2017年4月2日(日) 日本語多読の本づくりワークショップ

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2017年度もどうぞよろしくお願いします。

2017年度初の活動は、4月2日(日)に行われた日本語多読のための本作りワークショップ(2回目)でした。
以下、ファシリテータの作田さん(準会員)の報告です。

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1回目(10月29日(土) 日本語多読の本づくりワークショップ!)は日本語学習者と日本語教師ではない日本語母語話者が協力して本を作るというワークショップでしたが、今回は日本語教師のみなさんが参加者です。

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集まってくださったのは10名。日本語教師として培ったスキルを存分に活用していただくため、本づくりには前回とは違う「仕掛け」を用意しました。また、教師のみなさんご自身がこのワークショップのプログラムを授業活動のヒントにできるよう、活動ごとに「この活動の意味、意図は何か」と、解説しながら進行しました。

まずは、前回同様、事務所内にある各言語の本棚から直感で選んだ本を見せて、どうしてその本を選んだか話すShow&Tellの自己紹介です。語学教師のみなさんにはおなじみの活動です(でも、自分がやらされるはめになるとは予想していなかったかも…)。

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そして、今回のメインワークはトピックやテーマが当たったカードで決まるという偶然性を利用した本づくりです。

ちなみに本づくりで目指すレベルは0〜1でした。使える文型や語彙が極限まで限定されるこのレベルは、日本語教師だからこそ取り組めるレベルです。

当たった言葉から本の内容を考えますが…。

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みなさん経験豊かな先生方だけあって、あっという間に構想が決まったようです。

構想が決まったら、素材集めです。お天気に恵まれ、すべてのグループが屋外に写真の撮影に出かけました。

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スマホでの撮影が終わったら、画像をパソコンに集め、編集作業を開始します。前回のワークショップでは紙とペンとハサミと糊でアナログの作業でしたが、今回はパソコン作業に慣れている教師のみなさんということもあり、作業はクラウド上にファイルを共有して進めていただきました。

最後には発表会。残念ながら時間切れで完成に至らなかったグループもありましたが、「そう来たか!」と思わされる発想に、お互い感嘆の声が上がりました。ただの絵カード集ではなく、オチのあるまとまった本に仕上げるところもさすがプロのみなさんです。

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残念だったのは、時間が足りず、発表が駆け足になってしまい、十分なふりかえりの時間を取れなかったことです。また、パソコンの作業もスムーズにいかない点も多々ありました。

それでも、参加してくださったみなさん、「楽しい」と言ってくださいました。楽しく作業して多読用の本が増えるなら言うことがありません! 問題点を改善しつつ、またぜひ実施したいと思います。

今回はたまたま声をかける機会のあった方だけで十分な人数が集まったので公募はしませんでしたが、次回は参加者を公募したいと思います。みなさん、次回はぜひご参加ください。また、今回ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

(作田)