英語多読講座だより(火曜午前クラス、2/18)

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昨年4月から火曜午前クラスを担当している講座卒業生の大滝です。このクラスは、同じく卒業生の吉江さんと2人で担当しています。今回、初めて講座の報告をします。

この日は参加者が4人と少なかったので、担当が一人ずつお話を聞いて回る「読書相談」に代えて、それぞれの多読の近況をみんなでシェアするスモールトークで始まりました。その後はいつものブックトーク、最後に読書の時間という流れでした。

最初は吉江さんの「皆さん、最近Youtubeなどの動画を楽しんでいますか?」との問いかけに一人ずつ答えていきました。印象的なことだけあげておきます。

Toさん……8歳のお子さんと寝る前にPeppa Pigを毎日見ているそうです。6ヶ月前、講座に入ってから始めたとのこと。ある時、お子さんが “impossible” とぴったりの状況で言っていて驚いたそうです。お子さんは英語を習っていないので、Peppa Pigから覚えたようだとのこと。

こういうお話は嬉しいです。多読をやっている人の中には、なかなか自分の成長を感じることが出来ないという人がいます。Toさんの例のように、自分より周りの人の方が変化に気づくことが多いのです。

Mさん……最近はビデオを字幕なしで楽しんでいるとのこと。今回は映画「ミセス・ダウト」を見て、わからないところもあるけれど、ポイント、ポイントで理解でき、楽しめたそうです。その後、英語字幕を付けてもう一度みたら、自分の思っていたようなことを言っていたので、この調子で字幕なしで楽しんでいきたいとのことでした。こういう体験は今までなく、多読をして初めて体験できたとのことでした。わからないところは飛ばす、というのは多読三原則の一つ。映画を見るときにも活用できるということでしょうか?

そんなMさんが、「好きな動画はTED(世界の著名人の講演)」と言うと、まわりからクスクスと笑いが。立派な紳士のMさんがTed(熊のお話)?と思ったようです。とっても和やかな講座の雰囲気が心地よいです。

ここで私は、英語の素材は山のようにあるとお話しました。例えば、フェイスブック、ツイッター、インスタで外国の方の投稿を見ることが出来ます。私の場合は、あるアーティストのインスタを毎日覗いています。投稿は楽しいし、世界中の人からのコメントを読むのも楽しいし、こうした言い方があったか!と毎日発見が一杯です。楽しく続けられるのが一番です。

次にブックトークの時間です。
いつも感心するのは、皆さんのブックトークが素晴らしくて、その本を次に借りたいと思わせてくれることです。前回、MさんがブックトークしたAmazing Graceは、先週私が借りたあと、今週は吉江さんの手に渡りました。こうした流れは多読仲間がいるからこそ味わえることだと実感しています。

(Amazing Graceは、18世紀の奴隷貿易を苦労して廃止に導いた人のお話です。Amazing Grace は、皆さんの知っているあの歌です。作詞者が奴隷貿易と関係しています。映画化もされています。登場人物の名前が複雑なので、映画を見てから本を読んだ方が理解しやすいと思います。アマゾンプライムで見ることが出来ます。)

Gさん……Who was Roald Dahl? というチャーリーとチョコレート工場の作者の伝記を紹介。いろいろとDahlが大変な目に遭っていて読んでいて背中が痛くなったそうです。「どうして、Dahlがお気に入りなのですか?」という質問にDahl好きのGさんは「結末がまったくわからない、奇想天外な展開が気に入っています。」との答え。

ここで私は、Dahlの伝記映画が出来る事(ずっと先のことですが)をお知らせしました。さて、Dahlを誰が演じるかというと……ダウントンアビーのあの人です、と話すと、「へえ~」という声が。

そこでTaさんがDahlのEsio Trotも映画になっていて、トレーラー動画もYoutubeで見ることが出来ると教えてくれました。おじいさん役はなんとダスティン・ホフマン。これこそ「へえ~」という感じ。アマゾンプライムでも見ることが出来ます。(邦題は「素敵なウソの恋のおまじない」)

Taさん……大好きなHenry & Mudgeのお話。本文だけで無く、裏表紙の要約や作者、イラストレーターの紹介文まで読んだら、大きな犬のMudgeの犬種がわかったそうです。これからこのシリーズをもっと楽しめそうだと喜んでいました。

Toさん……映画「グリーンブック」の紹介。アメリカの人種差別が色濃く残る時代の実話。イタリア系用心棒と彼を雇ったアフリカ系アメリカ人のエリートピアニストのお話。育ちの違いから、演奏旅行中にもいろいろな事が起こります。その様子を面白おかしく話してくれました。Toさんのあまりに上手な語りに何度皆さん大笑いしたことか。見てみたいです。

最後に、私の今週の発見を紹介。「久しぶりに家で聞き読みして、外出時にCDなしで読んでみたら、読みながら自分の声が脳内で聞こえて(それがナチュラルスピード)びっくりしました。」と。そこでMさんから「聞き読みしていて心地よいCDはなんでしたか?」という質問が。「Sarah, Plain and Tall」とお答えしました。

好きな音源の話題になったところで、多読仲間に作家のNeil Gaimanの声が好きという人がいるとNeil Gaiman好きのTaさんにお話しすると、興味津々。Youtubeで見られる彼が朗読するGreen Eggs and Hamの動画をオススメしました。とっても嬉しそうでした。

こんな感じで、すでに終了時刻の20分前。後の時間を読書の時間としました。この日も講座生の方々から沢山のことを教えて頂きました。
吉江さんも私も毎回感謝の気持ちで一杯です。

(火曜講座担当 大滝)