6月11日(日) 英語多読特別セミナー第6回「親子多読のすすめ」報告!

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この日のテーマは「小さい子どもと親子で多読を成功させるには」という、特別セミナー初の企画でした。

「グローバル化した社会では、より低年齢から英語を始めないと!」という世間の風潮の中、当NPOの酒井理事長も、より幼い子どもの多読をついに提唱?と思わせるようなセミナータイトルながら、さすが一般的な流れに逆らっては叩かれるのが大好き(?)な理事長らしい発言が満載の内容となりました。

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当日の参加は14名。募集告知では保護者向けとご案内しましたが、お子さんを持つ保護者以外に、児童英語教室や塾など多読支援を行う側の方々も予想以上に参加されていました。

まず本題に入る前に、自分の考えが以下の4つに当てはまるかどうか、参加者の皆さんに手を挙げてもらいました。

  • こどものためにはできるだけのことをしてやりたい
  • 英語はできるだけ早いうちに始めた方がいい
  • 自分はだめだったけれど子どもには英語を身につけてほしい
  • こどもにはいつか、世界で通用するようになってほしい

察しのいい方は、すでにこの質問で、肯定的でない何かを感じたのではないでしょうか。このあと本題に入り、「多読について」「親子多読について」と進行し、それぞれ実例が紹介されました。

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「親子多読について」では『英語子育て』『英語育児』の危険性が時間をかけて説明され、それでは問題なく成功するためにはどうすればいいか、のポイントが挙げられました。実際に親子多読がうまくいったSさんとAさんへのインタビューでは、お二人が親子で多読を始めてから十数年の体験談を語ってくださり、ここでは参加者から何度も「えーっ!?」という驚きの声が上がりました。多読・Tadokuでは、従来の英語教育では考えられないようなことが起こるし、その進み具合も人それぞれ、なのですが、お二人のお話には皆さんが興奮を隠せないのがわかりました。活発な質疑応答の後、セミナー終了後も、個人的に質問される方が続いていました。

今回のセミナーは、子どもと一緒に多読・Tadokuを楽しみ成功させるポイントが具体的に示されると同時に、英語の学習にとどまらない、早期教育と「親子関係」「こどもの幸せ」を考えさせられる内容でした。発達段階での親の働きかけが、子どもの人格形成にどう影響するか、理事長が過去に見てきた実例(悲劇的な内容も含まれる)をもとに語られ、「子育てセミナー」のような面もありました。

子育て中の親御さんだけでなく、支援者にとっても意識しておくべき点が多かったと言えます。
やはり「こどもの目の輝く方に舵を切る」(おとなでも!)ために何ができるか、なんですね。

(会員/ 小川)