3月12日(日)大田区立大森南図書館で、「楽しい日本語多読 やさしい日本語ワークショップ」が開かれました。
2019年3月にワークショップが開かれてから、4年ぶり2回目の開催です。
大森駅からバスで15分ぐらい、バス停の向かいに図書館があります。
14:00
横山館長の「4年ぶりにやっとワークショップを開くことができました。みなさん、たくさん読んでいってください」という挨拶から始まりました。
参加者は6人で、その中には、1回目のワークショップにも参加した人が、2人いました。
参加者の国籍は、中国、ネパール、インドネシア、アメリカで、年齢も小学生から大人までさまざま、日本での滞在期間も1年半から20年以上の人まで、いろいろな方がいらっしゃいました。多くの方が「本が好きです」とおっしゃっていて、うれしく思いました。
また、今回は、日本語ボランティアをしている方や、多読について知りたいと見学された方が、4人もいらっしゃいました。
まず、理事長の粟野が4つのルールを説明してから、文字のない本を一緒に読み、絵をよく見ることが大切なことを感じてもらいました。
文字なしの『あいちゃん』や『西町交番の良さん「助けて!」』(よむよむ文庫レベル0vol.2)の文字なし版を一緒に見ながら、その絵でわかることやその場面でなんと言っているかを、一緒に考えていきました。絵でわかることがとても多いことを、体験していただきました。
14:25 多読タイム開始
はじめは文字なしの本ややさしい本を読んでもらいました。少し読むうちに、それぞれお気に入りの本がを見つかり、本の世界に入っていきました。みなさんが夢中になって読んでいたので声をかけにくいぐらいでした。休憩は取らず、1時間以上も読み続けました。
15:40 ブックトーク
今日読んだ本でよかった本、気に入った本について、話してもらいました。
良さんシリーズ(よむよむ文庫スタート、レベル0)が気に入った小学生は、「7冊全部読みました!」と、うれしそうでした。
『いるのいないの』という絵本を選んだ中学生は、「怖い話が好きな人、是非この本を読んでください」と勧めていました。
『となりのトトロ』(アニメコミック本)」について、「映画でストーリーは知っていましたが、この本は絵がきれいでとてもよかったです」と紹介してくれた人もいました。
『タクシー』(よむよむ文庫レベル1vol.2)について、「読みながら泣きそうになりました」と話し、話の中の人物に心を重ねているような様子でした。
すでに図書館の多読本を借りて伝記を読んでいるという人は、「多読用の伝記の本はとても読みやすく、内容もいいです。今日は『女王卑弥呼』を読みました」と多読用に作られた本のPRまでしてくれました。
みなさんが本について話すときのうれしそうな顔が印象的でした。
最後に、パソコンやスマホで読める「無料の読みもの」の紹介をして、今日のワークショップを終えました。
これからも、図書館で借りて読んだり、スマホで読んだりして、日本語の本を楽しみながらたくさん読んでいってほしいと思います。
(白石記)