図書館を利用して日本中どこに住んでいても多読ができること、それは当NPOの夢のひとつです。その夢に向かって、ともに歩く仲間とともに1年に1度行っているシンポジウム「図書館多読への招待」も、5回目の開催を迎えることができました。
今年の会場となった浜松市立央図書館は、英語多読コーナーだけでなく、利用者のみなさんによる多読サークル「浜松多読クラブ」もあり、とっても元気な図書館です。平日開催にも関わらず約70名の方にお集まりいただき、活気あふれる一日になりました。
シンポジウムの開会式を待たず、受付を済ませて席につくみなさんへどんどんORT(Oxford Reading Tree)をお渡ししていきます。ORTを初めて見る方、すでにご存じの方、受け取るみなさんの様子はさまざまですが、まずは何も言わずに手に取っていただきました。お渡しした本の交換も行いながら開会式が始まる頃には、会場からは笑い声も聞こえ、和やかな雰囲気でシンポジウムの開会宣言があり、NPO多言語多読の酒井理事長による基調講演が始まりました。
多読は今までとはまったく新しいやり方で、たっぷりと生きた英語にふれる方法です。ワークショップが始まると、「文字を隠して絵をみよう!」「英語の講演会だけど、英語を見てはいけません!」と講師が叫び、会場からは笑いが起こりました。
でも、「やさしい絵本から・多読三原則を使って・たっぷり読んで聞いて楽しむ!」話を聞いたあとですから、みなさんじーっくりORTを楽しんでくれました。最初にページをぱらぱらめくっていたときより、じっくり絵を見ながらページをゆっくりめくっていました。多読の楽しさを感じてくださったのだと思います。
そんなみなさんの感想を紹介します。
参加者の声(アンケートより抜粋)
- 大変興味深く面白かったです。絵本は「絵」が重要である点は意識していなかったです。今までまず「文章」に目がいっておりました。
- 今までの学び方を変える勇気をいただきました
- 内容にびっくりしました。3原則。
- 浜松やその近隣地区じゃブラジル人も多い。英語以外の言語の本のワークショップ、本の入手法もわかると、より広がるかも・・・。楽しかったです。
- 浜松中央図書館に多読コーナーがあると知り、のぞいてみようと思った。
- 英語に対する苦手意識が薄らいでいくのを感じました。
- 楽しく続けていけばよい事が再確認できて良かったです。
- これからは音声をもっと利用しようと思います。
- ORTを実際に読んだこと。文字を見ずに絵だけを見る、絵を味わうこと。多読を楽しみたいと思いました。
- 酒井先生のお話は二度目でした。わたし自身が少しずつ変化しているからか、同じお話でも受け止め方、理解の仕方が違うことに気づきました。とてもおもしろく興味深かったです。
- 多読は学習法ではない!読書だ!ということが、目からウロコでした。
- 多読を実践しているつもりでしたが、少し無理をして、そのために多読が進まず、酒井先生の仰るように気が付かぬうちに、、、という状況になっていたので、レベルを落とそうと決意できました。
- 自分個人でも、親子でも、すぐにでも始めたいと思いました。
- 多読3原則は今までの英語学習を考えると、なかなか実践は難しそうですが、実例を聞いて多読の効果が大きいと思いました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
(事務局/おおが)