先日行われた、多読支援セミナー「多読支援の落とし穴」 全体会へのアンケート報告です。
たくさんのご意見、ご感想をいただきました。重複しているものなどをまとめて、一部を抜粋でご紹介いたします。
当日の報告は「第5回 多読支援セミナー「多読支援の落とし穴」 全体会の報告」にてご覧いただけます。
英語教育関係者の声
- 「多読支援の落とし穴」 tadokuの広まっているときのテーマとして、とても良いテーマでした。
英語多読を英語能力の向上だけではなく、いろいろな興味・関心を生む新たな「きっかけ」にしたいと思います。また多くの方々が多読支援をしていると知り、とても心強くなりました。 - ノートルダム大学の学生さんのoutputがすばらしかった
- 楽しく、また意味のある内容でした。酒井先生のおっしゃっていたいろいろな「例」についてもっと聞きたいです。
- とても楽しいお話でした。現在ではすでに小学生にして英語に対する苦手意識を持っている子が多いので、楽しい本の世界から英語を好きになってくれたらうれしいです。
- 酒井先生のお話は各ポイントで「これはいわないでおきます」が多くありましたが、一つ一つ全部聞きたかったです。はなぶさ先生のお話はわかりやすくて、とても興味深かったです。読書後のプロジェクト、良かったです。
- 問題点や落とし穴についてサンプルケースをもっとお聞きしたかったです。
- ノートルダム大学の学生の発表方法が、自由で様々だったのが印象的でした。
酒井先生のお話はいつもながらひきこまれます。 - 酒井先生の基調講演は多読の落とし穴の全体を知るのに有用です。来年酒井先生はしゃべらないとおっしゃいましたが、少しは語ってください。米国ノートルダム大学の学生の自律と自由な楽しみ方がとても感動的でした。
- プロジェクトの作品にいろいろな形があって驚きました。学生のまかせて自由に作らせる方がおもしろいものができると思いました。酒井先生のお話も時間があればもっと聞きたかったです。
- 米国ノートルダム大学の日本語多読発表が特に印象に残りました。
「違うこと」「好きなこと」を尊重する授業、点数をつけない、を実践している点に刺激を受けました。
- Tadoku 三原則(仮)「ことばの氷山を作る」興味深くききました。簡単なSVOの文をI drive a car.とアウトプットできる(I car driveではなく)にはどのくらい読んでもらえばいいのか。個人差も大きいし、そっちにはなかなか意識がむかない! そのように結びつけるのがめんどう に思う子もいる。
- 日本語多読実践報告(ハナブサ先生)のお話しが大変参考になりました。日本語の多読例の話でしたが、英語にも応用できると思い、なんだかワクワクしました。すてきなお話ありがとうございます。
- 影に光をあてていただき、うなずくことばかり。しかし、それでも、負の要素を数えるより、一歩前へ進むと風向きが変わってくるのでしょうか? 影はしかと見据えながら。
- 落とし穴に関しては共感できるものばかりだった。もっと酒井先生の話を聞きたかった。アメリカでの実践報告が非常によかった。プロジェクトが参考になった。
- 酒井先生のたくさんお話をきくことができ、大変勉強になりました。多読講座をこれから始めようと思っているので、いろいろな例を聞くことができてありがたかったです。
- 酒井先生の具体例は特に興味深いものでした。教師はどうしても教えたくなってしまうので気をつけます。纐纈(はなぶさ)先生のご発表からアメリカの学生の様子が伝わってきました。
- 落とし穴の具体的な解決方法も聞きたかったです
- 多読の現状がわかってなかった
- Excellent!
- 酒井先生の話をもう少し制限なしで聞けたほうがよかった
- 本日のお話にあった課題に対して、1年後にどうなったかまた皆さんのお話を聞けるのが楽しみです。自らも問題点に意識をむけたいと思いました。
- 米国・ノートルダム大学での実践報告もアウトプットの面で進め方の参考になりました。
- 初めて受講させていただいたので、酒井先生のお話など、一つ一つのテーマをもっと掘り下げてじっくり聞きたかったです。
- 英語力がぐっと伸びた人の実例を(できればもっと)知りたかったと思います。(同僚などの説得材料になるので)
- 酒井先生の独特の話しぶり、具体的かつ率直でおもしろかったです。
- はなぶさ先生のお話はとっても刺激的でした。多読にはもっともっと可能性があり、まだまだ変化していけると思わせていただきました。
- 最近「4技能」と盛んに言われはじめていることは違和感を覚えていたのですが、やはり酒井先生のお話を聞いて、「言葉はひとつ」という考え方が大切だと思いました。「瞬間英作文」は会話ではないと思います。「4技能」の英語は要注意!だという視点をこれからも発信していきたいと思いました。どうもありがとうございました。また参加させてください。
- このセミナーに参加する方々の様子をみて、今本当に多読を勧める波が教育界にきているんだということが感じられました。また日本語教育にも興味がありましたので、ノートルダム大学での実践の生の報告を聞くことができ、たいへん嬉しく思います。
- 多読の大切さ、問題点を通して教育界に足りない事を教えていただいた気がします。
- ノートルダム大学での日本語多読の実践が興味深かった。しかし、あれを日本でやるのは大変だと思う。日本では点数にならないことはしないし、あのように個性豊かなプロジェクト作品はできないと思う。
- 10年以上かかわっていますが、まだまだ分からないことばかりです。ノートルダム大学の日本語多読実践報告にはいろんなヒントがつまっていました!来てよかったです!
- 「落とし穴」というテーマはとてもいいと思います。「多読がいい」という話が広まっても、却って問題のある現象が起こっているので…。
- 日本語多読のノートルダム大学の実践報告、楽しかったです!
- はなぶさ先生の実践報告にあった生徒さんたちの独創性、創造力には感心しました。多読を通じて、内容、中身を伝えることが大切、というお話に深く共感しました。
日本語教育関係者の声
- 絵を読むという話がとても参考になりました。
様々な状況で活用できると思いました。 - 「多読」の問題点がこんなにあるんだということがわかった。なぜ「多読」するのか、させるのか、実践をしている一人として考えさせられることがあり、ゆっくりと整理したい。
- 多読授業をしたことがありませんでしたが、ヨムヨムを書店で見かけ興味を持っていました。とても興味深かったです。遠藤先生(ママ)の話、とても勉強になりました。
- クラスでの生徒の様子、それぞれの学生に対しての先生の働きかけを動画などで見たかった。
- 多読をはじめ、一年たったところで落とし穴が身につまされました。4技能は一つということは考えたことがなかったので、目からうろこでした。
- 少し遅れて出席したので、前の席につけず、先生がマイクを使われずによく聞き取れませんでした。
- 英語教育に携わる方々の話を聞けたのは新鮮でした。
- ざっくばらんに全体像をお伝えいただき、非常に役に立ちました。実践報告からも多くのインスピレーションを得ました。
- 酒井先生のさまざまな話の中に多読支援・実践のヒントがたくさん得られた。
- 纐纈(はなぶさ)先生のすばらしい実践と学習者ののびのびとした発想に刺激を受けました。
- 民間の日本語学校での実践的な取組の話が聞けたらもっとよかったかと思います。酒井先生の話はタイトルから想像していたものとちょっと違って残念でした。
- 教えるから学ばない
好きなものを好きなように
多読に入るまでに時間がかかる 個人差もある - 先生、「この話はあとで」の連発でストレスが溜まりました!
- Notre Dame University のCase Studyは非常に勉強になりました。Gradingについてもっとお伺いしたかったです。
- 酒井先生の話をもっと聞きたい気もするけれど、一日がかりになりますね…。
- 酒井先生のお話が具体的、ポイント、事例になるとスキップしてしまい、具体性が薄くなって残念でした。はなぶさ先生の話は実践例が多くわかりやすかったです。
- 纐纈(はなぶさ)先生の「学生が発表したものについて評価しない」すごく共感しました。
- はなぶさ先生のお話、刺激になりました。学生がこれだけがんばるのは、おそらくそこに向けた真の支援がきちんとされているのだと思います。
- 報告の際、PPT画像を撮るシャッター音が気になった。今時しょうがないのかもしれませんが(同様の意見他1名)。
- 基 調講演はもっとお話しいただけたらと思いました。(途中で割愛されたのがいくつかあり残念)纐纈(はなぶさ)先生のプロジェクト発表が大変興味深かったで す。特に”ブース形式”の発表は、他の場面にも応用できそうです。”豊富なインプットあってこそのアウトプット”という言葉に花丸!
- 思ってもいなかった問題点と、多読をもっと続けたいと励まされる言葉をたくさん得られたように思います。(ノートルダムの学生さんたちのように自分の作品を楽しく作れるようになったらいいと思いました)
- いろいろな落とし穴についての話は興味深かったです。それに対する参加している方の意見も聞きたかったです。多読前、後で効果を実証するような取り組みをしてほしい。
- 酒井先生は多読の過去と未来を見て文明論を語っておられるのだとわかりました。落とし穴や影について今話されるのは”賢人”ですね。
- 負の側面をどうcoverしていくか、もう少し深く知りたいと思った一方、成功例を聞くことで”落とし穴”の対処法になるのかもしれないと思った。支援者の二条件について…私自身も多読を他言語で体験し、楽しむことの必要性を感じた。
- 酒井先生はいつも時間がないとおっしゃるので、もし時間がたっぷりあったらどんなお話になるんだろうと思いながら拝聴しました
- 教師(支援者)は教えてはいけない、一人一人の顔をみる(足並みは揃わなくて当然)という言葉が印象に残りました。
- 生き生きとした学生の表情が心に残りました。(ノートルダム大学) 能動的な学生をすばらしいと思うとともに、受動的な学生をどうもっていったらいいか、改めて考える機会になりました。
- 「多読」を通して、本来の語学教育から進められているのだと思いました。教師ではなく、学習者の文法、語彙に対する強い信念をこわす参考にしたいと思います。
- 易しい本ばかり読んでTOEIC200点以上あがった学生の話をもっとお聞きしたかったです。ひとつひとつのエピソードをもっと深くお聞きしたかったです。(時間の関係で無理なのはわかりますが…)
- Googleフォームによる読書記録はやってみたいです。「本を作る」活動も興味深かったです。そのほか諸々の自然発生的な活動はすばらしかったです
- 初 めて多読のセミナーに参加させていただきました。多読とは何かということすら分からない状態だったのですが、単にたくさん本を読むことだけではないことが 分かりました。多読から得る日本語は時間がかかりそうですが、言語だけでないものもたくさん得られそうな印象を受けました。
- 多読はメソッドなのかどうか??ノートルダム大学の実践報告がとても興味深かったです。
- はなぶさ先生のご発表が大変参考になりました。(自分の多読実践と重なるところが多く、自信になりました)
- 学習者のレベル別(差)「違うこと」「好きなこと」が大切とお話しくださったことで、今、自分の教室に合っているなあと思いました(小学校、日本語学校)
- アメリカでの実践例は参考になったが、日本の大学ではできないものと感じた。特に多読内容と全く関係ないものを扱う人が出たら、授業は何のためにあるのか疑問に残る。(もちろん授業を受けて発展的に出てきているということはわかるが…)
- 今回初めてセミナーに参加させていただいて、本を読むという単純な作業から実はものすごく奥の深い経験を積むことができることに気づきました。自分のクラスで実践させていただきます。
- 英語多読のお話が主でしたが、日本語多読にも通じるところがありました。印象に残ったのは、原語で100冊以上読んでいた方が単純な文章の意味を読み違いしたこと、と、教師と生徒の間に信頼関係が必要という2点でした。
- 話題提供として酒井先生の話はおもしろかったのですが、個別の話を途中でやめてしまったのが残念で、そこをもっと聞きたかったです。分科会でということでしたが、英語の方にはいけないので…
- 今 まで支援者として多読に関わってきましたが、酒井先生のお話を伺うなかで、自分も日本語以外の言語で多読をするという当たり前のことに気づいていなかった ことを反省しました。支援者である前に、まず自分が実践者とならねばと思いました。英語多読での現状、落とし穴のお話も大変興味深かったです。
最後に:ご参加ありがとうございました!
こうして振り返ってみると、日がたったいまでも、当日の様子が目に浮かびます。
実践者にとって「多読の道のりはそのひとぞれぞれ」であるように、「落とし穴」もそれぞれの環境で個々に現れ、ひとつではないでしょう。それだけ大きなテーマだったと思います。それでも多くの「落とし穴」を共有することで、実践者に寄り添った支援の輪が広まることを願っています。
ご参加くだったみなさま、アンケートへ率直なご意見、ご感想ありがとうございました。次回への参考にさせていただきます。
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(事務局/大賀)