3月31日(土) 春の支援者養成講座報告

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春の支援者向け講座は、多読祭りの翌週に行われました。

学校の先生、個人教室を主宰している方、図書館司書の方と、さまざまな背景を持つ9名の支援者の方が集まりました。その中には多読祭りとあわせご参加くださった先生もいらっしゃいました。

今回も講師は伊藤幸子さんです。渋谷教育学園渋谷中学高等学校で長く教え、最近は文京学院大学女子女子中学校高等学校で英語多読アドバイザーもしています。2016年からは当NPOの英語多読講座講師も担当しています。

多読について

いつもながら多読の考え方や成り立ちから始まり、多読的アプローチがなぜ有効なのかをお話ししました。そして、ブックトークはとてもシンプルで単純だけど心を刺激してくれる、多読を通して出会う本はそれぞれの文化や世界に根差している、多読の道のりはひとりひとり違う、といった多読実践者ならだれでもが共感できることも丁寧にお話ししました。

そんな多読で感じた気持ちをシェアする、ブックトーク、ブックツイート(書いてみること)、サマリートーク(話してみること)などの導入方法について話しながら、語数やレベルといった数字では測れない「見守ること・待つこと」の大切さも強調されました。

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多読を体験してみる

続いて、ご参加くださった先生たちに多読を体験していただきました。

多くの本に出会ってもらうため、ORT(Oxford Reading Tree)、ピンク・赤ラベルの本、ノンフィクションそれぞれからお気に入りの本を探すことをテーマを設け、多読の時間です。時折、伊藤さんからの「いま◯◯分経ちました。授業で読む時間を作った場合、いまみなさんが感じた時間は短いですか?長いですか?」といった声掛けがありました。これで、みなさん、それぞれの現場での様子を思い浮かべることができたのではないでしょうか。

多読の時間の次は、実際にブックトーク、ブックツイート、サマリートークも体験していただきました。中でもブックトークは参加者全員で行い、今日の講座の感想も交えながらお気に入りの本を紹介していただきました。その様子はとても楽しそうで、話しているほうも聞いているほうも笑顔がたくさん見られました。

参加アンケートより(抜粋)

  • 文字なしの本の魅力を知ることができました
  • 普段、英語は全く使っておらず、ORTで自分自身も勉強していこうと思っています。多読楽しいです。
  • 実際にいろいろな本を読んでみることができたことがよかったです
  • 多読を理論づけしてもらえたこと
  • いつも新しいことが学べて感謝です
  • 実際に本を読んで、ブックトーク、サマリートークの実践もよかった
  • Book talkが楽しかった
  • 絵をみることの意味がよーくわかりました

終了後もあちこちで、質問や相談など話が尽きることなく情報交換がおこなわれました。今後も多くの方にご参加いただき、ともに学び、交流するなかで、多読に興味のある支援者たちのゆるやかな「つながり」の輪ができればと思っています。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

次回は夏の支援セミナーです。日程が決まり次第、NPO多読多読ウェブサイト、Twitter、Facebookにてご案内します。

(事務局/大賀)