毎週土曜日「にほんごの本を読む会」2019年4月の報告

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毎週土曜日、しんじゅく多文化共生プラザで、午後3時半から5時まで、「にほんごの本を読む会」を開催しています。登録も申し込みも要らない会です。
正会員、白石さんの報告です。

4月13日は春休み明け最初の日でした。学期の初めは参加者が多いときもありますが、とても少ないときもあり、いつもドキドキします。13日は14人で、今までの最高記録でした。そして、20日が17人、27日が19人で、参加人数の記録更新が続いています。

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4月に来日して、初めて参加した人が多かったですが、今までに何度も参加した人も来ました。4月の様子で印象に残ったことを報告します。

●参加5回目のKさんが、日本語の本を読むのが初めての人に、本のページをめくりながら、「絵がたくさんあるから大丈夫。わからない言葉があっても、絵をよく見るとわかるから」と話しているのが聞こえてきました。その言葉を聞いて、初めての人たちが、Kさんと同じテーブルで読み始めました。

●3年前、本を読む会の「常連さん」だったGさんが、久しぶりに参加しました。Gさんがこの会に参加して日本語の本をたくさん読んだことがわかると、初めて参加したTさんは、「わあ、大先輩ですね」とあこがれのまなざし。Gさんは照れていました。

●日本へ来て間がなく、日本語の勉強も始めたばかりの人もいます。支援者が読み聞かせをしたり、絵を見せながら簡単なやりとりをしたりして進めていきます。自由に本を見てもらうときもあります。
あるとき、一番ひらがなが読めるYさんが、絵本「うしろにいるのだあれ?」を声を出して読み始めました。すると他の人が周りに集まってきて、その本を見ながらYさんが読むのを聞いていました。そして、いろいろな疑問をみんなで口々に言い合いながら解決する姿も見られ、とても微笑ましく感じました。

ブックトークを立ったまましたこともあります。人数が多いと、本については一言話すぐらいしか時間がありませんが、「この本がよかった」ということを他の人に伝えることは、とても大切だと考えています。他の人のブックトークを聞いて、「次はあの本を読みたい」という気持ちを持つことは、多読を続けていく原動力になるからです。お互いに刺激し合い、本を通して参加者同士がつながっていくことを期待しています。

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(大勢でのブックトーク 一番好きだった本の表紙を見せ合います)

連休中の5月4日は休みました。次は5月11日です。

これからも大勢の人が本を読みに来ることを、そして、みんなで楽しい時間を過ごせることを願っています。
(白石)