2/23(日)「オンライン読みもの作成入門講座」 報告

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2月23日に「オンライン読みもの作成入門講座」を開催しました。地域での日本語学習支援をしている方、聾者への読み支援をしている方、台湾での子ども支援、アメリカの大学での多読支援をしている方、英語多読実践者など、様々な立場の6人の参加者をお迎えしての講座でした。川本と粟野が担当しました。

始めに「多読のための読みもの」を概観し、「無料の読みもの」のスタートレベルのイソップ「犬と肉」が完成するまでの過程をお見せしました。

その後、早速3人ずつのグループに分かれて、作成の実践に移りました。
題材はイソップの「カラスとキツネ」です。
用意されたグーグルスライドを使って、場面分けをし、挿絵を当てはめていきます。
一つのグループは、始まりをどんな場面どんなテキストにするか、話し合いに一番時間がかかりました。一方のグループは、事前に配られたあらすじを見ながら、ここまでを一場面にしましょう、という形で進めていきました。
キツネがカラスをほめるところ、カラスがだんだんうれしくなっていくところがグループごとに個性がありました。絵文字で表したらどうか? ハートマークを使おう!などいろいろアイデアが出て、講師の我々も楽しませていただきました。

休憩をはさんで、次は「注文の多い料理店」をレベル3にリライトをしました。
一つのグループは、冒頭の山奥というのがどんな雰囲気なのか、それをどう表すかでかなり意見を戦わせていました。なので、冒頭の部分だけで時間終了。宮沢賢治らしさをどこまで残すかでも相当悩みました。
一方のグループは、山奥の雰囲気は挿絵に任せることにするなど、割り切りが早く、レストランを発見するところまで進みました。

あっと言う間の3時間でした。相談しながらだと、ひとりでは気づかなかったところに気づいたり、発見があったりで楽しいという感想の一方、時間がかかりすぎるので、上のレベルでは、AIを使うのもありではないかという質問もありました。AIに詳しい方の意見では、たたき台的にAIに作ってもらうということはできるだろうとのこと。これからは、AIを使いこなすことも視野に入れて作成すると、スピードアップに繋がるのかもしれません。

【事後のアンケートより】
・オリジナル作品についてのワークショップがあるといい。(※経験者向けのワークショップを2か月置きに開いています)
・アマチュア作家になったような気持だった。
・AIと人間の作成を比較してみたい。

川本(記)