4月2日(日) 第28回「ゼロから始める英語多読無料体験講座」報告

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この日の参加者は9名でした。遠方からお越しいただいた人や、親子で参加された人もいました。

講師はフジオカ鶴子さん、補助はKatobushiさんと私RuiRui。3人は英語多読講座の卒業生仲間です。また、講座の講師をしている山谷さんも来てくれました。

まず、多読とはどういうものか?どんな魅力があるのか?について、フジオカさんが説明をしました。取り出したのはスケッチブック。中には、多読3原則や格言が書いてあります。「習うより慣れろ」、「千里の道も一歩から」など。ページをサッとめくって格言を言い放つさまに、皆さんからもクスクスと笑い声が聞こえてきました。

「百聞は一見に如かず」ということで、さっそく皆さんにOxford Reading Tree (ORT)を手に取ってもらいました。ほとんどの人にとって初めてのORT、どうだったでしょうか。開いてみると、絵ばかりで字がなかったり、あったとしても短かかったりで、すぐに読み終わってしまいます。

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ここで、フジオカさんから「何か落ちていませんでしたか?」の質問が出ました。「何も気づかなったけど…」と、もう一度絵を見てみることに。今度は隅々までじっくりと絵を見てみました。ページをめくるスピードもかなりゆっくりです。あちこちから「メガネですか?」「骨もあります」と声があがりました。

大人になると、絵本を見る機会も少なく、ましてや子どものように絵をじっくり見ることなどないですよね。字ばかり追ってしまうのではありませんか?でも、絵本は絵を見るもの。メガネをさがすうちに、絵をよく見ることがおもしろいと感じてきた人も。「メインの話の裏で、もうひとつ別の話も進行しているみたいです」「お父さんは結構おちゃめですね」などいろいろな感想が聞こえてきました。

さらに、ORT以外のやさしい多読絵本も見てもらいました。机に並べたさまざまな絵本の中から、各自で選んでいただきます。読みながら思わず笑ってしまう人、「かわいい!」を連発している人、歴史モノや科学モノを手にとり、「結構おもしろい」と気づいた人、「分からない単語があるけど、絵を見ていたらなんとなく分かりました」と話してくれる人。いろいろな反応が返ってきました。

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その中から、KatobushiさんがThe Wobbly Toothという本を読み聞かせてくれました。Tooth fairyが出てくるのですが、日本にはない風習ですね。絵本には、その国の生活・風習・文化なども描かれているのです。

じっくりと多読絵本を楽しんでいただいた後は、それぞれ気に入った絵本や、逆に好きになれなかった絵本を紹介してもらいました。これは、実際に講座の中でよくやっているブックトークです。自分からは手に取らないような本でも、他の人の話を聞いていると、読みたくなることがありますよね。

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最後に、Katobushiさんが「字幕なし多観」についても説明しました。イギリスアニメPeppa Pigをみんなで見てみることに。子ども向けとは言え、英語は容赦ないスピードです。でも、聞き取れる聞き取れないはおかまいなく、皆さんPeppaたちのかわいい姿を楽しんでいる様子でした。

今回の多読体験会では、実際にORTや多読絵本を見る時間をたっぷり設けました。簡単な絵本の中にも生きた世界があり、生きた英語が書かれていることに気づいた方も多かったのではないでしょうか。

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NPOには約1万冊の蔵書があります。そして、世の中にはYouTubeなどで簡単に見られる動画がたくさんあります。「好きこそものの上手なれ」。あなたはどんなものが好きですか?

(会員/多読講座卒業生 RuiRuiこと山下千絵)