5月4日(水)英語多読 支援者講座 報告

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5月4日、英語多読支援者向けオンライン講座が開かれました。本講座は、NPO会員の支援者有志が企画するもので、今年度数回にわたって行う予定です。第1回目のテーマは「英語絵本の読み聞かせ」、そして「動画から広がる音の世界」でした。参加者は14名。図書館や個人の英語教室・サークルに今後Tadokuを取り入れたい方、既にとりいれ始めている方など、ゴールデンウィーク中にもかかわらず全国各地からご参加いただきました。

前半は、正会員で「親子多読講座」で講師も務める荻野さんが、自身が主宰する英語多読教室 noA’s English Club での経験を交えたミニ・レクチャーを行いました。

まずはじめに「多読三原則」及び「多読支援三原則(教えない、押し付けない、テストしない)」についての概説がありました。その後、読み聞かせの意義や効果、選書についての説明が続きました。読み聞かせを通しての生徒さんたちとの関わり方、読み聞かせをする際に気を付けるべきこと等、支援経験を通した多角的な視点での説明がありました。
英語絵本の読み聞かせは、その効果を数値として測るものではなく、「自己肯定感、想像力、表現力、英語の感覚」等、暗記学習では培えない力を育てる土壌として捉えることが強調されました。

その後、絵本の内容に関連した動画を見ながら、絵本の補助教材として動画を利用し、子供たちの興味を引きつけつつ音を取り入れる、多観への入り口の説明がありました。

後半は2グループに分かれ、今回のレクチャーについて、また、英語支援全般についての質疑応答が行われました。
「読み聞かせは、大人と子供いっしょにやっていいか?分けたほうがいいか?」「ORTを読んだあとにおすすめのシリーズは?」「ブックトークの具体的なやり方を知りたい。」「宿題は出すべきか?」「読み聞かせする時に日本語も交えて構わないか?」など、たくさんの質問が出ました。

アンケートより、参加者の声をご紹介します。

――感想や印象に残っていること、新しい発見などはありましたか?

  • 自分に合う本がいろいろあるように、読み聞かせや支援の仕方もいろいろあること、でもその根底には「楽しむ」という芯があること。
  • 多読の指導法を詳しく教えていただいたおかげで、具体的なイメージを掴むことができました。
  • (ミニレクチャーの発表内容について)生徒を完全に主体として支援をされている一貫した姿が素晴らしいなと思いました。
  • 質疑応答の時間で、参加者のみなさんが、それぞれの事情で多読の取り組みに試行錯誤されているお話が聞けたのもとても良かったです。
  • (新しい発見は…)当人が読むことだけではなく、読み聞かせ、聞き読み、動画も多読/コミュニケーションとしての読み聞かせのあり方/イメージをひろげる動画の使い方/「何も強制しない」こと。

次回は、8月の「多読支援セミナー」を挟んで、11月に「ブックトーク(本の紹介ワークショップ)」をテーマに開催予定です。

(正会員 Tsubasa、事務局)