英語絵本読み聞かせワークショップ第3弾の報告です。
今回のテーマは、前回予告した通り「絵をよく見よう、楽しもう、読み聞かせをしよう」でした。講師、NPO多言語多読の正会員であり、最近では英語多読サークル「いなぎ多読らぶ」での 英語絵本のおはなし会、そのほかさまざまな英語絵本の読み聞かせに関する講演活動を行っている鈴木祐子さんこと「きっぱ」さんです。
とにもかくにも、きっぱさんの読み聞かせからスタート!
何冊かの絵本を用意してくださっていて、表紙を見せながらタイトルを読み上げ、参加者のみなさんで読んでもらう1冊を選びました。
The Napping House
by Audrey Wood (Author), Don Wood (Illustrator)
雨がしとしと降る午後、みんなのお昼寝タイムが始まりますーー。ことばの繰り返しが続いていく絵本なのですが、きっぱさんの読み聞かせが始まると、大人のわたしたちも夢中で絵を追いかけ、絵本の世界に入っていきました。夜、寝る前に読むベッドタイムストーリーとはまた違う、午睡らしい終わり方に一同拍手です。
そのあとは、絵をじっくり見ながらあらためて絵本を楽しみました。読み聞かせに引き込まれ、先へ先へというワクワク感から見逃してしまった伏線を見つけたり、構図の素晴らしさに気付かされたりと、再び物語を存分に楽しみました。
「絵をよく見よう、楽しもう、読み聞かせをしよう」
こうして絵をよく見る・楽しむを身体で実感したあとは、きっぱさんの経験や実績を通しての理論編です。読み聞かせをする対象者の年齢などにかかわらず、絵を見ること・楽しむことで、多読や、英語をことばとして感じることへ繋がり、広がっていくというお話でした。
そのあとは、いよいよ参加者のみなさんによる実践編です。
今回この企画は、開催日間際に決定したこともあり、参加者は6名といういつもの半分弱くらいの人数でしたが、そのことが幸いして、いつも以上にアットホームな雰囲気での実践編となりました。
まずはみなさん、テーブルに出された絵本から選書を行いました。
きっぱさんの話を振り返りながら、それぞれに物語を楽しんでもらうことを考え、絵本とにらめっこです。自分が面白かったところ、伝えたいことなどをメモしている姿は真剣そのものです。
お互いに読み手・聞き手を交代しながら、読み聞かせを披露しあいました。読み終えたあとは、読み手からの質問やきっぱさんや聞き手からのフィードバックがありました。
読み聞かせそのものを楽しみながら、互いに学び合う時間になったのではないでしょうか。
参加者のみなさんからの感想(アンケートより)
- 絵を見ることの大切さ、ポイントが良く分かりました。
- たかが絵本の読み聞かせ…とあなどることなかれ。それなりの準備が肝要なのですね。とても役立ちました。
- 絵本の絵の深さを改めて感じました。
- 絵をよく見るという意味が分かりました。
- 読み手の声や語りかけで同じ本の印象が全く異なり面白くもつまらなくもなる。深いですね。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
この「英語絵本読み聞かせ」シリーズはこれからも不定期に定期開催いたします。今回参加のみなさま、参加できなかったみなさま、この報告を見て初めて興味を持ってくださったみなさま、どうぞ次回をお楽しみに!
(当日お手伝い/おおが)