9月26日(日)オンライン「初級用読みもの作成講座」報告

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9月26日(日)の16:00~19:00、オンラインで「初級用読みもの講座」を開催しました。
これは、定期的に開いているオンライン「読みもの作成入門講座」の発展講座とも言うべき講座です。
入門講座では、初級用、中上級用の読みもの作成を短時間で体験していただきますが、今回は「初級用読みもの」にじっくり取り組みます。毎回、入門講座に参加した方限定で募集しています。
まず、理事長粟野の挨拶、参加者の自己紹介から始まりました。
6人が参加してくださいました。海外の大学、国内の高校、日本語学校など、それぞれ教えている場所、機関、対象も様々です。

今回は、レベル0を想定して、入門講座で作成した物を完成、または、オリジナルでもリライトでもいいので、作品をあらかじめ提出するという宿題がありました。

「ウサギとカメ」(イソップ)2作、「ちょっときて」(オリジナル)、「梟と鳥」(イソップ)、「ヒネモアとトゥカネカイ ニュージーランド、マオリの話」(再話)、「わたしはノラ」(創作)の6作品です。

まず、画面共有しながら、作者が読み上げ、みなさんに感想、意見を出していただきました。
文だけでなく挿絵の大切さはみなさん十分に意識されていて、どれもオリジナルの素敵な挿絵が入っていました。
講師より、お話のヤマをよりはっきりさせ、盛り上げるという視点からそれぞれの作品の改善点が提案されました。
例えば、「ウサギとカメ」なら、自分の力を過信して油断したウサギと地道に努力する?カメの対比がもっとはっきりするように絵にひと工夫加えたほうがいいのではないか、とか、他の作品では、レベル1なら、時系列に並べた方がすっきり理解しやすいのでは?、主題がぼやけるので、この一文はいらないのではないかなど・・・。

後半は、「ヒネモアとトウネカイ」と「わたしはノラ」の二班に分かれて、グループで検討しながらの手直し作業に入りました。

どちらも完成には至りませんでしたが、方向が見えてきたようでした。また、この作業を通して、やさしいレベルの読みものは、やさしい言葉でどれだけ状況が語れて、主題を際立たせることができるかが鍵だということをみなさんに分かっていただけたようでした。

どちらの作品も挿絵が素敵なので、完成したらいい雰囲気のお話に仕上がるのではないかと思います。期待しています!

【事後アンケートからの抜粋】
・皆さんのご指導を頂いたところと、自分一人で書いたところの差が歴然としていて、とてもいい勉強になりました。
・本日2回目の参加でしたが、語彙/文法制限がある中で、結構ストーリー展開がある物語の面白さを出せるんだな、と実感できました。物語の面白さをできるだけ生かしつつ、シンプルでわかりやすい流れを作るために語彙/文法表を見ながらああでもないこうでもないと考えることが本当に楽しかったです。また、自分の作ったものが他の方の意見をいただいてストーリーがどんどん明快になっていくのを見て、本当にいい学びの場であると思いました。
・他の参加者の方が作った作品を読めるのは、とても楽しかったです。先生方のアドバイスが分かりやすくて、自分でつくる時にも参考になりそうなことがたくさんありました。(時系列、日本人しか分からないような文化的なことの扱いなど)初級でも、どんどん続きが読みたくなるような面白い話が書けるのだな、と感激しました。(特に、今回の「ノラ」)
・難しかったです!しかし、文章や構成から無駄な贅肉を削ぎ落としてスッキリしていくのは快感でした。発想の転換には何度も目からウロコでした。御指導ありがとうございました。

この講座を受けた方たちが、新しい書き手となって、多読用の読みものがどんどん増えますように。多読と多読用読みものが広がりますように。
ご興味ある方、まずは「読みもの作成入門講座」からご参加ください!

川本(記)