ひきふね図書館は、都内でもっとも「図書館多読」の環境が整っている図書館のひとつです。ORT(Oxford Reading Tree)をはじめ、やさしい絵本を中心とした多読向け図書を1000冊以上所蔵し、「すみだ英語たどくらぶ」という多読を楽しむ方たちが交流する集まりも定期的に開催されています。そんなひきふね図書館で、家庭や地域で子供と英語を楽しみたい方を対象とした「英語多読で読み聞かせ」講座が開催されました。
講師は、当NPOの多読講座の講師でもある山谷さん。集まってくださったのは、お子さんやお孫さんと英語を楽しみたいという方など17名。多読は今日がはじめてという方がほとんどでした。
多読三原則を使えばラクに楽しく英語と親しめるという簡単な説明のあと、ORTの Go on, Mum を使って文字を隠して「絵を読む」体験をしてもらいました。絵の大切さが十分に伝わったところで、それぞれにやさしい絵本を読んでもらうと、「気楽にやればいい」ということが伝わったのか、ORTなど素敵な絵本のおかげか、少しずつみなさんの表情がほぐれていくのがわかりました。
休憩を挟んで、次はいよいよ読み聞かせの体験です。「絵本」の読み聞かせは、とにかく「絵」で表現されている世界を楽しむこと、好きな本を選ぶこと、上手に読もうと構える必要はないことなど、多読と同じで子供と一緒に楽しい時間を過ごすことが大事という説明のあと、ペアになってお互いにやさしい絵本の読み聞かせをしてもらいました。読む側・聞かせてもらう側、両方の立場を体験してもらったところで、感想を聞いてみると・・・
「人に読んでもらうと自分で読むより絵本の世界を楽しめた」「自分では気づかなかった英語の音のリズムが心地よかった」「読み聞かせの時間そのものが楽しいとわかった」など、普段は経験することのない「聞き手」側の体験から、いろいろな発見があったようです。講師の山谷さん曰く、読み聞かせをし合っている皆さんの表情がとても良かったとのことですが、写真でお見せできないのが残念!
最後にアンケートの一部を紹介します。
- 楽しく学ばせていただきました。もっと楽に考えて英語にふれたいと思います。
- 漠然と多読は大変なものと思っていましたが、ORTなど取り組みやすい教材のご紹介やコツを知ることができました。
- とても明るく楽しく身に付くことがありました。大満足しました。またお願いします。
- 発音にほとんど自信がなく、単語を正確に発音しなきゃ!!ということに囚われていましたが、今日参加をしてみて、とにかく絵を見せながら自分も楽しんで読むこと!!発音なんてあまり気にならないんだ!!と少し肩の荷がおりた気持ちでした。
- 参加して本当によかった。子供に読みきかせをするだけでなく、自分もはじめてみようと思いました。「できる」じゃなくて「楽しい」気持ちを大切にしたいと思いました。
(正会員・講座卒業生 katobushi)