口サイズ」の話や、学校英語を洗い流すことをテーマにしたり、音が落ちるという「チャーチルマティーニの法則」「マクドナルドの法則」、そして、字幕なし多観のすすめと、盛りだくさんで講義を行っています。(それぞれの用語については酒井理事長の「町の名前をひとつ」ブログや、当ブログの酒井理事長の記事をご覧ください)

ここで講座と講義の違いをごく簡単に説明すると、講座は受講者のみなさん一人一人の顔や様子を見て、それぞれにあった支援をしますが、講義はどちらかというと普段は個々に多読を行っている方々に役立つ講義という形になっています。ですので、講義中はみなさんとても真剣に耳を傾け、講義後は質問も多くいただきます。

この様子を受け、当NPOでも、各回テーマを決めた短期連続講義を開催してみてはどうか?と考えています。これはビジネスパーソンだけでなく、普段、定期的に講座に通うことが難しい方、現在、自分で多読を行っている方、そして多読というのは耳にしているけど、実際にはどんな風に自分が変わっていくのか疑問に思っている方まで、どのような方でも参加していただける内容です。決まり次第、こちらでもお知らせしますので、楽しみにしていてください!
(大賀)

ビジネスパーソン向け講義

1月26日 新宿四谷図書館で多読講演会!

20140126-3

40名募集のところ、キャンセル待ちの人も出たそうです。
四谷図書館の館長さんとスタッフのみなさんに感謝!

20140126-3

初心者向けということでしたが、いつものように、さまざまな
初心者が集まりました--
本当に英語の勉強はひさしぶりという人、
英語はだいぶやったけど、多読は初めてという人、
多読はだいぶやったけれど、しばらく休んだのではじめからという人・・・

年齢の幅もかなりありました。だから話の焦点をどこに合わせるか、
むずかしかったかというと、そういうことは今まで一度もないのですね。
どなたももう一度多読の大本の話を喜んで聞いてくださるようです。

20140126-2

で、最近わたしとしては説得力があると勝手に考えている
絵本の大事さの話をしました。かなり読んだ人には改めて絵の大切さを
思い返してもらい、さらにmangaや映画や海外ドラマの必要を説明しました。

次回は2月23日。今度は音の話を主にしようと考えています。
さて、いろいろ音声材料を持って行きたいな、楽しみだな・・・!

1月18日 愛知県知多市立図書館で多読講演!

DSCN5456_2

愛知県知多市中央図書館は公立図書館としては日本一の多読環境を
備えています。多読図書2000冊を見やすく展示、資料や記録帳も用意してあって、
なんと多読講演会を毎年4回開いている!

DSCN5456_2

きのう集まってくださったのは45名のみなさん。
みなさん熱心に聞いてくださって、「今年もわたしの新年の抱負は
声を小さくすること、です」と言って始まったものの、たちまちいつものように
声を張り上げていました。みなさんんが熱心に聞いてくださったので、
釣られてしまったのでしょうね。(というのはいかにも a poor excuse)

講演の題は「酒井先生に聞こう!英文多読ステップアップへの道」だったので、
すでに多読を始めている人たちに、停滞している場合に(かなり多い様子)
どうして抜け出すか? という助言をしました。

停滞の原因はだいたい決まっていて、むずかしい本を読みすぎたか、
「正しい理解で」ということを気にしすぎか、絵本の絵に親しみ方が足りないか、
だと思われます。

実際、それぞれの人に聞いてみるとやはりそういう原因があると思われたので、
三つの対策が出ました。

*しばらくの間、多読をお休みしましょう!
*絵本に戻りましょう。
*(絵本に戻るのはプライドが許さない場合は)いま読んでいるレベルから、
少しずつやさしい本へ下げていきましょう。
(これは豊田高専の西澤さんが実際にあるペーパーバック読みの男性にした
助言で、その人は3年かかって絵本まで戻ったそうです!)

停滞の原因は楽しめていないことであり、楽しめていない原因は
読んでいる文字から映像を頭に思い浮かべられないからだと考えられます。
今回わたしの表現では、

ことばは白い紙の上に印刷した黒い活字ではない!

ということになります。

そして、むずかしい本をやさしく読むには映像を思い浮かべる必要があり、
映像を思い浮かべるには、絵本や、(もし絵本が手に入らなければ)
mangaや映画やドラマや実体験で、たっぷり

ことばと場面と気持ち

を一緒に吸収しましょうと提案しました。

DSCN5514_2

そこで、絵をしっかり見てもらうために、みなさんにOxford Reading Tree の
Stage 1、 1+、2 を手にとってもらって、メガネや骨やおじさんを探して
もらいました。
(メガネに気がついている人はほとんどいませんでした。これまでのわたしの
講演が力不足でした。)

それから Oh, no. や cross を探してもらって、
「やさしい絵本」がいかに栄養に富んでいるか、だからこそもう一度
じっくり絵を見る価値があると力説したのでした。

時間が足りませんでしたが、多読を続けた結果、どれほど世界が広がるか、
という話を最後にして、そのために知多市立中央図書館が手本になって、
各地の図書館が多読のセンターになりますようにと願って、終わりました。

例によって愛知県、岐阜県の多読仲間が応援に駆けつけてくれて、
講演の真ん中で質疑応答に参加してくださったり、講演後も1時間以上、
参加者の質問に答えてくださいました。みなさん、ありがとう!

1月12日地域日本語支援者養成講座(岐阜県可児市)で「多読」講演をしました!

20140112-3

1月12日(日)、岐阜県可児市国際交流協会主催「地域日本語支援者養成講座」で、多読についての講演とリライトワークショップを行いました。
会場は、可児市多文化共生センター フレビア。 市が建設し、NPO法人可児市国際交流協会が運営を任されているそうです。図書資料室や研修室があり、ここで、さまざまな日本語教室、母語教室、就業支援などが行われ、地域の外国人に利用されています。わずか人口10万人の新興都市ですが、人口の5-6%にあたる外国人のための施設を建ててしまうところが、すばらしい! 公設民営のモデルケースとして注目度も高いと聞いています。事務局長の各務さんによれば、新興都市だからこそできたことなのだそうですが。

20140112-3

さて、朝10時、講座開始。
20名ほどの参加者を前に、「授業に多読をとりいれよう!」と題し、お話ししました。
「多読」について聞いたことがある方と、まったく初耳という方は五分五分。
「語彙や文法を覚えて積み重ねても、あまり効果がない。私たちの英文読解がそうだったように・・・」と言うと、みなさん、あちらこちらでうなづいてくださいました。
いつものように、「教えないほうがいい」「わからない言葉は飛ばしていい」という話になると、ちょっとびっくりした顔でこちらをじっと見つめていた方も。とにかく参加者の反応がよく、話がしやすいこと!
百聞は一見にしかず、で、私たちが昨年まで続けて来たボランティア多読クラスでの成果をなるべくたくさん動画で見ていただきました。
みなさん、興味をそそられた様子で、
「どうしてもこの単語の意味だけは辞書を引きたい、という学習者にはどう対応したらいいのか」
「読んで楽しんだら、読めたことにして次々に違う本を読むのか」
「従来の、語彙+文法の授業と多読を組み合わせることの効果は?」
質問もいくつかポンポンと出ました。

その後の、Oxford Reading Tree を使った、絵のない本から始める英語多読体験をしていただきました。わずか15分程度でしたが、「世界を読む」ということの意味、伝わったでしょうか。

Exif_JPEG_PICTURE

「climb」は、「登る」と答えてくださった方が、降りるシーンで、climb downとあるのを見てちょっとびっくり。では、climbの意味は・・・?こうした積み重ね、経験が言葉の習得には重要ということを感じるきっかけになったらいいなと思いました。

午後は「リライトワークショップ」

20140112-6

4人ずつ5つの班に分かれて、レベル0のイソップの「アリとキリギリス」あるいは「北風と太陽」を作成。
よくしたもので、班にお一人は絵の上手な方がいらっしゃって、みんなで協力しながら、作品ができあがっていきます。
語彙表の語彙からときどきはみ出てしまう言葉遣いも混ざりましたが、絵の役割を十分理解した上でのお話作りは、出来も上々でした。
20140112-2

ところで、部屋の後ろでは、この時間、フィリピンの方3名が、初めての多読に挑戦してくれました。ひらがなはなんとか読める、でも教科書しか読んだことはない、という方たちです。
最初は、ノートと鉛筆を抱え込み、一文一文写したり、ローマ字で読み方を書いたりしていましたが、「本の内容を楽しんで下さい。何も書かなくていいから」というと、鉛筆を置き、徐々に本の世界に浸るように。
聞き読みもしながら、多い人はレベル0から1まで10冊近く楽しんでいきました。2時間以上座って本を読んでいる姿は感動的でした。
Exif_JPEG_PICTURE

さて、ワークショップの方は次に「蜘蛛の糸」または「注文の多い料理店」の冒頭部分をリライトしてもらいました。班での共同作業にみなさん、とても熱心に取り組まれ、途中で止めづらかったのですが、4時を回ったところで終了、発表してもらいました。
Exif_JPEG_PICTURE

結局、朝10時からなんと4時半過ぎまでおつきあいいただきました。きっと相当お疲れになったでしょうが、あっというまの一日でもありました。

東京から遠く離れた岐阜県可児市のみなさんとこうして交流できたことは本当にありがたかったです。
これを読んで興味を持った地方の国際交流協会の方、ぜひ、こんな機会があったら呼んでください!!!
多文化のメッカ、東京都新宿区にいるくせに、実践も普及もままならない私たち・・・。ときどきくじけそうになりますが、参加者のみなさんの感想に励まされました。以下に紹介いたします。
参加者のみなさん、呼んでくださった可児市国際交流協会のみなさん、本当にありがとうございました。
(粟野)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(アンケートより抜粋)

1.参加の動機をお聞かせください (地域日本語支援者養成講座全体への参加動機も含む)

D:フレビアの日本語教室で試行錯誤しているのでいろいろな日本語の学び方を知りたい。

E:外国人の児童生徒を学校で教えています。日常会話は上手なのに授業についていけない子どもに語彙をどう増やすかが、今の私のテーマです。読書が必要だと思い、多読のヒントになると思って参加しました。

G :実際教えて(2時間)見て、なかなかに難しいことが判ってきた。わかりやすい(理解しやすい)指導法があるならば習得したい。

I:日本語サポーターをやっているので多読はどんなものか知りたいと思いました。

2.本日の内容はいかがでしたか

A:大変わかりやすい内容でした。多読について理解できました。正しい方法でできるかどうかわかりませんが、やってみたいと思いました。

B:「多読」について初めて知って興味深く感じました。「教えない」ということにびっくりしました。しかしその分、ひとりひとりの性格や様子を把握するこ とがとても大切だと思いました。午後からのリライトのワークショップはレベルに合わせて表現や語彙を考えていくのがとても難しかったです。人によってでき あがった物が違っておもしろいと思いました。

C:多言語多読という言葉を初めて知りましたが、とても興味深く参加させていただきました。まず、自分が英語版を体験したことで、この多読のよさを実感することができました。作成する部分の大変さもありましたが・・・。

D:しっかりした教材があるのがよい。段階的に上級にすすめるので達成感が得られると思う。個人別にレベル対応ができる。等々良い参考になりました。(原文のまま)

E:「楽しくたくさん」多読の意義がよくわかりました。日本に長く住み会話はできるが読み書きができない人の支援に有効だということがわかりました。また、私のテーマの「語彙を増やす」ための支援にも取り入れようと思いました。ありがとうございました。

F:初めて聞くことばかりで、勉強になりました。おもしろかったです。個々にどこまでのレベルか考えるのかは難しいと思いました。今の教室にどう取り入れるか考えていきたいです。学習者が満足でき、教える方にとっても成長や変化が見られるのは嬉しいことだなあと思いました。

G:確かに16年間英語を学んできたが、英文本を読むことは現在ない。理解も難しい。英文で多読の効果をこれから実施してみたい。

H:楽しくリライトできました。多読(聞く、話す、書く)で自然に体に記憶できることに驚きです。

I:先生の話し方や内容がわかりやすかった。限られた語彙や表現を使って簡単に書きかえる作業は、難しかった。文章を読む時、わからない言葉をいちいち辞書を引かなくても飛ばせばいいということを知りました。

J:今、日本語教師の養成学校に通学しています。文法+語彙の教え方を学んでいますが、問題点があることがとても理解できました。教えないことが学習に役だつ考え方は、学習者の立場に立ったすばらしい考え方だと思いました。リライトは、とても難しく頭を使い疲れましたが、とても楽しかったです。

K:勉強になりました。多読について基本的なことを知り、少し経験できてよかったです。

L:多読と文法や会話中心の日本語教育とをうまく組み合わせながら、学習者のニーズに合わせた勉強ができるような環境ができたらと思いました。多読は、わかるという喜びが、さらなる学習意欲や生活と結びついた日本語の習得につながっていくと感じました。「教えない」ということの難しさを感じつつ、大切さもとてもよくわかりました。

M:とてもわかりやすく興味深い内容でした。ワークショップは難しく、考えるのが大変でしたが、とても良い経験になりました。

N:語句の意味をひとつひとつ説明することに時間を費やしていました。わからない言葉を飛ばしても、多読することで、体に言葉が染み込むことがとても重要ですね。

Q:多読という勉強方法は知っていたが、具体的な教室活動がイメージできなかったので今回理解できてよかったです。実際に英語の多読をしてみた時に絵だけで何を伝えたいのか考えることがとても大切だと実感することができました。自分の中では、今回読んだ3つのレベルのうち、レベル2が読みやすかったです。(絵と文章1文)

R:とても参考になった。良い方法だと思った。クラスの中で、一部分的にでも取り入れることができるのではないか。日本人が、日本語を学んできたような幼児期―幼児―子どもー小学生・・・プロセスを踏んでいけば外国人も自然に日本語を覚えていくことができるのだろうが、それには時間がかかりすぎる。クラスの中で、この方法を取り入れるのが具体的の様に思える。

S:まず、楽しかったです。少ない語彙で、限られた文法で文章を作るのは大変難しかったです。外国人の方が、熱心に本を読んでいたので、読むことができる喜びは、大きいと思います。

3.今後の自分にどのように役立てたいと思いますか?

B:難しい表現を易しい表現にすることが役だつと思いました。英語の多読体験もおもしろかったので、自分でも取り入れてみたいと思いました。既存の教え方だけではなく、いろいろな方法があるんだと知って、これからも幅広くアンテナを張っていようと思いました。

H:レベルの区別を自分がしっかりとおぼえないといけないかな。学習が楽しんで本を作ることができると感じました。一人一人を見ることが大切で見守ることが、大切かなあ。

J:語彙+文法にとらわれず、多読等含め様々なアプロ―チで学習者に何が適切なのかを自分なりに考えたいと思います。

K:本市の日本語講座等に活用できるか検討したいと思います。

L:図書館との連携方法等を考えながら、多読を取り入れた日本語教育について考えていきたいと思いました。

M:機会があれば多読を取り入れてみたいと思いました。その反面実施するには、私自身の勉強も必要だと思いました。

Q:現在、中学生に英語を教えているが、教科書や参考書では理解できていないときがあります。今回の多読の勉強法を知って、授業に少し取り入れてみたいです。また、自分が英語を学ぶとき、日本語を教えるときにも役立つと思います。

全文はこちら

’13/8/30 NPO多言語多読 酒井邦秀 広島市立安佐北中学校訪問

8月30日に広島市立安佐北中学校に行って多読の話をしてきました。
この学校は来年度から中高一貫校になるそうです。それで、英語多読をとりいれようということになったというわけです。昨年度冬に教師対象に話しましたが、2度目の今回は、中学1年生80人を対象に実際に多読ワークショップをしました。
「絵をしっかり見よう! Oh, no! や cross を探そう!」というと、素直に探す子どもたち。カワイイ! 何回でも行きたい!!
この安佐北中学校は、広島市で唯一の公立中間一貫校ということで、注目度も高いようです。
中国新聞、テレビ新広島が取材していき、テレビは、早速その日の夕方、ニュースの中で授業の様子が2分流れ、新聞のほうは翌日の朝刊の記事に。ということは、広島では「多読」もまだまだ馴染みがないってこと。安佐北中学校のケースがうまくいくよう、これからも支援していきます!(酒井)

新聞記事なども紹介していますので、下の記事もあわせてご覧ください。
「NPO多言語多読:中国新聞・テレビ新広島に取材されました。」(事務局より)
http://tadoku.org/news/2013/08/30/573