各地からの日本語多読授業便り!その2(バンコック)

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次に、タイ・バンコックタイ早稲田日本語学校の阪本麻子さんの多読授業報告をかいつまんで紹介します。

阪本さんは2015年6月に私(粟野)がバンコックで多読セミナーをやったときに来てくださいました。 うれしいことに、その直後の8月から放課後アクティビティとして多読への取り組みを始めたとのことです。最初の4回は阪本さんが実施、その後はほかの先生方も含めて定期的に行うようになったそうです。

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実施場所と時間:タイ早稲田日本語学校 多目的ルーム 午後3時~4時
実施時期と回数:2015年8月~2016年12月まで12回実施
対象:超初級者~N2合格程度
参加人数:5~26名 平均12名
読んだ本:
・レベル別日本語多読ライブラリー にほんご よむよむ文庫 レベル1~3
・にほんご多読ブックス Vol.1 Vol.2
・漫画「ワンピース」「ナルト」「名探偵コナン」「進撃の巨人」など
・絵本「だいちゃんとちびねこ」(ポプラ社)/「ねえ、どっちがすき?」(福音館書店)/「もこもこもこ」(文研出版)
学生の様子:
ひとりで読む学生、友達と一緒に1冊の本を読む学生、読んだ内容を友達にタイ語で話して聞かせる学生と、様子は様々。漫画はレベルを問わず人気があり、超初級の学生もオノマトペなどを楽しんでいる様子が見られる。

実施後の感想など:
多読への興味というより、「○○先生がイベントをするみたいだから参加してみよう」という動機で参加する学生が多い印象。イベントの告知は全クラスで行うが、最も熱心に参加を呼びかけるのはやはり実施する教員のため、その教員のクラスの学生が主な参加者となる場合が多い。また、そのクラスの人数や宣伝への熱の入れようによって参加人数にばらつきが出る。さらに、翌日に単語テストがあったり、発表会が近いといった場合に参加者が減る現象も見られる。そんな中でも、現在1,2名が「常連」化しており、「読みたい」という気持ちを持つ学生のニーズに応えられている面も見られる。今後は、継続的な参加を促す取り組みが課題。また、今後、音声CDの活用の仕方を模索したい。

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平均12名が参加というのは、すごいことですね。常連が増えてくるといいですね!

(粟野)