12月3日(日) 第35回「ゼロから始める英語多読無料体験会」報告

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こんにちは、RuiRuiです。12月3日に行われた「ゼロからはじめる英語多読体験会」の報告をします。

この日の講師はフジオカ鶴子さんです。そしてYosshiyさんと私がお手伝いしました。私たち3人はNPOの英語多読講座の卒業生で、現在は月に一度「たどくらぶ」で顔を合わせている多読仲間です。
また、現在土曜講座の講師をしている繁村さんも来て、いろいろとサポートしてくれました。

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最近「ゼロからはじめる体験会」は好評で、毎回たくさんの方が参加されており、今回も大人10人+小学生の女の子1人という盛況ぶりでした。職場のお仲間やご家族から多読のことを聞き、実際にどんなものなのか試してみたいという方が多かったのですが、すでにご自分で始めている方や、学校や英語教室などで多読支援者の側に立っている方もいらっしゃいました。

まずはフジオカさんが多読について説明をしました。大切なことは2つだけ!

  1. 絵本をじっくりと見る。
  2. とにかく楽しんでいっぱい読む。

とてもシンプルですね!
また、多読支援者へのアドバイスもいたってシンプル。

  1. 支援者自身が楽しみ、その後ろ姿を見てもらう。

では「絵本をじっくりと見る」とは、どういうことでしょう?ほとんどの方は、「そんなこといつも普通にしている」と思っているかもしれません。でも本当のところは、私たち大人は、絵を見ているようでほとんど見ていない場合が多いのです。そのことを認めるのには時間がかかりますが。

Oxford Reading Tree: Level 1: Wordless Stories A: Getting UpここでYosshiyさんが登場。Oxford Reading Tree (ORT)の字の全くない “Getting Up” を見せながら自分の体験談を話してくれました。お父さんの誕生日の朝、Kipperたち子どもたちとお母さんが、サプライズでお祝いしてくれるお話。Yosshiyさんは、初めて英語多読講座に来た日に、この本を読んだそうです。パラパラとページをめくって最後まで来たけれど、何でそうなるのか全然分からず、ちっとも楽しめなかったそう。その時頭の中で考えていたことをセリフにして再現してくれました。

実際にスクリーンに映し出された ”Getting Up” をみんなで一緒に見ながら再現ドラマを聞いたのですが、多くの方が「自分も同じような読み方をしているかも」と思ったのではないでしょうか。これが、大人がやりがちな絵本の読み方なのです。指摘されるまで気づかないのが普通です。これでは、正直なところORTはそれほど面白くありません。ORTや易しい絵本の醍醐味は、絵をじっくり見るところにあります。そう、おさなごのように。

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では、おさなごのように時間をかけて見直してみましょう。参加者のみなさんにも、気がついたところを言ってもらいました。Kipperだけではなく他の登場人物の動きや、部屋の中の様子も細かく見ていくと、さきほどは全然見えなかった「おはなし」が見えてきたのです。Kipper家族が生き生きと動き出したのを実感していただけたはず。このコツを多読の早い段階で掴むか掴まないかでは、大きな違いがでると私は確信しています。

そのあとは、自由にORTや易しい絵本を読んでいただきました。好きな本を見つけられた方、読むより聞くほうがおもしろいと感じられた方、さまざまです。はじめは日本語の本を読んで静かにしていた小学生の女の子も、英語の絵本を楽しそうに読むお母さんの姿を見て、いつの間にか英語の絵本を笑いながら見ていました。よかった!

最後に私から読み聞かせのプレゼント。
大人になったって、誰かから絵本を読んでもらうのは楽しいものです。

This Little Cat (Look Inside)
This Little Cat
by Petr Horacek

On the Farm (Little Windows)
On the Farm (Little Windows)
by Philip Dowell

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Grandfather and I
by Helen E. Buckley(Author), Paul Galdon(Illustrator)
(事務局注:書影はRuiRuiさん所蔵の本をお借りしました。1970年に発行された古い本のため、現在は版が変わり違う方が絵を描いています。RuiRuiさんはこの方が描いた絵が大好きだそうです!)

参加者の皆さん、これからも好きな絵本を、じっくりたくさん読んでくださいね。
読む本や多読のやり方に迷ったときには、ときめくほうを!(ん、こんまりさんか?)

(会員/多読講座卒業生 RuiRui)