2月10日(金)川崎ふれあい館での日本語多読ワークショップの感想!

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先日報告した、川崎市ふれあい館 識字学級ボランティア・ブラッシュアップ研修(2月10日)に参加した共同学習者(ボランティアさん)14人の方からの感想が届きましたので報告します。

File_0011.本日の学習者への「多読ワークショップ」(10時~11時半)について、どう思いましたか。

―14名中、ほぼ全員が「とても良かった」、数名が「良かった」と答えました。

*その理由

(入門レベル共同学習者のコメント)

・学習者が初めての体験なのに、どんどん読む意欲も出し、とても喜んでいました。
・日本語の学び方・教え方としていろいろな方法があることを理解しました。

(初級レベル共同学習者のコメント)

・学習者が楽しんでいたのが何よりも良かったです。
・学習者が思っていた以上にどんどん読んでいたので驚きました。

(上級レベル共同学習者のコメント)

・いつもは学習者が読みたいと言う新聞や上級読解教科書を教材としていましたが、ご本人も「これは読みやすい、すぅーと読める、楽しい」と言って感激していたので嬉しかったです。ぜひ今後の活動に取り入れたいです。
・ふだん、本や新聞を読まないと言っていた学習者が熱心に読んでいた。学習者にとって読みたいと思うもの、関心があるものなら、読む習慣がないと言っていても読んでくれるのだと気づかされた。

(在日ペルー人高齢者の方の共同学習者のコメント)

・ときどき絵本を持ってきて一緒に読んでいますが、子どもの言葉が難しいと感じます。この本は言葉が易しいのでいいと思いました。学習者も楽しんでいます。

2.共同学習者への研修部分についてはどう思いましたか。

-「とても良かった」「良かった」と答えた方が半々でした。

やはり、講師の粟野先生もおっしゃったように、1時間ぐらい確保できると良かったかと思いましたが、共同学習者の方たちも午後はご予定があるので、同日開催は難しいと感じました。
また、先に研修してから、学習者参加型ワークショップをしたほうが、共同学習者の見学意識もあがったと思います。研修日程の配分を反省しています。(コーディネータOさんのコメント)

*その理由File_004

(入門レベル共同学習者のコメント)

・とても分かりやすく説明してくださったこと。この方法は私も賛成しています。
・導入の仕方が私にも少し分かりました。

(初級レベル共同学習者のコメント)

・以前、他所でお話を伺っていたのですが、改めて多読の良さがよくわかりました。

(中級レベル共同学習者のコメント)

・学習者が帰り際にバタバタしていて落ち着いてお話が聞けなかったのが残念です。

(上級レベル共同学習者のコメント)

・先生にポイントをご説明いただいてよく分かりました。今日は来て良かったです。
・研修の時間が短かったので、またワークショップを希望しています。

3.本日の学習は、今後の活動のどこかに取り入れられそうですか。

(全レベル共同学習者のコメント)

―全員「取り入れたいです」というお答えでしたが、具体的な実施方法については、どうしたらいいかと考えている方がほとんどでした。設備などの面で、個人の識字学級活動に浸透させるには、館としても取り組まないと難しいと感じました。(コーディネータOさんのコメント)

*その理由

(入門レベル共同学習者のコメント)

・子供(幼児・低学年)がいる母親に、一緒になって絵本の楽しみ方を勧められたいいと思いました。
・あまり文法的に覚える必要がなく、(私たち日本人もそう。自然に耳から目から覚えてきた部分が多い)能動的に自然に日本語に馴れるのでいいと思います。
・この本がふれあい館にあると知りませんでした。もっとわかりやすい場所に置いてもらえると使うと思います。

(上級レベル共同学習者のコメント)File_004

・グループの学習者が揃うまでの時間に読んでもらったらいいと思いました。

4.そのほか、講師の先生方へのコメント(学習者の方にも聞きました)

・ありがとうございました。とても良い方法を考えてくださったことに感謝です。今後のご活躍をお祈りしています。(共同学習者より)
・とても楽しかったです。本を借りたいです。(初級学習者より)
・子供と一緒に家で読みたいです。(初級学習者より)
・このようないい読み物を作成してくださって、本当にありがとうございます。(中級学習者より)
・ネットで聞き読みができるとよりうれしいです。CDは再生手段がありません。(上級学習者より)
(本の各冊の裏表紙などに、スマホで直接アクセスできるQRコードのようなものがほしいらしいです。)

以上

ほとんど説明なしの「いきなり多読」でしたが、学習者の反応の良さを共同学習者さんたちが目の当たりにして「多読」を正面から素直に受け止めてくださった様子が伝わってきました。ふだんの会話中心のクラス活動に、多読が加わってくれることを祈っています。(粟野)